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生理前のココロの不調専門外来~PMS/PMDD外来~ 

生理前の女性ホルモン不調(PMS/PMDD)

「生理前のイライラや落ち込みがつらい」
「どうしても女性ホルモンで眠くなる」
「生理痛で動けない」
「生理の量が多くてお尻を気にする」
「貧血でふらふらする」
「排卵痛で悩む」
などのお悩みは、もしかすると女性ホルモンが大きく関わっているかもしれません。

生理前の心の不調PMS/PMDDとは



「生理開始日14日前から生理開始後4日目」の生理前の期間に、なにもないのに涙がでる、イライラするなど自分で自分の感情がコントロールできなくなることがあります。

 

PMDD(Premenstrual dysphoric disorder):月経前気分不快気分障害は生理前の不調であるPMSの中でも、心の不調が強いものです。

 

抑うつ傾向が強くなり、些細なことで怒りが爆発して自分の感情がコントロールできなくなる、頭がぼんやりして集中力が低下し仕事に支障がでる、悲しくて泣きたくなる、不安感が強くなるなどの症状がみとめられます。

 

 

生理前の心の不調は思春期の受験生、就活、入職、部署移動、昇進、結婚、妊活、産後、更年期、子離れ、介護など、日常生活の小さなストレスの積み重なりと相関するといわれており生活環境が変わる節目から強くなることが多いです。

 

生理前の心と身体の不調 PMS/PMDD
どの科や病院が専門なの?

 

PMSとは、生理3~10日前から始まる心身の不調です。眠気や頭痛・腰痛や吐き気などが起こります。PMDDは、PMSの中でも一段と心に影響があるものを示します。

「一番近い人に当たってしまう」、「突然涙がでてきてコントロールできない」、「ほっといてほしいのに、ほおっておかれると寂しくてイライラする」などの症状がみられます。

産婦人科や精神科ではPMSの多くは漢方薬の処方や低用量ピルで対応しています。

しかしながら、PMDDは、産婦人科では「こころは精神科で診てもらった方がいい」精神科では「女性ホルモンは産婦人科で診てもらった方がいい」といわれるケースも少なくありません。

当院ではこころ、女性ホルモンの両方から【PMS/PMDDチーム】が総合的に「PMDD」へ対応いたします。

 


PMS/PMDD症状セルフチェック

近年は女性が社会進出をしたことによる、未婚率の上昇、出産年齢の高齢化、少子化に伴い、女性が昔と比べて生涯に経験する月経回数は8-10倍に増えていることがわかっています。

 

  • □集中力が低下して勉強や仕事の能率が極端に落ちる
  • □家事ができない
  • □だるさや眠気で過眠しても起き上がれない
  • □学校や仕事を休む・遅刻しまう
  • □頭の中にモヤがかかる
  • □誰かと会いたくなくなり、引きこもりたくなる
  • □大事な人へ理不尽なことを言っているのがわかるのに、言ってしまう
  • □イライラして誰にでも当たりたくなり、感情コントロールができない
  • □自分は周りの人と比べて劣っていると感じる
  • □職場の上司や同僚との関係が悪化して職場に居づらくなる
  • □夫やパートナーとの喧嘩が増える
  • □生理が始まるとハッとなり、自己嫌悪が強くなる
  • □生理前になると過食がとまらない


PMDDになりやすい人チェック



 

仕事をしていない女性よりも仕事をしている女性のほうがPMS/PMDDになりやすいことがわかっており、特に責任感が強く、他人に気配りができる人に多いといわれています。

 

  • □他人へ気配りができる
  • □頼まれると断ることができない
  • □責任感が強い
  • □誠実で物事をきちんと行わないと気がすまない
  • □誰かへの怒りよりも自分への怒りが強い
  • □几帳面である
  • □高学歴
  • □都会にすんでいる

 

月経周期に伴うPMS/PMDDの発症要因は現代社会を生きる女性のライフスタイルに根ざしており、80%以上の女性がPMSを経験し、5-20%の女性が家事や仕事、育児などの日常生活に影響を感じています。

 

 

女性は「いつも」
女性ホルモンに悩まされている?

