クスリの効かない「ストレス頭痛」とは?
こうした症状に心当たりがある方、それは“ストレス頭痛”かもしれません。
特に薬が効きにくい慢性的な頭の重だるさや締めつけ感は、単なる疲れや眼精疲労とは違うメカニズムで起きています。
なぜストレスで頭痛がでるの?
ストレスには、以下の3つのタイプがあります。
精神的ストレス:人間関係・将来への不安・家庭のプレッシャーなど
環境的ストレス:昇進、転職、介護・育児などの生活変化
身体的ストレス:長時間のPC作業・猫背・運動不足など
このうち、精神的なストレスが続くと、脳内で「痛みのブレーキ役」をしている神経系の働きが弱まり、痛みに過敏になります。
▸ 1. 「市販の鎮痛薬を飲んでも、頭痛がおさまらない」
以前はロキソニンやバファリンを飲めば楽になっていたのに、最近は薬の量や頻度が増えている。それでも痛みが引かず、デスクの引き出しにはいつも鎮痛薬が入っている。痛みを抱えたまま会議や商談をこなす毎日に、限界を感じ始めている。
▸ 2. 「頭痛外来で検査を受けたけれど、”異常なし”と言われた」
MRI検査まで受けたのに原因がわからない。「異常がないなら我慢するしかないのか」と思いながらも、頭痛は相変わらず続いている。次にどこを受診すればいいのか、見当がつかない。
▸ 3. 「デスクワーク中、肩こり・首の張りとセットで頭が重くなる」
パソコンに向かっていると、午後になるにつれて頭全体が締め付けられるように痛む。集中力が続かず、ミスが増え、そのストレスがまた翌日の頭痛を呼ぶ。自分でもこの悪循環をどうにかしたいと感じている。

もし一つでも心当たりがあるなら、その頭痛は「体質」や「気のせい」ではなく、ストレスによる心身の不調のサインかもしれません。
つまり、頭そのものに異常がなくても「痛みを感じやすい脳の状態」になってしまうのです。
ストレス頭痛セルフチェックリスト
ストレスが原因の頭痛であるストレス頭痛(緊張型頭痛)は以下のような症状が多いです。

- 頭全体が重く、しんどい、うっとうしい
- 首・肩こりが強い
- 頭にモヤがかかったように集中力が出ない(ブレインフォグ)
- 体がフワフワするようなめまいを感じる
- 温めると楽になる
どんなストレス頭痛にお薬が効かないの?
時々おこる軽い頭痛であれば、痛み止め(NSAIDs)や湿布でも効果があります。
しかし、頻繁に・慢性的に続くストレス頭痛の場合、こうした薬では根本的な改善が難しいことが多いのです。
なぜなら原因が「痛みをコントロールする脳の働きの乱れ」=中枢性の異常にあるからです。
単なる神経や筋肉の緊張ではないため、一般的な鎮痛薬では太刀打ちできません。
この慢性的な頭痛には、 痛み止め(NSAIDs)や湿布 がなかなか効果がありません。
ストレス頭痛になりやすいタイプ
パソコンや携帯を使う動作で下を向く姿勢が続いたり、座り仕事、長時間労働など同じ姿勢が続く身体ストレスにより緊張型頭痛はでやすくなります。
ストレスにより交感神経が優位になり、首や頭蓋骨周囲の筋肉が収縮し、酸素不足・栄養不足・疲労物質がたまることで神経が刺激され、痛みが生じるといわれています。
このような方は、早めのケアが必要です。
クスリの効かない頭痛を放っておくと…4つのデメリット
「たかが頭痛」と放置を続けると、症状はさらに複雑になる可能性があります。
①生産性が低下する
頭痛は、日常の生産性を下げる原因の第2位ともいわれています。
「少しの頭痛だから大丈夫」「仕事はできる」と無理を重ねるうちに、脳がうまく働かず、ぼーっとして集中できない“ブレインフォグ”の状態に。
やるべきことがあっても手がつかず、判断力や処理能力も低下してしまいます。
②ベンゾジアゼピン系など心のお薬に依存しやすくなる
ストレス頭痛への対処として、抗不安薬・抗うつ薬・筋弛緩薬が処方されることがあります。
しかし、これらは根本治療ではなく、あくまで対症療法です。
特に抗うつ薬には眠気や吐き気などの副作用があり、集中力やパフォーマンスを下げることも。
また、ベンゾジアゼピンなどの抗不安薬、睡眠薬は、
即効性がある一方で、
効果が短く、
習慣化・依存につながりやすい
というリスクがあります。
特に抗不安薬の中でもデパス(エチゾラム)は内科で処方されることが多いです。すぐに効いて、早く効果がなくなるため、内服量がどんどん増えてしまう傾向にあったり、減薬をする際にめまいやしびれ感が出ることもあります。
③お薬による頭痛が起こりやすくなる(薬剤乱用頭痛)
週2~3日以上、鎮痛薬を使用している方は要注意です。
「薬を飲むほど頭痛が悪化する」薬物乱用頭痛(MOH)に陥っている可能性があります。

