ストレスのぼせ・顔のほてり│薬に頼らない自律神経のケア│ベスリクリニック東京







Hot Flush & Stress

その“のぼせ”、体からのサインかもしれません。

顔だけがカーッと熱い。頭がぼーっとして集中できない。手足は冷えているのに上半身だけほてる——。検査で異常がなくても続くのぼせには、ストレスによる自律神経の乱れやホルモンの変化が関係していることがあります。ベスリクリニックでは、薬にできるだけ頼らず、原因の見立てからケアまでを整えます。

神田駅 徒歩1分/平日夜20:30まで・土日も診療

監修:ベスリクリニック東京 理事長 田中 遥(心療内科・睡眠障害内科) | 公開日:2026-07-10 更新日:2026-07-10

Introduction

のぼせとは、顔や頭に血が上ったように熱く感じたり、上半身がカーッとほてったりする状態です。体温計で測ると平熱であることも多く、実際の発熱よりも、血流の分布や自律神経による血管調節の乱れが「熱さの感覚」として現れているケースが少なくありません。

大切なのは、のぼせを「気のせい」や「体質」で片づけないこと。続くのぼせには、ストレスによる自律神経の乱れ、更年期などのホルモン変化、ときに身体の病気が隠れていることもあります。この記事では、症状のタイプ・原因・受診の目安・セルフケア、そして薬に頼りすぎない治療までを整理します。

01 ─ Symptoms

こんな症状はありませんか

ひとつでも当てはまり、それが2週間以上続いている場合は、一度原因を確かめる価値があります。のぼせは、複数の症状が重なってあらわれることも珍しくありません。

急なほてり・発汗

急に顔や頭が熱くなり、カーッと汗が出る。会議前や締切前など緊張する場面で悪化しやすい。

冷えのぼせ

手足は冷えているのに、顔だけがほてる。血流バランスの乱れが背景にあるタイプ。

頭がぼーっとする

のぼせとともに集中力が落ち、仕事のパフォーマンスに影響が出る。

動悸・めまいを伴う

ほてりに加えて動悸や息苦しさ、めまいを感じることがある。

知っておきたいこと:健康診断や内科の検査で「異常なし」と言われても、のぼせが続くことはあります。検査で説明がつかないのぼせは、自律神経やホルモンのバランスという視点で見直すと原因が見えてくることがあります。

02 ─ Causes

のぼせの主な原因

のぼせの背景はひとつではありません。複数の要因が絡み合って起こることも多く、だからこそ原因を切り分けて見立てることが、対処や受診先の選び方につながります。

のぼせ 6つの背景 1 自律神経の乱れ (ストレス) 2 ホルモンの変化 (更年期) 3 睡眠不足・ 生活リズム 4 身体の病気 (甲状腺など) 5 アルコール・ カフェイン・薬 6 冷えのぼせ (血流の偏り)
のぼせの背景となる6つの原因。複数が重なることもあり、包括的な見立てが対処の近道です。

① ストレスによる自律神経の乱れ

緊張や過労が続くと交感神経が優位になり、血管の収縮・拡張のコントロールが乱れます。その結果、顔や上半身に血流が偏り、のぼせ・ほてりとして感じられます。働く世代ののぼせで特に多い背景です。

② 更年期などホルモンの変化

閉経前後はエストロゲンの低下により、急なほてりと発汗(ホットフラッシュ)が起こりやすくなります。男性でも加齢に伴うホルモン変化(男性更年期)でのぼせが現れることがあります。

③ 睡眠不足・生活リズムの乱れ

睡眠は自律神経を回復させる時間です。寝不足や昼夜逆転が続くと血管調節が不安定になり、のぼせやすくなります。不眠とのぼせが同時に続く方は少なくありません。

④ 身体の病気

高血圧、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、糖尿病などでも、のぼせ・ほてり・発汗は起こります。動悸や体重減少を伴う場合は身体の検査で確認を。

⑤ アルコール・カフェイン・薬

飲酒後の血管拡張、カフェインの取りすぎ、一部の薬の副作用でものぼせは起こります。症状と飲食・服薬の関係を振り返りましょう。

服用中の薬がのぼせに影響していないかは、自己判断で中断せず、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

03 ─ Mechanism

ストレス・自律神経とのぼせの関係

自律神経は、体温・血流・発汗・心拍を24時間コントロールしている神経で、アクセル役の交感神経とブレーキ役の副交感神経がバランスを取っています。強いストレスや長時間労働が続くと交感神経が優位な状態が固定化し、血管調節の切り替えがうまくいかなくなります。その結果、顔や頭に血流が偏り、のぼせ・ほてり・発汗として現れます。