 

女性ホルモンの「エストロゲン」、「プロゲステロン」により、月経時は「生理痛・過多月経」、整理の後の卵胞期は「貧血」、排卵期は「排卵痛」、黄体期は「PMS/PMDD」と、女性の心身は休まることなくいつも女性ホルモンに翻弄されています。

 


 

女性ホルモンについて話あうことや、周りの人と比較をすることが少なく、「他の人も同じくらいじゃないの?」と意外にも不調をしっかりと自覚できる人が少ないのも女性ホルモン不調の特徴です。

PMS/PMDDは、女性ホルモン、身体、心、社会環境すべてが関係する病態です。心、脳、身体、どんな人生を送りたいかの方向を改めて見直すことが「PMS/PMDD治療」のキーとなります。

 

月経前不快気分障害(PMDD)専門外来


PMS/PMDDは、誰かが亡くなるなどの「人生の大きなイベント」よりも、睡眠の質の悪さ、家庭・職場の人間関係の悪さ、心の波の不安定さなどの「日常の小さなストレス」の積み重ねがPMS/PMDD症状を強くします。

 


 

当院では、産婦人科・心療内科の視点からPMDDをみる【PMS/PMDDチーム】により、お一人お一人に合ったPMS/PMDD治療を5つの選択肢から治療を行っていきます。
※当院は心療内科ですので、自殺念慮、被害妄想や自傷他害の恐れがある患者様について治療対象外とさせていただいております.

 

自分に合ったPMS/PMDD治療探しツール

 

月経前不快気分障害(PMDD)専門治療一覧

貧血セット検査(鉄動態採血検査)



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ベスリクリニックでは、PMS/PMDDの鑑別診断である甲状腺機能異常、貧血、潜在性鉄欠乏についてPMS/PMDD疑いの方には採血を実施しております。
これらの甲状腺機能、鉄動態(貯蔵鉄であるFtフェリチンも確認します)は健康診断では一般的には検査されない値です。

また、PMS/PMDDの治療でピルや漢方薬を使用するときは副作用の確認に定期的に肝機能なども採血で確認し、安全に治療が行えるように心がけております。

初診時もしくは採血の際には腕がまくりやすい服でのご協力をお願いいたします。

痛み止めセット(NSAIDs/漢方薬)



生理痛や排卵痛がつらいときには痛み止めをつかって、日常生活への影響をコントロールしましょう。

「癖になるからできるだけ飲まないようにしている」という方もいますが、NSAIDsは炎症の広がりを抑えるお薬です。我慢して我慢して広がった後に使っても効果はなかなか出ません。痛いな、と思う前兆がきたらすぐに使ってあげるように使ったほうが本領発揮できます。ただ、3日以上何度も使用する日が続くのであれば、別の疾患がないか、別の治療法を組み合わせたほうがいいかなどを相談することをおすすめします

 

□生理痛で痛み止めを飲む
□排卵痛に悩んでいる
□西洋薬の痛み止めではなく、漢方薬の痛み止めを試してみたい
□痛みのコントロールをするときのコツをおしえてほしい

 
漢方・鍼灸



当院には漢方専門医がおり、PMSでよく使用される加味逍遥散などで効果がないときは【証に合わせた漢方治療】を行うことができます。

ベスリクリニックのメンタル鍼灸がは一般的な鍼灸治療のように体の痛みや硬さを対象としたものではなく、肉体と精神を支える力(生命力、精気)に直接働きかける【補気の鍼灸治療】です。

 

□生理前、生理中の痛み、体が重い、冷えやのぼせ、お腹の張り
□身体の緊張を取りたい
□命の母で少し改善したが、まだ不調が続く
□ピルをやめた後女性ホルモン不調に翻弄されないように調整したい

抗うつ薬



PMDDはセロトニンの受容体と強く関連した病態であり当院では依存性の少ない抗うつ薬を選択し、【うつ薬の原則6か月を限定とした間欠療法】を行っています.

□すぐにPMDD症状を改善した
□生理前には常に泣いてしまう
□生理前にパートナーへあたってしまう

薬に頼らないTMS治療



 

最近では脳のネットワーク、機能の解明もすすみ、

PMDDでは前頭葉の背外側前頭前野に機能異常を陽電子放出断層撮影(PET)と機能的核磁気共鳴画像(fMRI)で認めることがわかってきました。

PMDDの前頭葉・背外側前頭前野の機能異常を【脳ネットワークを整える磁気による脳のTMS治療】により対応できます.

