「東京でカウンセリングを受けてみたい。でも、調べるほど分からなくなる――」

東京には、カウンセリングの選択肢が驚くほどたくさんあります。オンライン、対面のカウンセリングオフィス、心療内科などのクリニック……。さらに心理療法の種類も多く、「どこで・どの方法で受ければ自分に合うのか」が、かえって見えにくくなります。

  • オンライン? 対面のカウンセリングオフィス? それともクリニック(病院)?
  • 心理療法も種類が多すぎて、どれが自分に合うのか分からない
  • 正直、調べる気力ももう残っていない

最初にお伝えしたいのは、選べないのは、あなたのせいではないということです。選択肢が多いほど、迷って当然です。

そして、もうひとつ大切なこと。心理療法を自分で正しく選び切る必要はありません。 最終的には、専門家があなたの状態を見て一緒に決目ることができます。

まず「どこで受けるか」だけを決めること。それさえ決まれば十分です。難しい説明は後半にまとめたので、最初だけ読むだけでも大丈夫です。


まず、これだけ決めればOK:「受ける場所」

療法より先に決めるのは「受ける場所」です。大きく3つあります。

  • オンラインカウンセリング … 自宅から手軽に。まず気軽に話したい・通うのが難しい人に。
  • カウンセリングオフィス … 対面でじっくり。薬は不要で、特定の方法に取り組みたい人に。
  • クリニック(心療内科・精神科) … 医師がいて、診断・薬・診断書まで対応。症状がつらい人に。

迷ったら、クリニックが安心です。 医師が状態を見立て、薬もカウンセリングも含めて「あなたに合う方法」を選んでくれるので、入口として外しにくいからです。

オンライン・対面・クリニックのどこでカウンセリングを受けるか選ぶフローチャート。症状や診断書・薬が必要ならクリニック、すぐ手軽に相談したいならオンライン、特定の療法をじっくり受けたいならカウンセリングオフィスへ案内する図。

(それぞれの詳しい違いは、後半の「受ける場所の違いを詳しく」で説明します)

まずは相談をしてみる

心理療法は、自分で選ばなくて大丈夫

「EMDR・CBT・スキーマ療法……名前が多すぎる」と感じても、心配いりません。

本来、心理療法は症状・状態・回復の段階・相性を見て、専門家が選んだり組み合わせたりするものです。風邪で受診するときに自分で薬を指定しないのと同じで、どれが合うかを一人で決め切る必要はありません。

当院では初診で状態をうかがい、あなたに合う方法をこちらから提案します。「選んでほしい」で大丈夫です。


<ここから先は、もっと知りたい方向け>

ここからは、詳しい解説です。読み飛ばしても、上の内容だけで十分です。気になるところだけ読んでください。


受ける場所の違いを詳しく

「オンライン/オフィス/クリニック」は、できることも料金も向く人も違います。

オンラインカウンセリングカウンセリングオフィス(私設の相談室)クリニック(心療内科・精神科)
担当公認心理師など(医師ではない)公認心理師・臨床心理士(医師ではない)医師+心理士など
診断・薬・診断書✕ できない✕ できない◯ できる
料金自費。比較的安め自費。やや高め診察は保険のことも(カウンセリングは自費が多い)
受け方自宅から・夜間や休日も・匿名も可対面でじっくり対面(医療のオンライン診療がある所も)
向いている人まず気軽に/通うのが難しい/知られたくない薬は不要・対面でじっくり取り組みたい症状が出ている/診断書・薬・休職が必要かも
注意点重い症状・危機には不向き。質にばらつき重症や薬が必要な場合は医療との連携が必要予約が取りにくいことがある

心理療法の種類と選び方(症状・お悩み別)

「どんな悩みに、どの療法が向くか」の早見表です。

お悩み主に検討される療法
トラウマ・PTSDEMDR/持続エクスポージャー(PE)/ブレインスポッティング(BSP)ソマティック・エクスペリエンシング(SE)
強迫症(OCD)曝露反応妨害法(ERP)
不眠不眠の認知行動療法(CBT-i)
うつ・産後うつ・対人トラブル対人関係療法(IPT)/行動活性化(BA)
不安・パニック・社交不安認知行動療法(CBT)/曝露療法
境界性パーソナリティ・感情調整・自傷弁証法的行動療法(DBT)
繰り返す「生きづらさ」のパターンスキーマ療法
慢性疼痛・価値の明確化アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)

以下は各療法の概要です。全部読む必要はありません。

トラウマ・PTSD

過去のつらい出来事が今も影響している場合の選択肢です。記憶に向き合うタイプ(EMDR・PE)と、身体感覚や視線を手がかりにするタイプ(BSP・SE)があります。

EMDR — つらい記憶を思い浮かべながら、左右の眼球運動などの刺激を受け、記憶の感情的な強さを和らげます。8段階の手順で進み、PTSD治療として最も研究が豊富です。 注意:処理が速く、感情に圧倒される(フラッシュバック様の反応)ことがあります。

