ブレインスポッティング(BSP)とは

デビッド・グランド博士が2003年に開発したトラウマを克服する治療法です。
ある一点を見つめることにより、脳をトラウマ処理に最適な状態を維持することで症状を改善していきます。
さらに、安心安全な関係性を作ることで、より問題への集中を促していきます。辛い記憶を言葉にしなくても実践できることが特徴です。

こんなお悩みありませんか?
    • 過去に辛い出来事があり、その記憶がたびたび思い出され気分が落ち込む
    • 思い出すと動悸や震えなどの身体症状が起こる記憶がある
    • 辛い出来事が思い出される場所や人を避ける
    • 感覚や感情が「麻痺」してしまった

複数回や長期に渡るトラウマ体験では、以下のような特徴を持つと言われます。
自己イメージがネガティブ(自信が持てない、自分に価値を感じられない)
・感情のコントロールが苦手(感情の起伏が激しい、あるいは逆に何も感じない)
・親密な人間関係を作るのが苦手(人間関係ができても、維持できない)

ブレインスポッティング(BSP)で心の傷を改善する

子どもから大人まで幅広く適応できます。

BSPを行い、視点を特定のスポットに留めることで、注意が内受容感覚に向かいトラウマ記憶に対して顕著性ネットワークが働き偏桃体が活性化していきます。自律神経系の情報がトラウマ記憶の処理に取り入れられることで、体がもとに戻ろうとするホメオスタシスが働きトラウマによる症状が改善されていきます。

ブレインスポッティング(BSP)の実施が難しい例

トラウマ体験の直後で動揺し、気が高ぶっているときにはかえって辛い気持ちが高まってしまうことがあります。
また、BSPの実施中には一時的にストレス度合が高まることがありますが、その程度が強い時も無理せずいったん中断させた方がいいでしょう。

ブレインスポッティング(BSP)の治療法

ある特定の一点(スポット)を何分間かボーっと見続けるだけです。

スポットの見つけ方は、三種類あります。

スポットの見つけ方

自然の目の位置から特定する
自然に見つめている場所に着目します
体に起こる呼吸など反射的な反応から特定する
呼吸数が多くなる、呼吸が浅くなる、止まるといった、体の状態に着目してスポットを特定します。
内面に生じる感覚から特定する
痛み、重さ、熱感であったり、体の一部がざわざわする、そわそわする感覚を頼りにスポットを特定します。

これらによって特定されたスポットは、脳がトラウマ記憶と深くつながり、効率的に処理できる場所ということになります。そのスポットを何分間かボーっと見続けるだけで、トラウマが自然と処理されていきます。

この作業をカウンセラーと行うことで、安心安全な環境が作られ共感的な雰囲気の中でBSPの実施がよりスムーズになります。第三者視点でみることで、微妙な目の動きや表情の変化をよりよくとらえることができます。

当院のブレインスポッティング(BSP)での改善例

適応となる診断名は、適応障害やうつ病、不安症など様々です。主訴は、失敗体験、仕事の悩み、性被害、近親者の死、夫婦関係や家族関係、感情調整不全など、実生活上で起きる様々なことに対して改善が見られています。

受診の流れ

お電話(03-5295-7555)かベスリクリニックホームページのお問い合わせフォームからご予約いただけます。

初診時には現在お困りの症状の確認と、治療方針のご相談をしていきます。

初診のご来院時か、お問い合わせ時点でBSPを希望している旨お伝えいただくとご案内がスムーズです。

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