介護と仕事の両立がつらい・復職が不安な方へ|神田駅1分の心療内科ベスリクリニック






For Working Caregivers

介護のために休んだあなたが、
「戻るのが不安」と感じたら。

介護休暇・介護休業が明け、職場に戻る日が近づくほど、眠れない・気持ちが沈む・涙が出る——。それは甘えではなく、心と身体が限界を知らせるサインかもしれません。ベスリクリニックは、働く人と、働く人を支える家族のための心療内科・睡眠障害内科です。

神田駅 徒歩1分/平日夜20:30まで・土日も診療

監修:ベスリクリニック東京 理事長 田中 遥(心療内科・睡眠障害内科) | 公開日:未定 更新日:未定

Introduction

仕事をしながら家族を介護する人は増えています。介護のために休暇・休業を取り、いざ職場へ戻ろうとする段になって、強い不安・不眠・気分の落ち込みに気づく方は少なくありません。それは「休ませてもらったのだから元気に戻らなければ」という思いの裏返しでもあります。

この記事では、介護中に起こりやすい心の不調、復職前に不安が強くなる理由、今日からできるセルフケア、そして介護のなかの悲しみ(グリーフケア)や、専門的な治療・復職支援までを整理します。ひとりで抱え込まないための地図として役立てば幸いです。

01 ─ Basic

介護休暇・介護休業は、働く人の権利です

仕事をしながら家族を介護する「ビジネスケアラー」は、経済産業省の推計で2030年に約318万人にのぼるとされ、介護・看護を理由とする離職も年間約10万人と報告されています(総務省・就業構造基本調査)。介護のために仕事を休むことは、決して特別なことではありません。

介護休暇

対象家族の介護や通院の付き添いなどのために、年5日(対象家族が2人以上なら年10日)まで取得できる短期の休暇。時間単位での取得も可能です。

介護休業

対象家族1人につき通算93日まで、3回を上限に分割取得できる長期の休業。要件を満たせば雇用保険から介護休業給付金(休業開始前賃金の約67%)が支給されます。

2025年4月施行の改正育児・介護休業法により、企業には介護に直面した従業員への両立支援制度の個別周知・意向確認などが義務づけられました。詳細は勤務先の規程や厚生労働省の案内をご確認ください。

※本記事では、短期の「介護休暇」と長期の「介護休業」をあわせて「介護のための休み」として扱います。

02 ─ Signs

介護をする人に起こりやすい心の不調

介護は「終わりが見えにくい」「代わりがいない」「頑張りが評価されにくい」という、心をすり減らしやすい条件がそろった営みです。休みを取って専念している間も、心と身体には静かに負荷がかかり続けています。

気分の落ち込み(介護うつ)

「介護うつ」は正式な病名ではありませんが、介護ストレスをきっかけに抑うつ状態やうつ病に至ることがあります。

不眠・睡眠リズムの乱れ

夜間の介護や緊張の持続で睡眠が浅くなり、休んでいる間も眠れない状態が続くことがあります。

不安・動悸・息苦しさ

先の見えなさや復職への心配から、動悸や息苦しさ、コントロールしにくい不安が現れることがあります。

頭痛・倦怠感・ブレインフォグ

頭痛、慢性的なだるさ、食欲不振、頭にもやがかかったような感覚など、身体の不調として現れることも。

燃え尽き(バーンアウト)

気を張って頑張り続けた反動で、意欲や感情が湧かなくなり、何も手につかなくなることがあります。

罪悪感・イライラ

「もっとできるはず」という思いと疲労の板挟みで、自分や家族を責めてしまいがちです。

介護ストレス の蓄積 不眠・気分の 落ち込み 復職への 不安の増大 心身の消耗 この繰り返しが「悪循環」になりやすい
介護ストレスが不調を生み、復職不安と消耗を通じてさらにストレスを強める悪循環。どこか一点でこの流れを断つことが回復の鍵になります。