□妊活中で子供に影響がある治療は控えたい
□生理前に頭にモヤがかかったようなブレインフォグになり、集中力が低下して仕事の能率が下がる
□10代・20代前半で抗うつ薬のアクチベーションシンドロームが怖い
□喫煙中・片頭痛持ちでピルが飲めない
□月経が不規則でいつ生理前になるかがわからない
□生理前だけでなく、冬にも体調を崩しやすい
□抗うつ薬やピルなど薬を用いるのが不安

低用量ピル



当院では、ピルのプロゲステロンの成分を分析比較し【PMS/PMDDに効果があるピル】を標準低用量ピルとして採用しています。

□生理痛・貧血・排卵痛・生理前の不調など不調期間が1ヶ月通してある
□生理休暇を使うほど生理痛が強い
□女性ホルモンをコントロールして、仕事に集中できるコンディションづくりがしたい
□直近の妊娠希望ではないけれど、将来妊娠を考えている

PMS生活カウンセリング

当院では、生理前の眠気や日中の集中力低下に【PMS/PMDDの睡眠トレーニング】、PMDDに関係が大きいセロトニンを自分の生活の中で安定して分泌ができるようになる【セロトニン外来】で自立したセルフケアができるようにサポートしています。

□なかなか通院する時間がとれない
□自分で自分をコントロールできるようになりたい
□生理前の不眠で寝付けない、寝ても寝ても眠い過眠をどうにかしたい
□クヨクヨしたときの対処法をしりたい

PMS過去・未来カウンセリング

当院では、仕事上の人間関係や、仕事の責任の重さなどの仕事上の小さなストレスの積み重なりによるPMS/PMDDに対してカウンセリングを行っております.

□入社・転職・昇進によりPMS/PMDD症状が強くなった
□何がストレスか頭が整理できず、自分でよくわからなくなってしまった
□過去の失敗や嫌な記憶が強く、ぐるぐる思考がとまらない
□上手にストレス解消や「セルフコントロール」ができるようになりたい






PMS/PMDDのよくある質問
~周りの人との関係性~

近しい人にあたってしまうPMS/PMDD



 

PMS/PMDDの特徴として、どうでもいい人には当たり障りなく接することができる一方、「近しい人」にのみ当たることがあげられます。

PMS/PMDDの症状により、パートナー同士の喧嘩が増えたり、関係が冷え込んでしまい、生理が始まった後ハッとして自己嫌悪で落ち込んでしまうことがあります。

 

ある意味、PMS/PMDDで当たられることは「信頼されている」という証拠でもありますが、その状態が続くと家族やパートナーとの関係がしっくりいかなくなることもよくあります。

 

PMS/PMDDは大切な近しい人に対してすぐにイライラしたり、些細なことに怒ってしまう、家事がやる気になれず雑になってしまうことがあり、本人はつらくていっぱいな気持ちになります。

 

家族・夫・彼氏・パートナーはPMDDの人へどのようにサポートしたらいいの?



PMS/PMDDは他の病気と異なり、男性パートナーの理解と協力でPMS/PMDDの症状は軽くなります.

 

PMS/PMDDによって2人でいることの満足度や幸福感が下がる傾向にあるため、長期化するとカップルの関係の破綻に繋がることもあります。

付き合いが深まることでPMS/PMDD症状であたってしまうことが多いにも関わらず、付き合った後に性格が変わったと、性格の不一致としてPMS/PMDDに気づかずに離別してしまうこともあります。

 

パートナーにとってはPMS/PMDDの存在もしらず、突然別人になったようだと、驚くことも多いです。

また、逆に女性パートナーから当たられるのが周期的に月経前に反復していることに気づき、PMDDに苦しむパートナーが受診をすすめられて来院される方もいます。

 

 

 

気をつける点は、PMS/PMDDによる症状を、「PMS/PMDDだね」と指摘をしないようにしましょう

女性にとってPMS/PMDDも自分の一部であり、わかっていてもそれを指摘されることは望んでいません

さり気なく女性パートナーをサポートしてください。

 

また、PMS/PMDDの症状に苦しむパートナーとは言い争いを避けましょう。
言い争いになりそうなときには1時間外に買い物に行くなど居場所を伝えた上で少し離れることをおすすめします。

 

男性パートナーはPMS/PMDDの時期にはなるべく近寄らないようにこっそりと離れることもありますが、女性パートナーは見放されたと感じ、さらに症状が悪化することも多いです。

 

人類は基本的には一夫一婦制です。頼りがいのある男性がそばにいてくれることは、女性の生活や育児にとって重要な問題です.