持続エクスポージャー(PE) — 避けてきた記憶や状況に、安全な枠組みの中で繰り返し向き合います。PTSDへの効果が非常に強い方法です。 注意:一時的に苦痛のピークがあり、途中で挫折することも。

ブレインスポッティング(BSP) — 感情と結びつく「一点」を見つめ、脳の深い処理を促します。つらい記憶を言葉にしなくてよいのが特徴です。 注意:研究の蓄積はEMDRより限定的。効果が治療者の技量に左右されやすい面があります。

ソマティック・エクスペリエンシング(SE) — 身体の感覚を手がかりに、神経系に閉じ込められた反応を解放します。自律神経症状が強い人に向きます。 注意:エビデンスは限定的で、対面が前提。ゆっくり進みます。

不眠

不眠の認知行動療法(CBT-i) — 睡眠の考え方の修正に加え、睡眠制限など生活の仕組みから立て直します。慢性不眠の第一選択です。 注意:最初はむしろ眠気が増える時期があり、根気がいります。

うつ・産後うつ・対人トラブル

対人関係療法(IPT) — うつの背景にある「対人関係」に焦点を当てます。離別・出産・転職などの変化に。 注意:トラウマや深い性格課題には踏み込みにくいです。

行動活性化(BA) — 「動くことでやる気を引き出す」方法。引きこもりがちなうつに。 注意:最初の一歩が高く、重度では単独では不十分なことも。

不安・パニック・社交不安

認知行動療法(CBT)・曝露療法 — 考え方のクセを見直し、避けてきた状況に段階的に挑戦します。不安症全般に効果が確立し、再発予防にも強い方法です。 注意:宿題の負担があります。幼少期から続く根深いテーマには届きにくいことも。

繰り返す「生きづらさ」のパターン

スキーマ療法 — 幼少期に形成された「心のクセ」に注目し、根っこのパターンを変えます。長年の生きづらさに。

EMDRとブレインスポッティング(BSP)の違い

どちらも「目(視線)」を使うトラウマ治療で混同されがちですが、進め方も背景も異なります。

トラウマに対するカウンセリング EMDRとブレインスポッティング(BSP)の違いを比較した表。目の使い方、進め方、主な焦点、言語化、エビデンス、向いている人の6項目で2つを並べて比較する図。

「一点を見つめ、“身体の感覚”が導くままに処理」。エビデンスはEMDRが厚く、言葉にするのがつらい人にはBSPが入りやすい、という棲み分けです。

体・脳・心の3階層(ベスリの三角)

当院は不調を「心だけの問題」とは捉えず、体・脳・心の3つの階層で整えます。

  • 体(土台) … 睡眠・生活スキルのトレーニング、漢方・鍼灸など
  • 脳(中間) … TMS治療、必要に応じた薬物療法、ニューロフィードバックなど
  • 心(仕上げ) … 思考・感情のコントロール、対人関係トレーニングなど

不調を体・脳・心の3階層で整える考え方の図。土台の「体」(睡眠・生活/漢方・鍼灸)、「脳」(TMS・薬物・ニューロフィードバック)、「心」(思考・感情・対人のトレーニング)を下から順に示すピラミッド。

土台(体)が不安定なまま心だけを扱っても安定しにくいため、下の層から順に整えるのが基本です。

回復の段階で、治療は変わる

特にうつでは、「いま回復のどの段階か」が大切です。

うつの回復段階と段階ごとの治療を示すグラフ。急性期(TMS・薬物療法)→心身回復期(思考・行動のトレーニング)→社会回復期→人間成長期(再発予防)と回復する流れと、再発予防をしない場合の「再発構造」を点線で示す図。

  • 急性期 … TMSや一時的な薬物療法で症状を和らげる
  • 回復期 … 思考・行動を変えるトレーニング(CBT・行動活性化など)
  • 成長期(再発予防) … 再発しないための習慣づくり

「症状が消えた=終わり」ではなく、再発予防まで含めて設計すると、ぶり返しにくくなります。

よくある質問

神田・大手町エリアでカウンセリングを多く取り扱い、自分に合わせたカウンセリングが安心して受けられる心療内科をお探しの方からよくいただくご質問をまとめました。

Q. カウンセリングはどこで受けるのがいいですか?

A. 「症状がつらい・診断書や薬が必要かも」ならクリニック(医療機関)、「薬は不要で対面でじっくり」ならカウンセリングオフィス、「手軽に・通いにくい・知られたくない」ならオンラインが目安です。迷うなら、医師が見立てて選べるクリニックが安心です。