03 ─ Self Check

「介護うつかも」と思ったら

次の項目に当てはまるものはありませんか。

  • 気分の落ち込みや憂うつさが、2週間以上続いている
  • 寝つけない、夜中や早朝に目が覚めてしまう
  • 以前は楽しめたことに、興味がもてなくなった
  • 食欲がない、または食べすぎてしまう
  • 動悸・息苦しさ・めまいなど、身体の不調が続いている
  • 「自分がやらなければ」と、介護をすべて抱え込んでいる
  • 復職のことを考えると涙が出る、身体が重くなる
複数当てはまり、2週間以上続いている場合は、疲れではなく治療やサポートが必要な状態かもしれません。一度、専門機関への相談をご検討ください。

04 ─ Why Anxious

なぜ、復職を前に不安が強くなるのか

「休ませてもらったのだから、元気に戻らなければ」。復帰の日が近づくほど不安が膨らむのは、意志の弱さではありません。当院では心の不調を「環境・身体・認知」の3つの観点から分解して捉えます。復職前の不安も、この3つが重なって生じています。

1

環境

職場を離れていたブランク、周囲の目、「介護を続けながら働けるのか」という両立体制への不安。置かれた状況そのものが負荷になります。

2

身体

夜間対応などによる睡眠不足と疲労の蓄積。身体が回復しきっていないと、心も回復しづらく、不安を感じやすくなります。

3

認知

「迷惑をかけられない」「休んだ分を取り返さなければ」という考え方のクセが、不安をさらに増幅させます。

復職前の 不安 環境 ブランク・両立体制 身体 睡眠不足・疲労 認知 「迷惑をかけられない」
当院は不安を「環境・身体・認知」の3つに分解して捉えます。漠然とした不安も、要素ごとに整理することで対処の糸口が見えてきます。
「万全で戻らなければ」と力むほど、こころは追い詰められます。復帰は満点で始める必要はありません。6〜7割の出力から助走する——その計画そのものが、再発を防ぐ第一歩になります。

05 ─ Self Care

今日からできるセルフケアと、頼れる相談先

介護休業の期間は、介護体制を整えるための時間であると同時に、あなた自身の心と身体を立て直すための時間でもあります。

睡眠のリズムを最優先で整える起きる時間を一定にして、朝の光を浴びることから。眠れない日が続くときは、我慢せず専門家に相談を。
介護を一人で抱えない地域包括支援センターやケアマネジャーに相談し、ショートステイなどのレスパイト(介護者の休息)を計画的に取り入れましょう。
職場と復帰条件をすり合わせる時差出勤・短時間勤務・テレワークなど、介護との両立支援制度を使えるか、人事や上司に確認しておくと復帰後の見通しが立ちます。
「戻ってすぐ全力」を目標にしない復帰直後は6〜7割の出力で助走する計画を。ペース配分そのものが再発予防になります。
つらさが続くときは、医療につながる不調が続く場合、我慢は回復を遅らせます。休みの間に受診しておくことは、復職準備の大切な一部です。

06 ─ Grief Care

介護のなかの悲しみと、グリーフケア

介護には、看取りの前から始まる悲しみがあります。まだそばにいるのに以前の姿が失われていく喪失も、大切な人を見送ったあとの喪失も、どちらも自然な感情です。「泣いてはいけない」「早く立ち直らなければ」と、自分の悲しみを後回しにする必要はありません。

「以前の親ではなくなっていく」——あいまいな喪失

認知症などで、親が自分のことを分からなくなったり、性格が変わってしまったりする。身体はそこにあるのに、これまで知っていたその人が少しずつ遠ざかっていく。こうした「あいまいな喪失(ambiguous loss)」は、はっきりした別れがないぶん周囲に理解されにくく、悲しみを言葉にしづらいものです。介護を続けながら、静かに気持ちがすり減っていく大きな要因になります。

「まだ生きているのに悲しいなんて」と感じる必要はありません。関係や役割が変わっていくことへの悲しみは、介護をする人の多くが経験する、ごく自然な反応です。

介護休暇・休業中に、大切な人を見送ったとき

介護のために休んでいる間に、その方が亡くなることもあります。看取りを終えた直後は、深い悲しみとともに、張りつめていた気持ちがほどけて力が抜けたり、「もっとできたのでは」という後悔や、ほっとした自分への罪悪感が入り混じったりすることがあります。これらはどれも、大切な人を介護し、見送った人に起こりうる自然な反応です。