 

ある意味将来の伴侶として信じられる人をさがすために、PMS/PMDDの状態で落ち込んでいるときにも寛大で包容力をもって接してくれるパートナーを生物学的に女性は心身の波を将来のために持っている可能性があります。

 

PMDDの人は家族・夫・彼氏・パートナーへどのように関わればいいの?



 

そうはいっても男性パートナーも仕事で精一杯頑張っているのに、女性パートナーの機嫌を損なわないように気づかい、「察する」ことは消耗します。

女性パートナーは男性パートナーに「察する」ことを望まないことがポイントです。

異なる人生を歩んできたため、信頼している人でもあなたの気持ちを「察する」ことはできません

 



女性パートナーは男性パートナーにしてほしいことを「小さなお願い」にしてつたえるようにしましょう。

「察してほしい」一方、女性パートナー自体も自分が相手になにをしてほしいのかわかっていないことも多いです。

「小さなお願い」は自分がなにを考えているのかを明らかにする可能性があります。

 

具体的になにをしてほしいのかを自分に問い、「小さく」お願いする癖をつけましょう。そうすれば、相手もだんだんと「察する」ことが上達していきます。

加えて、「小さなお願い」を受け止めてもらったときはしっかりと「ありがとう」とつたえるようにしましょう

 

相手への感謝は自分と相手のセロトニンの安定につながり、結果的心の安定と2人の長期的な安定した関係性に繋がります。




PMS/PMDDのよくある質問
~病態について~

PMDD:月経前気分不快気分障害の診断


※診察を受けたいときが一番困っているときですので、基礎体温記録表がない状態でもご相談いただけます。

PMS/PMDDは基礎体温記録の排卵の有無、期間と症状などの記録をもとに診断されます

 

  • □基礎体温+症状
  • □生理1周期以上
    ※2~3周期があったほうがベター
  • □精神症状については本人だけでなく、パートナーや家族などの評価を加える

 

月経周期のどの時期に、どのような症状がでるかを記録してみましょう.

 

症状がある周期と、ない周期があるけれどPMS/PMDDですか?

 

月経前に「仕事をやすんでしまう」、「家事の能率が極端に落ちる」、「他人との口論や人間関係上のトラブルが多くなる」などの心の不調で日常生活に影響がある場合、PMSではなくPMDDを考慮します

 

PMSもPMDDも症状には個人差があり、その中でも月経周期ごとに症状の強さが変わるため、2~3ヶ月に1回調子を崩す、冬だけ調子が悪い、といように変動もすることから明確に区別をするのは難しいです

 

性ステロイドホルモンの女性ホルモンはほぼ全身の臓器や組織に作用し、PMS/PMDDは既存の疾患分類や診療科に収まらず、「産婦人科では精神のことは精神科へ」、「精神科では女性ホルモンのことは産婦人科へ」とたらいまわしになり、適切な治療が受けられず悩んでいるのに女性が多いのも特徴です。

 

 

過食・ストレス食いがしたくなるPMS/PMDD



 

生理前には女性ホルモンのプロゲステロンが上昇し、エストロゲンが低下します。

 

プロゲステロンが上昇し、基礎代謝率が9~12%増えることから増えた代謝の分、食欲が増すと考えられることもあります.

エストロゲンの減少により脳内でセロトニンが低下し、スナックやチョコレートなど炭水化物や脂質が多い食事が好まれやすくなります。

糖分はトリプトファンからセロトニンを増やす作用があり、一時的にセロトニンが増えることで気分が落ち着くのです。

PMS/PMDDでは抑うつ状態やイライラなどの症状に比例して過食傾向が強まります。PMS/PMDDが認められない女性と比較し、PMSでは2.5倍、PMDDでは7.2倍の過食になることがわかっています。

 

生理が始まってもPMS/PMDDの症状が残る?



