薬を使わない、最先端のうつ治療「TMS」とは

薬を使わない最新うつ治療、TMSとは?

「脳の病気」である、うつ病

うつ病は、長い間「こころの病気」として扱われておりましたが、近年「脳の病気」とも考えられており、脳機能の低下が原因の一つである場合があることが指摘されています。「判断、意欲、興味、実行機能」などの仕事に必要な脳機能をつかさどる、背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)が、うまく働かなくなることがうつに大きく関わっていることが分かってきました。

薬を使わず、磁気による刺激で脳の機能を活性化させる。それがTMS治療です。

TMS(:transcranial magnetic stimulation/経頭蓋磁気刺激法)は、うつに大きく関わる背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)を含む前頭葉を「磁気刺激」によりケアする治療法です。身体を傷つけることなく、磁気刺激により脳を活性化し、脳血流を増加させ、低下した機能を改善します。米国、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパの一部の国では、TMS治療はうつ病の治療として認められており、日本でも2019年6月に保険診療として認可されました。

脳細胞を刺激し、『意欲・判断力・思考力』を改善します。

磁気刺激により、脳細胞を刺激することで抗うつ効果を発揮し、意欲・判断力・思考力を改善します。薬物治療、電気けいれん治療に比べて副作用も少なく、磁気刺激の間もリラックスした状態で治療を受けることができます。

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ベスリクリニックの治療の特長

「働きながら」「空いた時間」に治療が可能になりました。

ベスリクリニックでは、2018年世界的な論文誌『Lancet』に掲載されたTMS治療であるTBS治療(シータバースト)を導入しています。Lancetには40分のrTMS治療が3分のθBurst治療と同等の抑うつ症状の改善を示すことが明らかになっています。

TBS治療(シータバースト)

Lancet. 2018 Apr 28;391(10131):1683-1692.

当院では、さらにヨーロッパの専門家と共に論文プロトコールを改良し、世界でも新しいTBS治療を行っております。時間を効率的に『働きながら治療がしたい』という方も昼休み、帰り際など日常生活の中でTMS治療ができます。

1日複数回TMS治療を行う短期集中加速型のaTMS治療

aTMS治療は1日複数回行うことで、治療期間を短縮できる治療方法です。Brain Stimulationの論文では、TMS治療期間が1/2へ短縮下にも関わらず同等の抑うつ効果を示すことが明らかになっています。短期集中加速型のaTMS治療

Brain Stimulation Volume 11, Issue 2, March–April 2018,

「早く社会復帰したい」「遠方から短期で治療を受けたい」「夏休み、冬休み、連休に立て直したい」そんな方におすすめの治療です。
加速型TMS治療のaTMS(accelerated TMS)はここ数年、海外のTMS治療の現場でも注目が集められている治療です。
aTMS治療は方法により、治療効果を打ち消してしまう可能性もあります。当院では、aTMSは刺激方法を工夫しながら治療を行っております。

世界標準の治療を日本で最適に。

世界ではTMS治療はうつに対する標準的な治療となっています。日本は世界に10年遅れ、TMS治療が導入されたこともあり、TMS治療の専門家は保険診療を行う大学病院に集約されています。ハーバード大学はTMS治療の世界標準を作る研究・臨床・教育をすすめています。世界の標準的なTMS治療を扱うTMSコースを修了した医師が海外のTMS治療専門家と共同し、お一人お一人に合わせたTMS治療を行っております。

その他にも精神科教授、神経内科専門医、脳外科手術支援を行っていたCE(臨床工学技士)が連携し、1000症例以上の日本人に対するTMS治療経験があるTMS治療チームが治療を行います。

日本人と欧米人の脳の構造の違いを元に、日本人に対する1000症例を元に日本人の脳にあう施術法を分析し、さらに施術者間の設定のばらつきなどを統制したことで治療効果が30%上昇しました。一人一人に合わせた「痛みの少ない」安全で効果的で専門的な治療を行っています。欧米のTMS専門家・大学病院とも連携しています。

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治療の流れ

治療プラン

TMSシンプルコース

■施術回数:全30回(TMS/20回・メンテナンス/10回)
■治療期間目安:1~2週間

TMSシンプルコースは、TMS治療を試してみたい方におすすめです。TMS治療は個人差がありますが、おおよそ10回程度から効果が表れます。TMS治療による脳の安定のため20-30回まで行います。

TMSライフスタイルコース

■施術回数:全30回+カウンセリング5回(TMS/20回・メンテナンス10回+セロトニントレーニング/2回・睡眠トレーニング/3回
■治療期間:4~6週間

TMSライフスタイルコースは、「からだの再発予防策」をとるコースです。生活や睡眠のコツを学び、習慣化までサポートし再発予防をします。朝にすっきり起きて集中力を出す「ビジネスマンの身体づくり」を行います。

TMSビジネスコース

■施術回数:全30回+カウンセリング10回(TMS/20回・メンテナンス/10回+セロトニントレーニング/2回・睡眠トレーニング/3回・ビジネストレーニング/5回)
■治療期間:2-3か月

TMSビジネスコースは、「からだとこころの再発予防策」をとるコースです。入職・転職・昇進などにおける人間関係のビジネスメンタルスキルで再発予防をします。仕事の成果を組織でだせる「ビジネスマンの心身づくり」を行います。

費用について

TMSの初回相談料は自費診療で5500円となります。

TMS治療の費用は1回約4950〜9900円です。初回は無料で行っています。

TMSの実施については初診時にお困りの症状やお話をお伺いし、TMS治療が可能かどうか、どの治療プランで行っていくかTMS主治師とともに決定いたします。

料金につきましては都度払い、回数券の購入等、ライフスタイルやご要望に合わせた様々なプランをご用意しておりますので、まずはお問い合わせください。

全て税込み価格θBurstrTMS
初回無料無料
1回4,950円/回9,900円/回
回数券(10回)47,300円
1回あたり4,730円
93,500円
1回あたり9,350円