そして、悲しみが癒えないうちに「忌引き明け」として職場復帰の日がやってくることも少なくありません。気持ちの整理と復職のタイミングが噛み合わず、強い不安や消耗を抱えたまま戻る——これは、決してあなたが弱いからではありません。

悲しみに、決まった順序や期限はない

泣ける日もあれば、何も感じない日もあります。感情が揺れること自体が、回復の過程の一部です。

助けを借りていい

グリーフ(悲嘆)は一人で抱えるものではありません。家族や友人、地域の遺族会、専門家など、頼れる先はいくつもあります。

専門的なサポートが必要なサイン:強い悲しみや不眠、食欲不振、「自分も消えてしまいたい」といった気持ちが数週間以上続き、日常生活や復職の準備に支障が出ているときは、複雑性悲嘆やうつ状態の可能性があります。我慢を続けず、心療内科などの専門機関にご相談ください。当院では、カウンセリング(認知行動療法)を通じて、こうした悲しみとの向き合い方も一緒に整えていきます。

07 ─ When to Visit

受診を考えたいサイン

気分の落ち込み・不眠・食欲の低下・強い不安などが2週間以上続いているとき、あるいは介護や生活、復職準備に支障が出ているときは、心療内科の受診をおすすめします。「まだ受診するほどではないかもしれないけれど、休みの間に整えておきたい」という段階でのご相談も歓迎です。早い段階ほど、薬に頼らない選択肢を含めて治療の幅が広がります。

「消えてしまいたい」といった気持ちが浮かぶときは、一人で抱えず、できるだけ早く医療機関や身近な人にご相談ください。緊急を要する場合は、ためらわずお住まいの地域の救急・相談窓口へ連絡を。

08 ─ Treatment

ベスリクリニックの治療と復職支援

当院は、働く人のメンタル不調に特化した「薬に頼りすぎない」心療内科・睡眠障害内科です。医師は全員が産業医経験を持ち、職場側の事情も理解した上で、介護と仕事の両立を前提とした治療計画を一緒に考えます。

カウンセリング(認知行動療法)

「迷惑をかけられない」「完璧にやらなければ」といった考え方のクセを整理し、介護と仕事に向き合う心の土台を整えます。

TMS治療(薬を使わない磁気刺激治療)

薬を使わないうつ治療の選択肢。服薬に抵抗がある方、眠気などの副作用を避けたい方もご相談いただけます。

漢方治療

不眠・倦怠感・食欲不振など、心と身体の両方に現れる不調に対して、体質に合わせた漢方を用います。

睡眠の認知行動療法(CBT-I)

薬に頼らず、睡眠習慣と睡眠への考え方を整えて「眠る力」を回復する、不眠症への治療プログラムです。

心のお薬による治療

必要と判断される場合には、最小限の薬物療法も選択肢として、ご相談しながら進めます。

休職・復職支援/診断書

必要と判断された場合の診断書即日発行、復職時期の見極め、段階的な復帰計画まで、「働ける状態」に戻ることをサポートします。

医師は全員が産業医経験を持っています。「環境・身体・認知」の視点から不調の背景を丁寧に分解し、介護と仕事の両立を前提に治療を組み立てます。どの治療が合うかは診察のうえでご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

09 ─ Flow

受診から復職までの流れ

休みの間に心身を整え、無理のない形で職場に戻る。そのプロセスを、医療の立場から伴走します。

Web予約予約フォームで24時間受付。当日の初診にも対応しています。
初診・状態の整理症状に加えて、介護と仕事の状況を伺い、「環境・身体・認知」の観点から状態を整理します。
治療薬に頼らない治療を中心に、あなたの生活と介護の事情に合う組み合わせを提案します。
復職準備復帰時期の判断、働き方の調整、必要な書類の作成をサポートします。
復職後のフォロー再発を防ぎ、介護と仕事を両立し続けられる状態の維持を支援します。
回復 不調 受診・状態整理治療段階的な復職再発予防 (休みの間に)薬に頼らない治療6〜7割から助走両立の維持
復職は「満点で再スタート」ではなく、休みの間の受診から段階的に回復・再発予防へつなげる流れです。焦らず助走することが、両立を続ける力になります。

Supervised by — 理事長

田中 遥(たなか はるか)

