適応障害
適応障害とは、昇進・転職・配置転換など環境の変化や求められる役割の変化にうまく適応できず、仕事にも心身にも影響が出る状態をいいます。
頭が働かず業務に支障が出る、不安、落ち込みや過緊張など心身の症状があらわれ生活にも支障が出ることが多いです。
ベスリクリニックの治療
ベスリクリニックでは、適応障害に対してお薬(薬物療法)の対処療法だけはなく、再発しないようにストレス耐性を「スキル」としてつけるカウンセリングやトレーニングを組み合わせます。
ただ、心身が疲弊している場合には、診断書や休職などで一時的にストレス原因から離れたり、お薬の治療(薬物療法)や漢方薬の治療、薬を使わない脳治療(TMS治療)、カウンセリング(精神療法)を組み合わせ心身を整えます。
適応障害(適応反応症)は、適切に診断・治療すれば仕事に影響が少なく治療できる病気です。早めの受診・相談をされることをおすすめ致します。
適応障害(適応反応症)の影響
心に現れる症状
- 落ち込みやすい
- 不安が強い
- 焦りやイライラ
- 頭にモヤがかかる(ブレインフォグ)
- 集中力・思考力の低下
身体に現れる症状
- 疲れやすい
- うまく眠れない(不眠)
- 吐き気や動悸
- 涙がとまらない
- 過緊張・肩こり・頭が重い
うつ病(気分障害)
うつ病(気分障害)は、脳内の神経伝達物質のアンバランスや、脳内ネットワークの異常などにより、気分や感情をうまく調節できなくなる心身不調をきたす病気です。
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合うつ病の可能性があります。
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なり、脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり普段なら乗り越えられるストレスもよりつらく感じられるという、悪循環がおきます。
ベスリクリニックの治療
ベスリクリニックのうつ病(気分障害)に対する治療は、お薬の治療(薬物療法)、薬に頼らない脳の磁気治療(TMS治療)、カウンセリングを行っています。
うつ病(気分障害)は、適切に診断・治療すれば仕事に影響が少なく治療できる病気です。早めの受診・相談をされることをおすすめします。
うつ病の影響
心に現れる症状
- 憂鬱な気分や気持ちの落ち込み
- 集中力がなくなり、効率が低下する
- 物事の判断が遅くなり、決断力が低下する
- 焦ってイライラする
- 何でも自分の責任だと感じてしまう
身体に現れる症状
- 体がだるい、疲れやすい、億劫さが強い
- 胃もたれ、吐き気、下痢、便秘などの胃腸症状
- 眠りが浅くなったり、早朝に目覚めたりする
- 性欲が低下する
- めまいや耳鳴り
不眠症(睡眠障害)
不眠症(睡眠障害)は、夜うまく眠れないことに加えて、日中の集中力や思考力の低下が組み合わさる状態のことを言います。不眠症が続くと、仕事にも日常生活を送る上でも多くの支障をきたします。早めの受診・相談をされることをおすすめします。
ベスリクリニックの治療
ベスリクリニックでは、不眠をきたす他の病気が背景にないか確認後、必要に応じて副作用の少ない少量のお薬の治療(薬物療法)を行ったり、薬が怖いという方や、減薬を前提とした治療を希望される方には漢方薬や薬に頼らない睡眠外来を行っています。
不眠症の影響
心に現れる症状
- イライラ感・焦燥感
- やる気の低下
身体に現れる症状
- 集中力、記憶力、判断力の低下
- 日中の眠気
- 頭痛、肩こり、倦怠感
不安障害(不安神経症)
不安障害とは不安や恐怖の症状がでる病気です。
「失敗したらどうしよう」、「苦手な人に話しかけられたらどうしよう」と不安になったり、緊張したり、恐怖を感じることは誰もが経験をしたことがあるでしょう。
不安や恐怖は普通でも感じますが、不安を減らしたり避けたりすることで不安や恐怖がかえって強くなり生活や仕事に支障が出ている状態は不安障害といえます。
出勤前の通勤、自分の報告や発表もある会議、上司や目上の方との会話、人前で何かをするとき、試験や仕事の面接などで困るようなことがあるのであれば早めの治療をおすすめします・