Q. 心理療法が多すぎて選べません。自分で選ばないとダメ?

A. いいえ。療法は症状や状態を見て専門家が選ぶことができます。初診で状態をうかがい、合う方法を提案します。無理にご自身で決め切る必要はありません。

Q. オンラインカウンセリングと心療内科(クリニック)はどう違う?

A. オンラインカウンセリングは公認心理師などが対話で心のケアを行うもので、診断・薬・診断書は出せません。心療内科は医師が診察し、診断・薬物療法・診断書まで対応できます。症状がある場合は、まず医療機関が安心です。

Q. 診断書や薬は出してもらえますか?

A. 出せるのは医師がいる医療機関(クリニック)だけです。オンラインカウンセリングやカウンセリングオフィスでは出せません。休職や傷病手当金で診断書が必要なら、クリニックを選んでください。

Q. つらい記憶を話すのが怖いのですが、受けられますか?

A. 受けられます。当院では、つらい記憶を言葉にしなくてよいブレインスポッティング(BSP)やソマティック・エクスペリエンシング(SE)など、視点や身体感覚を使う方法をご用意しています。

Q. EMDRとブレインスポッティング(BSP)は何が違いますか?

A. EMDRは左右の眼球運動など決まった手順で記憶を処理し、研究の蓄積が豊富です。BSPは一点を見つめ、身体感覚にまかせて処理する方法で、言葉にするのがつらい人に向きます。当院ではBSPをご用意しています。

Q. すでに他院に通院中/薬を飲んでいますが、相談できますか?

A. できます。転院やセカンドオピニオン、いまの治療と並行したカウンセリングなど、状況に応じて対応します。お薬の内容もふまえて一緒に考えます。

Q. どのくらい通えば効果が出ますか?

A. 悩みや方法によって幅があります。数回で整理がつくこともあれば、根本的なテーマはじっくり時間をかけることもあります。最初に見通しをお伝えします(効果には個人差があります)。

Q. 今すぐ相談したいときは?

A. 早さ重視ならオンラインが便利です(最短当日・夜間や休日対応のサービスもあります)。強い不調や危機的なときは、医療機関の受診や公的な相談窓口の利用を検討してください。

まずは相談をしてみる

ベスリクリニックのカウンセリング

「結局、自分はどうすれば?」――その答え合わせを、初診で一緒に行います。

  1. 状態と経緯をうかがう … 医師が、今の状態とこれまでの流れをていねいに整理します。うまく話せなくても大丈夫です。
  2. 必要なら診断・診断書 … 診断や、職場への診断書にも対応します。
  3. あなたに合う組み合わせを提案 … 薬・TMSなどの医療と、各カウンセリングから提案します。療法をご自身で選ぶ必要はありません。

当院は「薬に頼らないカウンセリング」を軸に、身体・視点・感情を手がかりにするトラウマ治療と、繊細さ(HSP)や生きづらさのケアを得意としています。

困りごと当院の主な窓口
トラウマ・フラッシュバック(話すのがつらい)ブレインスポッティング(BSP)/ソマティック・エクスペリエンシング(SE)
不安・パニック・各種不安症感情開放セラピー
仕事の失敗・プレゼン緊張・死別などの感情タッピングセラピー(EFT)
繰り返す思い込み・生きづらさのパターンこころのフィルター
不眠睡眠外来
繊細さん(HSP)の過緊張HSP外来
気分の波・意欲低下(脳から整える)TMS/薬物療法

まずは相談だけでも構いません。あなたに合う形を、一緒に見つけていきましょう。

まずは相談をしてみる

まずは相談だけでも、お気軽にご予約ください

挙げた目安は、あくまで典型的なもので、適切な選択は人によって異なります。

  • 眠れない・食欲がない・強い落ち込みなど症状がつらいときは、まず医療機関の受診をおすすめします。
  • 重い症状・危機的な状態のときは、まず安全を確保し、医師など専門家の関与が必要です。
  • 「合わなかった」と感じたら、場所・療法・担当者を変える選択も正当です。相性は治療の重要な要素です。

初診や同一週での来院予約も受け付けております。迷ったらまずはお気軽にご予約ください。

院名: 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック

最寄り駅: JR山手線・東京メトロ銀座線 神田駅 徒歩1分

住所: 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目2 神田サンミビル8階

まずは相談をしてみる

ベスリクリニック 院長 田中 遥 医師

監修

田中 遥/ 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 院長

専門:心療内科/睡眠障害内科

プロフィールを見る →

実績

17,000人超

働くビジネスパーソンの心の診療実績

5,000症例以上

TMS治療(薬に頼らないうつ治療)の実績

20冊弱

医師による著書・監修書籍(睡眠・脳科学・発達障害ほか)

20件以上

テレビ・新聞・Web・専門誌などへの出演・掲載・講演