マミートラックとは?産休・育休明けの「戦力外」感とメンタルケア|心療内科 ベスリクリニック東京








MOMMY TRACK

がんばっているのに、
報われない気がする。

産休・育休から復帰したら、なぜか任される仕事が減った。会議に呼ばれなくなった。昇進の話が立ち消えになった――。そんな「マミートラック」がもたらす焦りや孤立感、自己肯定感の低下に、働く人の心療内科として向き合います。

神田駅徒歩1分・平日夜20:30まで・土日診療

監修:ベスリクリニック東京 理事長 田中 遥(心療内科・睡眠障害内科) | 公開日:2026-07-06 更新日:2026-07-06

WHAT IS MOMMY TRACK

マミートラックとは

出産・育児を機に、本人の希望とは関係なく責任の軽い業務や補助的な役割に配置され、昇進・昇給の機会から遠ざかっていく状態を指す言葉です。医学的な診断名ではありませんが、この状況が続くストレスが、心身の不調につながることが少なくありません。

なぜ起きるのか

「無理をさせないように」という周囲の配慮のつもりが、本人の意向を確認しないまま業務量や裁量を減らしてしまうことがあります。悪意がない場合ほど、本人は不満を言いづらく、モヤモヤを抱え込みやすくなります。背景には、無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)や、労働時間の長さが評価に直結しやすい旧来型の評価制度、フレックスタイムやリモートワークといった両立支援制度の未整備など、個人の努力だけでは変えにくい構造的な要因が重なっています。

キャリアの 停滞感 無意識の思い込み (アンコンシャスバイアス) 労働時間を重視する 評価制度 家庭内の 負担の偏り
いずれも個人の能力の問題ではなく、職場や社会の仕組みが重なって生まれる状態です。

「甘え」ではありません

理不尽さを感じながらも成果や配慮への感謝を求められる状況は、慢性的なストレス要因になります。がんばりが空回りする感覚が続くこと自体が、心身に負荷をかけます。

マミートラックの由来

「マミートラック」は1980年代のアメリカで生まれた言葉で、「Mommy(お母さん)」と陸上競技の「Track(トラック)」を組み合わせた造語です。育児を優先しながら働くうちに、同じ場所を回り続けるようにキャリアが停滞して感じられる状態を表しており、日本に限らず世界各国で見られてきた課題とされています。

背景にある社会的な傾向
共働き世帯は年々増えている一方、6歳未満の子どもを持つ世帯の家事・育児にかける時間は、依然として女性に大きく偏っている傾向が、厚生労働省や総務省統計局の調査でも指摘されています。今感じているキャリアの停滞は、個人の能力の問題ではなく、社会全体が向き合うべき構造的な課題でもあります。

WHAT IT DOES TO YOU

心に起きていること

マミートラックは、本人が気づかないうちに複数のストレスが重なっている状態です。よくある心の動きを挙げます。

役割を奪われた焦り

「このままキャリアが終わってしまうのでは」という漠然とした不安。

比較による自己否定

同期や後輩の昇進を見て、自分を責めてしまう。

言えない孤立感

「配慮してもらっているのだから」と、不満を口にしづらい。

罪悪感

子どものせいで迷惑をかけている、と感じてしまう。

家庭内の分担への不満

パートナーとの役割分担の偏りが、さらに負荷を重ねる。

身体への影響

不眠、頭痛、胃の不調、月経前の不調(PMS)の悪化など、心の負荷が身体に出ることも。

放置すると 悪循環に 責任のある仕事を 任されなくなる がんばっても 正当に評価されない 「期待されていない」 という無力感 声を上げにくく なる
一つずつは小さな変化でも、放置すると輪のように繰り返され、抜け出しにくくなっていきます。

SELF CHECK

こんな状態が続いていませんか

□ 眠れない・途中で目が覚める
□ 些細なことで涙が出る
□ 仕事に行くのが強くつらい
□ 家でもイライラが止まらない
□ 頭痛・胃の不調が続いている
□ 月経前になるといつも以上につらい
□ 「自分には価値がない」と感じる
マミートラックによる 慢性的なストレス 心の症状 自己肯定感の低下 不安・涙もろさ イライラ 体の症状 不眠・頭痛 胃の不調 PMSの悪化
心の症状と体の症状は別々ではなく、同じストレスから生じる一つながりの反応です。