 

一般的に生理前の不調は生理開始とともに速やかになくなるといわれることが多いですが、PMS/PMDDの中には生理開始後2-3日もしくは4日以内の範囲で症状が残存することもあります。

 

その他の可能性として、ベースに他の心の病気があり、生理前にその病気の症状が強まるPME(Premenstrual Exaggeration)を考慮します。

PMDDではなく、PME(Premenstrual Exaggeration)の場合、状態によってはベースの病気もしっかりと治療する必要があります。

 

PME(Premenstrual Exaggeration)として当院での対象外となる病気の可能性がある場合、または希死念慮や状態が悪いときには治療を中断することもあります。予めご了承くださいませ。

 

ピルを飲んでもPMS/PMDDが出る
~PMDD残存症状~

 

ピル(OC/LEP)はエストロゲン・プロゲステロンの合剤であり、3段階にホルモン量が変化する3相性ピル、常に同一の女性ホルモン量で変化が少ない1相性ピルがあります。

 

ピルを飲んでPMSが改善するという方もいますが、逆にホルモン変化に影響されPMS・PMDDが悪化したりする人もいれば、ピルをのんでも15日目以降からPMDD症状が出てしまうようなケースもあります。

そのようなときには脳の神経伝達物質の調整、もしくは脳ネットワーク調整としてピルだけでなく、別の治療を組み合わせると症状が改善することもあります。

 

PMDDは冬に調子が悪くなる?

 

PMS/PMDDは冬季うつ病と関連があることがわかっています。
冬季うつ病では太陽の光が弱くなりセロトニンが低下することで秋口から春にかけて調子を崩す人が多いです。

どちらも冬季うつ病もPMS/PMDDもセロトニンの異常が関わっていると考えられており、過眠傾向・炭水化物や脂質の過食・イライラ・落ち込み等の症状が似ています。
生理前の不調は冬季うつを併発することも多く、冬だけ全体的に低空飛行になり、生理前の症状が見えなくなることもあります。

 

PMS/PMDDがあると更年期になりやすい?

 

PMS/PMDDの症状は一般的に更年期に近づく、閉経に至ると改善するといわれています。

 

しかしながら、PMS/PMDDの人は更年期障害で悩むリスクが2倍高くなるとも言われており、PMS/PMDD症状と更年期障害の症状の強さは相関することがわかっています。

 

PMS/PMDDの女性は、のぼせ(ホットフラッシュ)や発汗、肩こりや腰痛などの血管運動症状とは関連が少ないと言われていますが、集中力の低下、抑うつ、興味の減退などは精神症状が関連が大きいことがわかっています。

 

妊活中のPMS/PMDDは悪化しやすい?

 

妊活中には、PMS/PMDDになりやすくなります。

 

妊活中には女性ホルモンの負荷が大きくなること、また妊活は「努力」だけでなく「運」も入リます。

 

妊活をする女性はコツコツ努力を重ねる女性が多いですのでその分「ストレス」を日常的に積み重ねやすくなります。

 

また妊活は女性不妊治療のほうが受診回数が多く、ステップ2の人工授精については採精のみであったりすることで女性側が孤独や負担感を感じやすくなり、よりパートナーに当たりやすくなります。

 

また、妊活へ集中するために休職や離職をしたりして、より孤独になったり、妊活の話題だけに夫婦の会話がなったりとギスギスしやすくなります。

妊活中はなかなか周りの人に妊活の辛さを話すことができずにふさぎごみがちになることもあります。

当院では、妊活中のココロの悩みを相談できるこころカウンセリングや、赤ちゃんが生まれる前にママの準備ができる、助産師が行う子供の発育にもよい睡眠トレーニング、授乳をしながらも治療ができる薬に頼らないTMS治療なども治療の選択肢としてあります。

お母さんになったあとも気軽に相談できる、第三の場としてカウンセリングを受けておくなどもおすすめです。

 

PMS/PMDDがあると産後うつになりやすい?

 

うつ病やPMS/PMDDの既往がある女性は、妊娠中のうつ病のみならず産後うつになるリスクが2倍になります。

妊娠前のPMS/PMDDの重症度、イライラや気分の落ち込みなどの精神症状の程度が産後うつ病の関連性が高いことがわかっています。

 

 

産後うつ病は月経がはじまると良くなることもあり、PMS/PMDD、妊娠中のうつ病、産後うつ病は互いに密接に関わっているのです。

PMS/PMDDの早期の適切な治療は、産後うつ病の予防になるかもしれません。

 

PMS・PMDDでは自律神経が乱れやすい?

