“心”ではなく“身体”が限界を迎えていませんか?
仕事、プレッシャー、人間関係、過去のつらい体験──
心よりも身体のほうに先に限界が出る人もいます。
- 理由がないのに急に息苦しくなる
- 苦手な人と話すときになにも言えなくなる
- 頭では理解しているのに怖さが消えない
- 苦手な状況の前に吐き気やお腹が痛くなる
会議・面談で身体が固まる
もし思い当たるものがあれば、
それは「弱さ」ではなく、身体に残ったトラウマ反応(自律神経の過緊張)」かもしれません。
“身体が覚えてしまった反応”をやさしく整える方法が、ソマティック・エクスペリエンシング®(SE療法)です。
ソマティック・エクペリエンシングとは
ソマティック・エクペリエンシング(Somatic Experiencing:SE療法)は、ピーター・ラヴィーン博士(Peter Levine)開発した、身体感覚を使ってトラウマを解消していく心理療法です。
ソマティック・エクペリエンシング
SE療法:4,400円/回 (診察料等別)
身体にたまった緊張や反応をゆっくりほどく
動悸、息苦しさ、胃痛、肩のこわばり…
その背後には「未完了の防御反応」が残っていることがあります。
些細なことに過剰に反応をするようになったり、頭では大丈夫とわかっていても自律神経のバランスが乱れ、身体や心に症状がでてしまう。

ソマティック・エクペリエンシングは、
- 呼吸
- 筋肉の緊張
- 動きたいのに止まってしまう身体のクセ
- ストレスに対する体の反応
こうした“からだの小さなサイン”を手がかりに、
自律神経からこころを調整していくアプローチです。
働く人のためのソマティック・エクペリエンシングの特徴
身体のストレス反応を整え、意思決定力と集中力を取り戻す
ハイプレッシャーな環境で働くほど、心より先に身体が反応し始めます。
次のような症状は、ストレスの蓄積だけではなく、身体が「守りのモード」に入り続けているサインです。
■身体に出るストレス反応に対応
- のどのつまり、息苦しさ
- 寝ても抜けない身体の緊張
- 胃腸の不調(お腹の張り・痛み)
交感神経が過度に優位になり、身体が“常時戦闘モード”になっている状態です。SEは、まさにこの 過覚醒・過緊張の解除 を得意としています。
■頭では理解しているのに身体がついてこない
- 「理屈はわかるのに、不安が抜けない」
- 「話すカウンセリングはしてきたが、変化が少ない」
- 「もう大丈夫と判断しても、身体が固まる」
意思の力や分析力などの前頭葉で制御されない、 “身体の神経システムの問題” による“心と身体のズレ”:です。
■過覚醒・過緊張で起きるパフォーマンス低下
- 小さな刺激に大きく驚く
- 集中力が途切れやすくなった
- いつのまにか気を張ってしまう
こうした状態は、自律神経のバランスが崩れ、交感神経(アクセル)が踏みっぱなしになっていることが原因です。
ソマティック・エクペリエンシングの治療理論
パフォーマンスの土台は、“安心” です。人は、環境や対人関係に対して十分な信頼と安全感を持てると、初めてスムーズに行動・判断ができるようになります。

🔸 交感神経(戦う・逃げる)
ストレス時に活性化。
長期化すると、不安・緊張・身体の強張りが続きます。
🔸 背側迷走神経(凍りつき)
恐怖が強いと、動けなくなる・固まる・感覚が鈍くなる反応が起きます。
🔸 腹側迷走神経(つながり・安心)
他者との関係性が良好なときに働き、行動力・柔軟性・落ち着きをもたらします。
SEでは、この3つの神経反応を丁寧に観察しながら、安全な範囲で“刺激と緩和”を繰り返し、神経の弾力性(レジリエンス)を高めていきます。
安心が身体に定着すると:
- 判断・対応がぶれにくくなる
- 落ち着いた集中力が戻る
- チャレンジに踏み出しやすくなる
など、仕事のパフォーマンスにも直結した変化が生まれます。
参考
大和出版 浅井咲子
『「安心のタネ」の育て方」』
当院のSEでの改善例
これまで当院のSEセッションを受けた方では、つぎのような変化を実感されていました。
- 慢性的なこわばりが緩み、仕事後の疲労感が軽減した
- 職場での人間関係のストレスが軽減し、過剰に気をつかいすぎなくなった
- 状況が揺れても、感情が冷静に保ちやすくなった
- 緊張場面(会議・面談・登壇)で身体が固まりにくくなった
- 苦手な相手とのコミュニケーションで、急な息苦しさや動悸が起こりにくくなった
- フラッシュバックや“身体の暴走”が減り、落ち着いた判断ができる時間が増えた
自律神経が整い、パフォーマンスの土台となる「安心が戻るプロセス」です。
ソマティック・エクペリエンシング
SE療法:4,400円/回 (診察料等別)
SEはどんな症状に効果がありますか?
息苦しさ、のどのつまり、胃腸の不調、身体のこわばり、急な固まり、過覚醒、驚きやすさ、フラッシュバックなど、
“身体に出るストレス反応” に特に効果が期待できる療法です。
SEを受ける人はどんな職種の方が多いですか?
管理職・エグゼクティブ・専門職など、責任の大きい仕事をしている方が多いです。
共通点は、「頭では理解できていても身体がついてこない」というお悩みを抱えていることです。
何回くらい通うと変化がわかりますか?
個人差はありますが、3〜5回で“身体の反応が変わってきた”と感じ始める方もいます。
SEは神経系を安全に再調整する療法のため、無理な即効性ではなく“確実な積み重ね”を大切にしています。
SEは他のカウンセリングと何が違いますか?
SEは「身体の感覚」「自律神経の反応」を扱うことが特徴です。
言葉中心のカウンセリングとは異なり、“心と身体のズレ”を整えることに特化したアプローチです。
強い感情が出てつらくなりませんか?
SEは安全な範囲だけで進める療法です。
強い感情を無理に引き出したり、過去を何度も語らせることはありません。安心して受けられるよう丁寧にペースを調整します。
ずっと続く緊張や疲労感にも効果はありますか?
はい。慢性的なこわばりや、休んでも回復しにくい疲労感の背景には自律神経の過緊張が関係していることが多く、SEはこの調整が得意です。
東京でSE療法を受けたい場合、どうすればいいですか?
当院では公認心理師・臨床心理士によるSEセッションを提供しています。
初診では医師が現在の状態を丁寧に確認し、最適な治療計画をご提案します。
「SE希望」とお伝えいただくとご案内がスムーズです。