脳の痛みを感じる閾値が下がり、少しの刺激でも頭痛が起きやすくなるのです。「薬を飲んでいるのに頭痛が増えている」と感じるなら、この悪循環に入っている可能性があります。
④無意識に飲酒が多くなる
ストレス頭痛の原因である筋肉の緊張は、お酒(アルコール)の筋弛緩作用で一時的に和らぐことがあります。
夕方から頭痛が強くなると、お酒の回数や量が無意識に増えてしまうことも。

「気づかないうちに飲酒量が増えた」
「朝すっきり起きられない」
といった心当たりがあれば要注意です。
ストレス頭痛の改善は、専門的なケアがカギです
ストレスが長期化すると、脳の痛みの処理システムそのものが変化し、本来なら痛みと感じないはずの刺激にも過敏に反応するようになります。これが「心因性頭痛」や「身体症状症(旧・身体表現性障害)」と呼ばれる状態です。
つまり、MRIで異常がなくても、ストレスや心理的な負荷が身体症状として現れているケースは珍しくありません。こうした頭痛は、鎮痛薬で痛みを一時的に抑えるだけでは根本的な解決にならず、ストレスの原因や自律神経のバランスに目を向ける必要があります。
心療内科は、まさにこの「検査では異常がないのに続く身体の不調」を専門的に診る診療科です。
クスリの効かないストレス頭痛にはベスリクリニックでは以下の4つの治療法を行っています。
①カウンセリング──頭痛の”背景”を一緒に整理する
ストレス頭痛の背景には、睡眠リズムの乱れや人間関係の悩み、働き方のストレスが潜んでいることが少なくありません。
生活カウンセリング 睡眠の質が低下している・メリハリがない生活になってきている状態の方に。中長期的に自立して心身を整えられるようにサポートします。
こころカウンセリング 「家族や職場には言えない悩み」、「考えることがいっぱいでいっぱいいっぱい」な状態を整理したい方に。仕事でもプライベートでもない第三の場所として相談できるカウンセリングを行います。
ビジネストレーニング 昇進・独立・責任の重さによるストレスを抱える方に。ストレス頭痛が起きやすい人は、昇進したばかりの方や、経営者などが多いです。自分のビジネスの在り方について1on1トレーニングを行うことで根本の治療を行います。
②TMS治療──副作用が少ない、脳から整える”新しい選択肢”
TMSは、「第三のうつ治療」とも呼ばれる脳の磁気刺激療法で、薬に頼らず脳の神経ネットワークを整える治療です。
- 抗うつ薬や抗不安薬に比べて、副作用(眠気・吐き気・依存性)が少ない
- 集中力や思考力の改善が見込める
- 短期で治療効果が出やすい
「頭のモヤモヤ、集中力低下をスッキリさせたい」という方に選ばれています。
夕方になると抗不安薬のデパス(エチゾラム)を服用してなんとかやり過ごしていた方が、治療によって頭のモヤが晴れ、デパスなしでも集中力が続くようになったというケースもあります。
③鍼灸──固くなった筋肉を末梢から直接ゆるめる
鍼灸は鍼やお灸で固くなった筋肉を末梢から直接緩めていきます。
肩こりや首のコリが強い人、冷えが強い人、何もする気が起きないほど疲れている(気虚)の状態に補気の鍼灸をすることで改善ができます。

