PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる3〜10日前から現れる心身の不調です。

生理前の心の不調の原因は、女性ホルモンとセロトニンの関係にあります。排卵後の女性ホルモンの変動により、気分を安定させる脳内物質「セロトニン」の働きが低下します。その結果、イライラや不安、不眠、集中力の低下といった”心の症状”が引き起こされるのです。

日本産科婦人科学会の調査では、月経のある女性の約70〜80%が何らかのPMS症状を経験しているとされています。

「そのうち治る?」、PMSをそのままにすると?

PMSの症状は繰り返されるため、「いつものこと」と我慢してしまいがちです。

▸ 1. 仕事のパフォーマンスが慢性的に低下する

仕事中に頭がまとまらず、普段なら10分で終わる作業が30分以上かかる。文章をよんでも頭に入らず、読み直さないといけない。会議の内容が入らないなど、業務の能率が落ちます。

毎月1〜2週間、本来の力を発揮できない状態が続けば、年間で3〜6か月分の稼働に影響が出ます。評価や昇進にも関わるため、キャリアへの影響は小さくありません。

▸ 2. 人間関係に修復しにくいダメージが蓄積する

些細な一言やちょっとしたミスに対して、自分でも驚くほどの怒りが込み上げる。抑えようとしても抑えきれず、あとから「なぜあんなことを言ってしまったのか」と自己嫌悪に陥ります。

感情的になった発言は、あなたが意図したものではなくても、相手の記憶には残り、信頼の回復には時間がかかります

▸ 3. PMDD(月経前不快気分障害)へ移行する

PMSの中でも精神症状が特に強い場合、PMDD(月経前不快気分障害)と診断されることがあります。PMDDは、心の影響が一段と深刻になった状態です。特別なきっかけがないのに涙が止まらなくなる。「自分はダメだ」「消えてしまいたい」という気持ちが浮かび、日常生活を送ること自体がつらくなります。

PMDDは、脳内のセロトニンバランスが大きく乱れ、気合いや我慢で乗り越えられるものではありません。

「最近、以前より感情のコントロールがきかなくなった気がする」と感じたら、あぶないサインです。

まずは相談をしてみる

PMSの心の不調は「治療」できる

PMS/PMDDの治療にはさまざまな選択肢があります。

「必ず薬を飲まなければならない」というわけではありません。PMSの相談先として、まず産婦人科を思い浮かべる方は多いかもしれません。もちろん、ピル処方などが有効なケースもたくさんあります。

産婦人科と心療内科・メンタルクリニックのPMS治療との違い

つらさの中心が「イライラ」「落ち込み」「不眠」「集中力の低下」といった心の症状である場合や、妊活中でピルが使えない場合には、産婦人科だけでは対応しきれないことがあります。

ベスリクリニックでは、女性ホルモンと心の関係に着目し、PMS/PMDDのこころの症状に専門的に対応いたします。

比較ポイント産婦人科ベスリクリニック
得意領域

身体症状の治療

腹痛・むくみ・頭痛など

★ 心の症状の治療

イライラ・不安・不眠・集中力低下など

治療手段低用量ピル・鎮痛薬など★ 抗うつ薬、漢方薬、カウンセリングなど
感情ケア心療内科への紹介★ イライラ・落ち込みの原因を心のアプローチ
カウンセリング通常は対応なし★ 不安・トラウマに特化したカウンセリング
パートナー連携一般的でない★ パートナーへの伝え方・セルフコントロール法も対応
仕事との両立支援

心療内科への紹介

★ 職場での過ごし方の相談、休職・復職の判断を対応

どちらに行けばいいか迷ったときも、まずはご相談ください。

必要に応じて産婦人科へ紹介状を発行し、連携しながら治療を進めることも可能です。

まずは相談をしてみる

ベスリクリニックの田中先生が、M3に「女性産業医」として特集されました!

田中先生

▸ PMS/PMDDは「働く女性の生産性」に直結する問題です

PMS/PMDDは「プレゼンティーズム(出勤しているが本来の能率を発揮できない状態)」の原因として注目されています。生理前に休みがちになる、集中力が低下する、イライラが目立つ──こうした社員がいた場合、業務への影響を記録したうえで、健康管理の一環として医療機関の受診をすすめてみてください。

PMS/PMDDは、女性の体のしくみや心身の関係を正しく理解し、適切に対処すれば、欠勤や集中力の低下といった業務への支障を予防することができます。

本人が自覚していないケースもあります。集中力の低下や遅刻・欠勤など仕事に影響が見られる場合には、ポスターや社内メールによる啓発活動を行ったり、健康管理として本人に直接声をかけたりすることも有効です。

なお、上司が女性の場合、自分自身の経験をもとに「私は乗り越えてきた」と感じるために、かえってPMS/PMDDに厳しくなることもあります。性別を問わず、正しい知識に基づいた対応が大切です。


▸ ダイバーシティの第一歩は「月経周期の正しい理解」から

女性は生理痛、貧血、排卵痛、そして生理前のPMS/PMDDと、月経周期のどの段階でも不調が起こりやすい体のしくみを持っています。まずは職場全体で──男性も女性も含めて──月経周期に伴う心身の変化について正確な知識を持つことが、女性が働きやすい環境づくりの出発点になります。

そして、女性が働きやすい職場は、結果として男性にとっても働きやすい職場につながります。

当院では、女性産業医・女性産業保健スタッフがPMSなどの女性ホルモン不調と生産性の関係、女性のキャリアと健康について、企業内での講演やメディアを通じた啓発活動に取り組んでいます。

まずは相談をしてみる

まずは相談だけでも、お気軽にご予約ください

当院では、PMSを単なる「疲れ」やうつ病と同一視せず、発症の背景・原因・段階に応じた個別の治療を行っています。

初診や同一週での来院予約も受け付けております。迷ったらまずはお気軽にご予約ください。

まずは相談をしてみる

院名: 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック

最寄り駅: JR山手線・東京メトロ銀座線 神田駅 徒歩1分

住所: 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目2 神田サンミビル8階