不安症の分類
不安症は、いつ、どんなふうに不安や恐怖の症状が出るかにより分けれれています。
・いつも不安:全般不安症
・あるきまった社会生活行動で不安:社交不安症(社交不安障害)
※周りの人からどのようにみられるか不安:対人緊張症
・急な不安:パニック症(パニック障害)
不安障害の治療
不安障害の治療の基本はカウンセリング(心理療法)です。薬を用いることは不安を和らげて余裕を持つ助けにはなりますが、本質的な改善ではありません。
考え方や行動のパターンを見直し、ストレス耐性を高くする生活パターンになるとストレスがあっても不安障害を自分でコントロールできるようになります。
根本の治療がなされない場合には薬がないと不安…というように状況に対する不安が強くなってしまい、薬に依存しやすくなることもあります。
ベスリクリニックの治療
ベスリクリニックでは、不安障害の重症度や生活への支障を確認後、必要に応じて副作用の少ない少量のお薬の治療(薬物療法)を行ったり、薬が怖いという方や、減薬を前提とした治療を希望される方には漢方薬や薬に頼らない不安障害へのカウンセリングを行っています。
不安障害(不安神経症)が続くと、日常生活を送る上で多くの支障をきたします。早めの受診・相談をされることをおすすめします。
不安障害(不安神経症)の影響
心に現れる症状
- 強い不安感
- 大丈夫とわかっていても不安になる
身体に現れる症状
- 吐き気・下痢・腹痛・便秘など
- のどのつまり・胸の不快感
- 体の過緊張
パニック障害
パニック障害は不安障害(不安神経症)のひとつです。
突然きっかけがなく、心臓がどきどきしたり、息苦しくなったり、めまいや不安感が発作としておきます。パニックが起きている時には自分で自分をコントロールしようとしてもなかなかコントロールができないこともあります。
パニック障害の発作は反復することが多いです。「またパニック発作が起きたらどうしよう」と不安になる(予期不安)が強くなるとパニック発作が起きていないときにも不安が強くなることが多いです。
電車・バス・新幹線・飛行機などの乗り物に乗っている途中でおりたくなる、乗りたくなくなる、プレゼンテーションの場を避けるなど日常生活や仕事に影響が出ることもあります。
ベスリクリニックの治療
ベスリクリニックでは、不安障害の重症度や生活への支障を確認後、必要に応じて副作用の少ない少量のお薬の治療(薬物療法)を行ったり、薬が怖いという方や、減薬を前提とした治療を希望される方には漢方薬や薬に頼らない不安障害へのカウンセリングを行っています。
多くはよくなったり、悪くなったりを繰り返しますが、早期に治療をすることで日常生活に大きな影響をきたす前に治療が可能です。早めの受診・相談をされることをおすすめします。
パニック障害の影響
身体に現れる症状
- 心臓がどきどきする(動悸)
- 過呼吸・息苦しさ
- のどのつまり・吐き気
- 頭が真っ白になる
- めまい・ふらつき
自律神経失調症
自律神経には活動で活性化する交感神経、休息やリラックスで活性化する副交感神経があります。このバランスが崩れると様々な症状が出てきます。
めまい、だるさ、痛みや、冷えなど、どことなく身体の不調を感じて、「自律神経の乱れでは」と心配したり、「内科的に調べてもらったけど、何も問題がない」といわれた。という方もいるかもしれません。
自律神経はストレスやホルモン、睡眠などの影響を受けやすく、何らかのきっかけでうまく働かなくなり、体の症状として現れます。うつ病や不安障害などの心の症状の代わりに身体がアラートを出してくれる場合もあります。
ベスリクリニックの治療
当院では自律神経を西洋医学的アプローチと東洋医学的アプローチの両面から心身を整える治療を行っています。
具体的には痛みを調整するセロトニントレーニング・補気の鍼灸・西洋医学的な疼痛・身体に対するEFT・身体の刺激から自律神経を調整する動作療法など様々な心身のアプローチで自律神経の調整を行います。
多くはよくなったり、悪くなったりを繰り返しますが、早期に治療をすることで日常生活に大きな影響をきたす前に治療が可能です。早めの受診・相談をされることをおすすめします。
自律神経失調症の影響
身体に現れる症状