減薬の際のしびれや耳鳴り、発汗などの自律神経の調整も行えます。
生理前や生理後に頭痛がする、生理痛が辛いという女性にもおすすめです。
④予防薬:抗うつ薬・抗不安薬
痛み止めが効かない中枢性のストレス頭痛には、抗うつ薬や抗不安薬を予防的に使うことがあります。

メリット: 外来が難しい方でも継続しやすい
デメリット: 眠気・ぼんやり感が出ることがあり、抗不安薬は依存性のリスクも
医師と相談しながら、「必要最小限で使う」ことを重視しています。
よくある質問

Q. 頭痛で心療内科を受診してもいいのですか?
A. はい、頭痛は心療内科で多く診られる症状の一つです。特に検査で異常が見つからない頭痛や、ストレスとの関連が疑われる頭痛は、心療内科の専門領域です。
Q. 頭痛外来で「異常なし」と言われましたが、心療内科で改善しますか?
A. 画像検査で異常がない場合、ストレスや自律神経の乱れが頭痛の背景にあることがあります。ベスリクリニックではカウンセリング・TMS治療・鍼灸・予防薬を組み合わせた多角的なアプローチで、改善につながるケースは少なくありません。
Q. 市販の鎮痛薬を飲み続けるのはよくないですか?
A. 週2〜3日以上の鎮痛薬使用が続くと、「薬物乱用頭痛(MOH)」に移行するリスクがあります。痛みが増えてきたと感じたら、早めに医師に相談することをおすすめします。
Q. TMS治療とはどんな治療ですか?
A. 脳に磁気刺激を与え、神経ネットワークを整える治療法です。薬に比べて副作用が少なく、集中力の改善や頭のモヤモヤの解消が期待できます。
Q. ストレスが原因かどうか、どうやって判断するのですか?
A. 問診で頭痛の発症パターンや生活状況を詳しくお聞きし、ストレス要因との関連を評価します。「自分の頭痛がストレス性かもしれない」というご相談だけでも問題ありません。
Q. 神田・大手町エリアで仕事帰りに通えますか?
A. JR神田駅から徒歩1分、大手町駅からも徒歩圏内です。昼休みや退勤後にも通いやすい立地です。当日1時間前までWeb予約を受け付けています。
Q. 初めての心療内科で不安です。どんな流れですか?
A. いきなり薬を処方されることはなく、まずは状態を一緒に把握するところからスタートします。
ストレス頭痛治療のおすすめな方
以下のような方は、ストレス頭痛治療をおすすめします。
痛み止めや抗不安薬の量が増えている
服薬に不安があり、薬以外の方法で治したい
人間関係(上司・部下・家庭)でストレスを感じやすい
頭痛のせいで仕事のパフォーマンスが上がらない
そもそも自分の頭痛が“ストレス性”かどうか不安
当院では、クスリの効かないストレス頭痛に対して心と体のカウンセリングを行いながら、ストレスに強い体づくりを行っていき、根本的な治療を目指します。

当日は1時間前までWeb予約を受け付けています。迷ったらまずはお気軽にご予約ください。
院名: 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック
最寄り駅: JR山手線・東京メトロ銀座線 神田駅 徒歩1分 東京・大手町徒歩圏
住所: 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目2 神田サンミビル8階
ストレス頭痛に対して、自分でできる対処法
①夜ゆっくりとお風呂に入る
ぬるめのお湯にじっくり浸かることで、血行が改善し筋肉の緊張がゆるみます。
②軽い運動やストレッチ
体の一部だけでなく、左右対称に全身をバランスよく動かすことで、緊張が和らぎます。
③第三の居場所をつくる
精神的なストレスは、慢性的に起こる中枢性の頭痛を引き起こします。
ストレスがない生活はできませんが、仕事・家庭以外の「自分を整える場所」があることで、ストレスを溜めにくくなります。