OUR APPROACH

薬に頼りすぎない、3つのアプローチ

01

カウンセリング

認知行動療法やキャリアカウンセリング、ビジネストレーニングで、状況の整理と考え方の癖への向き合い方を扱います。

02

漢方・睡眠のケア

不眠やだるさなど、身体に出ている症状には漢方治療や睡眠改善で対応します。

03

TMS治療

気分の落ち込みが強い場合は、薬を使わない磁気刺激治療(TMS)も選択肢になります。

BEYOND TREATMENT

治療だけでなく、キャリアと暮らしも一緒に整える

マミートラックのつらさは、症状だけでなく、キャリア・育児・パートナーシップが絡み合って生まれます。治療と並行して、こうしたテーマにも向き合えます。

キャリアとの向き合い方

昇進や役割の変化で見えなくなった、自分のキャリアの軸を一緒に整理します。今の会社に留まる選択も、働き方を変える選択も、焦らずフラットに検討できます。

キャリアデザイン外来について →

パフォーマンスの立て直し

「前のように成果を出せない」という焦りには、仕事への向き合い方そのものを見直すビジネストレーニングで対応します。完璧を目指さず、今できる働き方を一緒に組み立てます。

ビジネストレーニングについて →

育児との両立

お迎えの時間、急な発熱対応、家事の負担。両立の現実的なしんどさは、気合いだけでは解決しません。頑張ってるのに足りないが積み重なるとしんどくなってきます。

ベーシックカウンセリングについて →

パートナーとの関係性

家庭内の分担への不満は、伝え方次第でこじれやすいテーマです。カウンセリングでは、パートナーへの伝え方や、二人で話し合うための土台づくりも扱います。

ベーシックカウンセリングについて →

HOW IT WORKS

受診までの流れ

ご相談・問診

今の状況と、つらさの内容をお伺いします。

状態の整理

ストレスの要因と、心身への影響を医師と一緒に確認します。

治療方針の相談

カウンセリング・漢方・TMSなど、合う方法を相談します。

治療の開始

無理のないペースで、働きながら通院いただけます。

職場との関わり方

産業医の視点も交え、必要な伝え方を一緒に考えます。

Supervised by — 理事長

田中 遥(たなか はるか)

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 理事長/専門:心療内科・睡眠障害内科

「環境・身体・認知」の観点から状態を分解し、診断書の発行だけでなく、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。

17,000+

働く人の心の
診療実績

5,000+

TMS治療
(薬に頼らないうつ治療)

約20冊

著書・
監修書籍

20件+

メディア出演
・掲載・講演

FAQ

よくある質問

マミートラックとは何ですか?病名ですか?
いいえ、医学的な診断名ではありません。産休・育休からの復帰後に、本人の希望とは関係なく責任の軽い業務や補助的な役割に配置され、昇進・昇給の機会から遠ざかる状態を指す言葉です。この状況が続くストレスが、不眠や気分の落ち込みなどの症状につながることがあります。
心療内科に相談していいのか分かりません。
「甘え」ではありません。理不尽さを感じながら成果を求められる状況は、慢性的なストレス要因になります。眠れない、涙が出る、仕事に行くのがつらいといった症状があれば、早めのご相談をおすすめします。
どんな症状が出やすいですか?
自己肯定感の低下、焦りや将来への不安、不眠、涙もろさ、イライラ、頭痛や胃の不調などです。適応障害や抑うつ状態に進むこともあります。
治療はどんなことをしますか?
状況の整理と考え方の癖を扱うカウンセリング(認知行動療法)を中心に、必要に応じて漢方治療や睡眠改善、気分の落ち込みが強い場合はTMS治療(薬を使わない磁気刺激治療)を組み合わせます。
会社との関わり方も相談できますか?
全医師が産業医経験を持つため、職場での伝え方や配置転換についても、医学的な視点を交えてご相談いただけます。
通院していることは会社に知られますか?
ご本人の同意なく受診の事実が会社や家族に伝わることはありません。プライバシーに配慮して診療を行っています。
パートナーとの関係にも影響しています。相談できますか?
もちろんです。家庭内での役割分担への不満や孤立感も、状態を悪化させる要因として一緒に整理します。
キャリアの相談やビジネストレーニングも受けられますか?
はい。治療と並行して、キャリアの方向性を整理するキャリアデザイン外来や、仕事への向き合い方を見直すビジネストレーニングもご利用いただけます。
初診の予約方法と当日の流れを教えてください。
ご予約はWeb予約で承っています。当日の初診受付にも対応しています。
お迎えの前など、限られた時間でも通えますか?
平日は夜20:30まで、土曜・日曜も診療しているため、お迎え前の時間帯や週末にも通院いただけます。

一人で抱え込まず、まずは話してみませんか

「甘え」でも「考えすぎ」でもありません。今の状態を一緒に整理するところから始めましょう。

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