 

PMS/PMDDでは、交感神経系の活動の亢進とともに副交感神経系の活動の低下が認められ自律神経系の異常がみられやすいことがわかっています。

 

神経伝達物質の動態では交感神経系を刺激するアドレナリンなどのカテコールアミンの分泌が増加し、交感神経が亢進します。

副交感神経系の低下は、PMSの熟眠感の欠如などにも関連していると考えられています。

 

コロナ禍はPMS/PMDDになりやすい?



 

コロナ禍では、生活リズムが乱れたり、人間関係や仕事の仕方が変化しやすいことが挙げられます。

 

テレワークの日と出勤の日で起床時間がズレて太陽の光をあびなくなったり、人と会うことができなくなって会話や笑顔が減ったり、セロトニンをあげるための運動が不足します。

感染予防のために外出を控える生活は身体の活動が少なく、セロトニンが低下しやすいためPMS/PMDDになりやすいと相談をもらうことも多いです。

 

PMS/PMDD:月経前気分不快気分障害の原因(仮説)とは?

 

PMS/PMDDは「ホルモンバランスの異常」が原因と言われることがありますがこれは全くの間違いです。

PMS/PMDDは「女性ホルモンが正常」だからこそ月経周期がおき、黄体期に不調が起こるのです。

 

PMS/PMDDの原因は、現在はまだ不明であると考えられています。

 

今までは症状が黄体期の後半にのみ反復して認められたことにより、黄体ホルモンであるプロゲステロンが関与していると考えられていましたが、PMDDでは血中プロゲステロン濃度にはほとんど異常を認めず、黄体ホルモンのみでは発症機序の説明ができませんでした。

 

そのため、以下のようなさまざまな原因の仮説が挙げられています

 

    • □プロゲステロン欠乏
    • □エストロゲン過剰
    • □プロゲステロン/エストロゲン比異常
    • □プロゲステロン代謝異常(アロプレグナノロン・アルドステロン)
    • □テストステロン過剰
    • □ビタミンB6低下または欠乏
    • □プロスタグタンディンE2欠乏
    • □プロラクチン過剰
    • □βエンドルフィン欠乏
    • □メラトニン過剰
    • □神経伝達物質異常
    • □セロトニン系異常
    • □アドレナリン系異常
    • □GABA系異常

 

PMDDで悩む人は、周囲の人から「落ち着いたら」、「気にしすぎだ」といわれ、自分の状態に理解が得られないこともあります。

「自分は本当におかしくなってしまった」と感じて孤独感や絶望感に襲われることもあります。

PMDDという病態と診断がわかると、「自分の頭が決しておかしくなっているのではない」と安心される方も多いです。

 




PMDDの悪化をしないために

高トリプトファンの食事をとる

PMS/PMDDでは抑うつ状態やイライラなどの症状に比例して炭水化物や脂質に対する過食傾向が強まります。

セロトニン産生の材料となるトリプトファンが欠乏した食事はPMS/PMDDを悪化させることがわかっています。

 

エストロゲンの減少により脳内でセロトニンが低下し、スナックやチョコレートなど炭水化物や脂質が多い食事が好まれやすくなります。

糖分はトリプトファンからセロトニンを増やす作用があり、一時的にセロトニンが増えることで気分が落ち着きますがトリプトファンが足りなくなるとより糖分を欲するようになります。

そのため生理前には高トリプトファンの食事をとってセロトニンの欠乏を予防することが重要です。

飲酒を控える

お酒の量が多い女性のほうがPMSに悩むことがわかっており、喫煙女性ではPMS/PMDDの頻度が4倍を超えることがわかっています。

喫煙や飲酒自体の影響か、ストレスから逃避するために喫煙や飲酒に頼るのかは結論が出ていません。

 

PMDDはアルコールへの感受性が高く、月経前にお酒を飲みたくなる人もいます。

生理前のアルコールは前頭葉機能が抑制されることで、親しい人へつい当たったり、仕事上の人間関係が悪化したりと後々後悔しやすいイベントがより起こりやすくなります。

 

PMS/PMDDに悩んでいるときはできるだけ節酒もしくは禁酒を心がけるのがよいでしょう。


女性メンタル産業医としてM3さんに特集いただきました

 


