~働く人の薬に頼らない睡眠治療~
睡眠外来とは
睡眠外来では、寝つきが悪い・朝早く目が覚めてしまう・寝ているはずなのに日中眠いなどの睡眠の不調に対して、生活習慣の変化のような自らの行動変容によって解決するためのアドバイスを行っています。 また、睡眠に大きな不調のない方でも、日中のパフォーマンスをさらに上げたい時、メンタル不調などの早期発見や再発予防のためにも役立ちます。
睡眠不調のサイン
起床4時間後にあくびが出るなど眠気を感じたりする場合は、睡眠の量や質が不足していると考えられます。
他にも、いつもより集中力が下がっている、物忘れをする、イライラしやすい、不安を感じやすいなども睡眠不足からくる不調の場合があります。
睡眠の不調とは
生活習慣の変化やこころの不調によって睡眠に障害が起きるタイプの「機能的睡眠障害」と、睡眠時無呼吸症候群に代表される身体的な病気によって睡眠に障害が起きる「器質的睡眠障害」の2つに分けられます。
その中でも、
- ①入眠困難(寝付くのに30分以上かかる)
- ②中途覚醒(夜中に目が覚める)
- ③早朝覚醒(朝早く目が覚めすぎる)
といったパターンがあり、その方の不調の現れ方によって対処方法が異なってきます。

睡眠外来で治療した方がいい理由
睡眠の不調の原因は様々ですが、多くの場合はストレスを契機とした生活習慣の変化にあります。仕事や家族の悩みなど、不調の原因ははっきりしていても、それが解決するためには時間がかかったり、自分ひとりでの対処が困難な場合が多いです。 睡眠外来ではストレスへの対処をするのではなく、あくまで個人の習慣の変化を促すものになります。眠れる身体づくりや環境づくりを行うことで、睡眠がストレス状況に左右されにくい状態を目指していきます。
薬に頼らず治療ができる
睡眠の不調がある時に、一時的に薬を使うことにはメリットがある場合も多いです。日中のパフォーマンスに大きく支障が出ている場合は、一定期間は薬を使って睡眠のリズムを作り体調を安定させる必要があります。 ただその場合は薬でカバーしていた寝る力を別のものに置き換えなければ、当然薬を止めた時にまた眠れなくなるということが起こります。薬の代わりになるものが、睡眠についての新しい習慣づくりという訳です。
改善方法を知っていれば再発予防できる
仕事や家族の悩みで睡眠に影響が出ることは、ある意味では正しい体の防御反応ともいえます。その防御反応が変に習慣化して身についてしまうと、悩みが解決しても睡眠不調が続いてしまいます。 改善方法を知っていれば、不眠の習慣を自分の力で元の良い習慣に戻すことができますので、睡眠不調の予防や不調の程度が少なくなる、長続きしなくなるなどの効果が期待できます。
睡眠外来での治療方法
睡眠の見える化をするために睡眠の記録をつけていただき、それを確認しながら進めていきます。 普段睡眠をとっている時間帯や環境の調整を行います。夜勤やシフト制の方についても、その方の生活状況に合わせて目標となるリズムを考えていきます。 目標となるリズムが決まれば、体内時計やホルモンなど体の仕組みに沿って行動変容の提案を行い、最も感度の高い因子を負担なく実行できる生活スタイルを見つけていくことを目指します。 薬を服用中の方でも、睡眠リズムが整って寝る力が強化されていくと朝に眠気が残るとか、夜の服薬前に眠気が出るなど減薬開始のサインが出てきますので、どういった流れで減薬していくかも一緒に考えていきます。
睡眠外来で治療が難しい例
睡眠外来では普段の生活の中での行動変容が重要です。そのため、不安が強く今の生活を変えることに抵抗のある方や、気力・体力の低下が著しく単身で行動変容が難しい方には、まず体調をある程度まで回復させたり気分を落ち着かせたりするような治療が先に必要でしょう。
当院の睡眠外来の改善例
受診の流れ
お電話(03-5295-7555)かベスリクリニックホームページのお問い合わせフォームからご予約いただけます。 初診時には現在お困りの症状の確認と、治療方針のご相談をしていきます。睡眠外来は2回目以降の実施になります。初診のご来院時か、お問い合わせ時点で睡眠外来を希望している旨お伝えいただくとご案内がスムーズです。