※TMS初回設定料
1,100円(税込)

MT測定・位置測定・帽子耳栓 込

うつ病治療とTMS

適切なうつ治療は段階に応じて、必要な治療を合わせる必要があります。 うつ病の回復は3つの段階を経て回復します。

うつは6割が再発するといわれています。再発をする多くは、再発予防策やメンテンナンスが不十分な場合が多いです。再発を防ぐ治療は、急性期・回復期・人間成長期を通してどのような治療をするかがポイントです。 原因がありうつになった場合は、同じ原因が再び起こるとうつ再発の可能性が高く、症状治療だけはうつ治療の終結ができません。 薬に頼らず、うつ再燃を予防するには、原因に対する治療を含めて行うことが必要です。

よくあるご質問

Q. 他の病院に通院中ですが、TMS治療が受けられますか?

A. 当院では、かかりつけの先生を変えない、併診でのTMS治療を行っています。
精神科、心療内科は近くにあり、いざというときにすぐに通うことができることが安心して通い続けられる大きな要素の一つです。家の近くで、今までしっかりと診て下さっている先生と併診で、安心して心の医療を継続できます。当院では、薬物療法、治療方針等は主治医の先生のまま、連携しながらのTMS治療を行うことができます。また、遠方からTMS集中治療がしたいという方にも対応しております。まずはお気軽にご相談ください。

Q. 副作用はありますか?

A. TMS治療はうつ病の薬物療法、電気けいれん療法に比べ、副作用は少ないとされています。
薬物療法におこりやすい強い吐き気や、ふらつき、性機能障害等はなく、電気けいれん療法のように記憶がなくなる記憶障害や、麻酔等による身体の負担がない治療です。軽い頭痛・痛みによる迷走神経反射(吐き気・ふらつき)等を認めることがありますが、重い副作用であるけいれん発作は0.1%のみです。

Q. 重い副作用のけいれん発作が起こったら?

A. けいれん発作が起きた際の緊急時訓練を院内で定期的に行っております。ハーバード大学のTMS治療で使われている緊急対応を元に緊急時の対応を行います。けいれん発作が起きた際には必要に応じて輸液、抗けいれん薬等の投与など緊急対応を行い、連携病院へ救急搬送いたします。

Q. 治療中意識がありますか?

A. TMS治療は電気けいれん療法と異なり麻酔は必要ありません。意識がある状態でリラックスして治療を受けられます。

Q. 痛みはないですか?

A. TMS治療は「デコピン程度の痛み」と表現される患者さんが多いです。痛みは回数を重ねるごとに気にならなくなります。当院ではTMS専門スタッフが痛みや不快感をおさえ最適な効果を示す個人に合わせたTMS治療を心がけております。

Q. TMS治療の頻度は?

A. 週5回4~6週連続のTMS治療の標準プロトコールです。脳の状態を安定させるため最初の10回の治療間隔は空けない方がおすすめです。夏休み、冬休み等を使った遠方からのTMS治療の場合は、刺激法を工夫し、2~4週の短期間集中TMS治療も行っています。

Q. 予約は取れますか?

A. 当院は複数台のTMS治療機器があり、平日は20時過ぎまで、土日もTMS治療を行っているためTMS治療の予約がとりやすいとご好評いただいております。ラインで気軽に予約情報も問い合わせでき、施術の1時間前まで予約が取れます。忙しいビジネスマンが時間が空いた時にTMS治療ができるように日々TMS治療枠を調整しております。

Q. TMS治療中の評価は?

A. TMS治療中の評価には、標準化されたスケールを用いることが望ましいと考えられています。当院では定期的に心理検査を実施し、治療効果を含めTMS治療について相談できるように対応しています。

Q. 誰でもTMS治療を受けることが出来ますか?

A. 当院では安全に治療を行うため、TMS治療に基準を設けております。
医師の問診・身体診察により、TMS治療が実施できるかを診断した後TMS治療となります。

□医師がTMSの適応でないと判断した場合
□17歳以下 、65歳以上
□死の危険性
□妊娠
□人工内耳・ペースメーカーDBS・投薬ポンプを使用している
□以下の病気がある
・統合失調症・双極性障害・強迫性障害
・アルコール依存症・パーソナリティー障害
・脳の器質的疾患(脳梗塞・脳出血・くも膜のう胞を含む)
・てんかん・摂食障害など
□他患者様・スタッフへの診療妨害行為・危険性

Q. 保険診療のTMS治療は受けられますか?

A. 当院では保険診療のTMS治療自己負担分と同等の価格でTMS治療を実施しております。保険診療のTMS治療は、症状が重い方、高頻度の通院が難しい方、経済的困窮に直面している方等が適しています。rTMS研究会では、統合失調症や双極性障害、TMS治療の対象にならない年齢にも高額なTMS治療を行っている医療機関を名指しで強い注意喚起がされていました。診察の医師、定期的なTMSミーティングで地域の精神科中核病院等での治療が望ましいと判断した場合、TMS治療の途中でも中断させていただき、適切な医療機関にご紹介いたします。

Q. チケット制やローンは組んでないの?

A. 当院ではTMS治療のローンを組んでおりません。TMS治療を始めたが身体に合わない、ご家庭の事情等で突然通院できなくなる、未成年の方や学生さんなど経済的に未自立な方が保護者に相談せず借金をすることの防止をするためです。心の治療はご家族のサポートも重要と考えており、医療機関として治療により生活や家庭が崩壊してしまうことは望んでおりません。
但し、治療が合っていることが確認された方についてはお得に利用していただくために回数券を準備しております。

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