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 理事長/専門:心療内科・睡眠障害内科

「環境・身体・認知」の観点から状態を分解し、診断書の発行だけでなく、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。介護と仕事の両立に悩む方にも、薬に頼りきらない選択肢をご提案します。

17,000+

働く人の心の
診療実績

5,000+

TMS治療
(薬に頼らないうつ治療)

約20冊

著書・
監修書籍

20件+

メディア出演
・掲載・講演

FAQ

よくある質問

介護休暇・介護休業中でも心療内科を受診できますか?
はい、受診いただけます。休業中は治療とセルフケアに時間を使いやすく、復職前に心身を整える良いタイミングです。Web予約から初診をお取りいただけます。
「介護うつ」とはなんですか?ただの疲れとの違いは?
「介護うつ」は正式な病名ではなく、介護ストレスをきっかけに生じる抑うつ状態やうつ病を指す通称です。気分の落ち込みや不眠、興味・意欲の低下が2週間以上続く場合は、疲れではなく治療が必要な状態の可能性があります。
復職を考えると不安で眠れません。受診したほうがいいですか?
復職前の不眠や強い不安が続く場合は、早めのご相談をおすすめします。睡眠が崩れたまま復職すると、再度の休職につながりやすくなります。当院では睡眠障害内科として、薬に頼らない不眠治療(CBT-I)にも対応しています。
介護のストレスによる不調は何科に相談すればいいですか?
心療内科・睡眠障害内科が適しています。当院は働く人のメンタル不調に特化しており、介護と仕事の両立という文脈を踏まえてご相談いただけます。
薬を使わない治療はありますか?
カウンセリング(認知行動療法)、漢方治療、TMS治療(磁気刺激治療)、睡眠の認知行動療法(CBT-I)など、薬に頼りすぎない治療を組み合わせて提供しています。
復職や休職延長のための診断書はもらえますか?
医師が必要と判断した場合、診断書の即日発行に対応しています。復職時期の判断や職場との調整を含め、休職・復職支援を行っています。
受診したことが会社や家族に知られますか?
ご本人の同意なく、受診の事実が会社やご家族に伝わることはありません。プライバシーに配慮して診療を行っています。
仕事帰りや土日でも通えますか?
平日は20:30まで、土曜・日曜も診療しています。JR・銀座線「神田駅」から徒歩1分のため、復職後も通院を続けやすい環境です。
予約方法を教えてください。当日でも受診できますか?
ご予約はWeb予約フォームで24時間受け付けています。当日の初診受付にも対応しています。
介護と仕事の両立がつらく、離職も考えています。相談できますか?
はい。まず心身の状態を整理した上で、休職・復職支援や働き方の調整など、離職以外の選択肢も含めて一緒に検討します。大きな決断は、心の状態が回復してから行うことをおすすめしています。
認知症の親が以前と変わってしまい、まだ生きているのに悲しいです。おかしいですか?
おかしくありません。認知症などで以前の関係や姿が失われていくことへの悲しみは「あいまいな喪失」と呼ばれ、介護をする多くの方が経験する自然な反応です。悲しみが強く続き生活に支障が出る場合は、グリーフケアやカウンセリングなど専門的なサポートをご検討ください。
介護休業中に家族を亡くしました。復職が不安です。相談できますか?
はい。大切な方を見送った直後は、深い悲しみに加え、脱力感や罪悪感などさまざまな感情が生じます。気持ちの整理がつかないまま復職の日が来ることも多く、無理は禁物です。当院ではグリーフ(悲嘆)への対応も含め、復職のタイミングや働き方をご相談いただけます。

Reservation

「介護も仕事も」を、
一人で背負う前に。

休みの間の今は、心と身体を立て直す大切な時間です。復職への不安、続く不眠や落ち込み、そして悲しみ——どの段階のご相談でも構いません。

来院予約はこちら(24時間受付)

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個々の診断・治療を保証するものではありません。症状には個人差があり、効果を確約するものではありません。強い気分の落ち込みや「消えてしまいたい」といった気持ちがある場合は、早めに医療機関や相談窓口にご連絡ください。制度の詳細は勤務先の規程や公的機関の案内をご確認ください。