- 冷え
- 肩こり・腰痛
- めまい・吐き気
- 痛み
- 倦怠感
コロナ後遺症:ブレインフォグ
コロナ後遺症とは、新型コロナウイルス感染症から回復しても残る様々な症状をさします。
若い世代や今まで健康だった人が突然不調になることもあります。コロナ感染後1ヶ月を経過した方の72.5%が何らかの症状を訴えていたという海外の文献もあります。
年齢や既往歴(元々病気があるか)、コロナ感染時の症状の重症度、変異株に限らず相談が多いとされています。(東京都保険医局)
新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について(厚生労働省)
コロナ後遺症について 東京都保険医局
なぜコロナ後遺症がおこるの
コロナ感染により迷走神経を経由して、炎症(サイトカイン)が脳や神経に広がり自律神経の調節異常や脳の炎症などをおこします。
脳のミクログリアの活性化や炎症性サイトカインの産生により海馬の神経新生が障害され記憶障害がおきたりするといわれています。
自律神経の調節異常がおこると頭痛・めまい・倦怠感・睡眠障害(不眠)・不安・抑うつ・ブレインフォグなどの症状を起こします。
ベスリクリニックの治療
当院ではコロナ後遺症のブレインフォグに対して治療を行っています。
ブレインフォグに対しては漢方薬、西洋薬、薬に頼らない脳のTMS治療や鍼灸などを組み合わせ総合的に治療を行っています。
抗うつ薬の治療は脳由来神経栄養因子(BDNF)の受容体であるトロポミオシン関連キナーゼB(TrkB)に結合することでBDNF産生を促し、神経新生を加速させるといわれています。
漢方薬の治療は慢性炎症と瘀血(血の巡りの悪さ)とコロナ後遺症の関連が指摘されており、病状にあった漢方薬が処方されることが多いです。
TMS治療は脳機能の調整、ミクログリアの活性を調整することで脳の炎症に対し治療を行います。
コロナ後遺症の影響
心に現れる症状
- おちこみ(抑うつ)
身体に現れる症状
- 集中力・思考力の低下
- 頭にモヤがかかる
- 倦怠感・疲労感
- 頭痛・めまい
PMS(月経前症候群):生理前の不調
PMS(月経前症候群)は生理前3-10日の身体と心の不調です。
女性の心身は女性ホルモンによって大きく影響を受けています。
PMSは交感神経優位になるためか、一生懸命働く女性に多いといわれています。一方、PMSのために仕事をやめたり、やめようと悩んだりした女性は20%もいるという報告もあります。
PMSは大きなストレスよりも小さな日々のストレス(仕事場の人間関係、不規則な睡眠・偏りのある食事・運動不足・女性ホルモンの不調)のほうが影響があるとされています。
ベスリクリニックの治療
当院ではPMS(月経前症候群)外来にて、漢方薬や西洋薬、低用量ピルなどの薬物療法を組み合わせたり、PMSの原因に対しPMSの生活トレーニングやカウンセリングで働く女性をサポートしております。
③生活・睡眠トレーニング④カウンセリングを患者さんに合わせて適応し、女性ホルモンをコントロールし、働く女性をサポートしております。
PMSは女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの波によりおこるといわれています。PMSの外来をご希望の方はPMS・女性ホルモン外来をご確認下さい。
PMS(月経前症候群)の影響
心に現れる症状
- イライラ
- 落ち込み
身体に現れる症状
- 生理前の眠気
- 集中力低下
- 不眠症状
男性更年期
男性更年期障害は, 加齢, ストレス, 男性ホルモン (アンドロゲン) 低下などが原因で起こります。
男性更年期障害の症状は大きく精神症状・身体症状・性機能症状の3つに分類され, その症状のほとんどが「うつ病」などの心の病気と似ていることが多いです。
ベスリクリニックの治療
当院では男性更年期障害に対し血液検査でテストステロンの値などを確認のうえ、男性更年期のホルモン療法だけでなく、漢方、カウンセリング等を通して心身のケアを行っています。
男性更年期(LOH症候群)の影響
心に現れる症状
- イライラ
- やる気の低下
身体に現れる症状
- 倦怠感
- 集中力低下
- 不眠
- 肩こり
- 過緊張