働く女性の産業保健を担当される田中 奏多先生がM3さんに女性産業医として特集していただきました

働き女性とPMS/PMDD~プレゼンティーズム~

最近では、PMS/PMDDは仕事の能率が上がらない状態(プレゼンティーズム)の原因としても注目されており、社会での女性の活躍には議論を避けては通れません。

PMS.PMDDは残念ながらまだ世の中には十分に認識されていません。

そのため、PMS/PMDDで悩む女性は職場で相談する相手がおらず、人知れず悶々とすることも多いです。

 

アメリカにはFMLA:Family Medical Leave Actという法律があり、医師の診断書があればPMS/PMDDのために仕事が困難な状態を保護することができるものもあります。

不調な状態を我慢して仕事をするのではなく、不調な状態だからこそ積極的に医療を受けることができるような社会になってほしいと考えています。

 

働く女性が増えている現在、PMS/PMDDに関する企業内の啓発活動は極めて重要です。

東京TMSクリニックの田中 奏多院長は、女性産業医としてPMS/PMDDを中心に女性ホルモンの不調と生産性について企業内、メディアを通じた啓発活動を行っております。

 

PMS/PMDDは職場でどのように対応したらいいの?

生理前に休む、集中力が低下する、イライラするなどの社員がいた際には、仕事に支障が出ていることの記録をもとに健康管理として医療機関の受診をおすすめしてみてください。

PMS/PMDDでは、女性の体のしくみや心身の関係をよく理解し、しっかりと対処すると欠勤や集中力低下など業務への支障を予防することができます。

 

本人が気づいていないこともあり、集中力の低下や遅刻、欠席など仕事に影響している社員がいればポスターや企業内メールなど啓発活動を行う、本人に直接健康管理として話してみることもできるでしょう。

 

上司が女性の場合には、自分の経験をもとに健康相談に応じることもあり、男性上司よりもPMS/PMDDに不寛容なこともあります。

 

女性が働きやすい職場づくりは、女性だけでなく男性も働きやすい職場へ繋がります。

 

女性は生理痛、貧血、排卵痛、生理前の不調のPMS/PMDDとどの性周期も不調になりやすくなります。

まずは職場内で男性も女性もふくめ、月経周期に伴う女性の心身の生理的変化について正確な知識を得ることがダイバーシティの第一歩として役立ちます。

 

田中 奏多

役職

COO (Chief Operating Officer), 医師, 産業医,
経歴
福島県立医科大学卒業 マサチューセッツ大学MBACourse在学 調理師
「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開するBESLI CLINICを2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。BESLI CLINICの働く人に対する心身医療を元に、心、身体、産業保健のプロ―チから産業保健の場で企業サポートを行っています。MBAの視点から企業の健康経営を支える産業保健を展開しております。

ハーバード大学TMSコースを修了し、不妊治療の現場にいた経験を活かし、女性ホルモンの細やかな変化や、妊活、妊娠、出産等を含めた働く女性のケアを行います。和漢(東洋医学)、女性ホルモン、睡眠をベースに身体から心にアプローチし働く女性の健康をサポートしています。

 


著書

「眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法」(アチーブメント出版)


メディア出演

CLASSY2020年11月号 女性ホルモンマネジメント
CLASSY Lifestyle「女性ホルモンマネジメント」が今の女性には必要です
CLASSY Lifestyleアラサー女子の「女性ホルモンマネジメント」について考える

CLASSY Lifestyle女性ホルモンバランスを整える「1日のおすすめの過ごし方」

CLASSY Lifestyle【漫画で解説】「女性ホルモンマネジメント」できていますか?
30代女性の「体がだるい、やる気がない」ストレス?病気?疲れの解消方法も

日経メディカル TMS特集※医療者限定閲覧可能
東京スポーツ新聞(2週連続特集)TMS治療
東京スポーツ新聞(2週連続特集)職場適応障害
テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
ママテナ・ALICEYなど医療記事監修
THE21(PHP出版)
睡眠とホルモンの専門家に聞いた「睡眠」と「性」の関係
M3 女性産業医に学ぶ【自分でできるストレス対処法】
女医11人が実践!ウェルネススキル

日本のTMS治療についての見解
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