ストレス・ 過労・緊張 交感神経が 優位のまま固定 血管調節の 切り替えが乱れる 顔・上半身に 血流が偏る=のぼせ 会議前・締切前に悪化、夕方に強くなる、休日は軽い——ストレスとの関連を示すサインです。
ストレスが自律神経の乱れを介してのぼせにつながる流れ。仕組みが分かれば、治療とセルフケアで整えられます。
ポイント:のぼせは「気のせい」でも「性格の問題」でもなく、自律神経という体の仕組みの反応です。のぼせに加えて不眠・動悸・気分の落ち込みが重なっている場合は、心と体が「休ませ方」を見失っているサインかもしれません。

04 ─ Red Flags

危険なのぼせ・受診の目安

次の症状を伴うのぼせは、脳や心臓の病気の可能性があります。読み進める前に、ためらわず救急受診(119番)をご検討ください。
  • 突然の、経験したことのない激しい頭痛や嘔吐を伴う
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 片側の手足や顔のしびれ・麻痺がある
  • 胸の痛みや強い息苦しさを伴う
のぼせが 気になる 激しい頭痛・麻痺・ ろれつ・胸痛を伴う? → すぐ救急受診 (119番) 血圧・体重減少・ 月経の変化がある? → 内科・婦人科へ 検査で異常なし・ストレスや不眠を伴う → 心療内科へ いいえ いいえ
のぼせの受診先の目安。判断に迷うときは、心療内科でまとめて相談できます。

こんな場合は外来の受診を検討してください

  • のぼせが週に何度も起こり、2週間以上続いている
  • 動悸・不眠・不安・気分の落ち込みを伴う
  • 仕事のパフォーマンスや日常生活に影響が出ている
  • 内科の検査では異常がないのに、症状が続いている

05 ─ Which Clinic

のぼせは何科に行けばいい?

迷ったときは、次の2つを目安にしてください。

内科・婦人科でみてもらう場合

血圧が高い、動悸や体重減少がある、月経の変化があるなど、体の病気やホルモンの変化が心配なときは、まず内科や婦人科で血液検査などを受けると安心です。

心療内科が向いている場合

検査では異常がないのにのぼせが続く、ストレスや緊張で悪化する、不眠・不安・気分の落ち込みを伴う——こうした場合は、自律神経とストレスを専門とする心療内科がお役に立てます。

ベスリクリニックは心療内科・睡眠障害内科として、医師全員が産業医経験を持ち、仕事の状況も踏まえてのぼせの背景を横断的に評価します。「どちらに行けばいいか分からない」段階でも、そのままご相談いただけます。

06 ─ Treatment

薬に頼りすぎない治療という選択

「環境・身体・認知」の3つの観点からのぼせの背景を分解し、原因に合わせて治療を組み合わせます。症状を抑えるだけでなく、再発しにくい状態づくりまでを目標にします。

01

漢方・鍼灸治療

体質や冷え、不安といった全身の状態に合わせて対応。のぼせは漢方・鍼灸が得意とする分野で、負担の少ない選択肢として組み合わせられます。

02

カウンセリング(CBT)

緊張やストレス反応、のぼせへの不安を整える認知行動療法。自律神経が乱れる引き金そのものにアプローチします。

03

TMS・睡眠のCBT-I

不安やうつが背景にあるときは薬を使わない磁気刺激治療(TMS)を、不眠を伴うときは睡眠の認知行動療法(CBT-I)を組み合わせます。

再発しにくい 状態づくり 漢方治療体質に合わせて カウンセリング認知行動療法 TMS治療薬を使わない 睡眠のCBT-I 最小限のお薬必要な場合のみ
症状と体質に応じて治療を組み合わせ、再発予防までを目標にします。
医師は全員が産業医経験を持っています。「環境・身体・認知」の視点からのぼせの背景を丁寧に分解し、どの治療が合うかを診察のうえでご提案します。関連ページ:漢方治療カウンセリングTMS治療睡眠のCBT-I

07 ─ Kampo

のぼせに用いられる代表的な漢方薬

漢方では、のぼせを「気逆(きぎゃく)」——気が上半身へ突き上げている状態——や、「血虚(けっきょ)」——血が不足して熱の偏りを抑えられない状態——として捉えます。治療の基本は「冷やしすぎず、熱しすぎない」こと。熱を冷ます処方と体を支える処方を、体質(証)に合わせて組み合わせます。

「冷やしすぎず、熱しすぎない」——体質に合わせて選ぶ 熱が強いタイプ 顔が赤い・イライラ 黄連解毒湯 上半身の熱を冷ます 気の巡りタイプ ストレス・イライラ・不安 加味逍遙散 気を巡らせのぼせを鎮める 血虚+熱タイプ アトピー体質・乾燥肌 温清飲 血を補い熱を冷ます
のぼせの体質タイプと、用いられる代表的な漢方薬。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

のぼせ・ほてりが強く、顔が赤くなりやすい、イライラを伴うタイプに。上半身にこもった熱を冷まします。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

ストレスやイライラ・不安を伴い、のぼせと冷えが入りまじるタイプに。気の巡りを整えながら、こもった熱を鎮めます。女性の不定愁訴にも用いられます。

温清飲(うんせいいん)

アトピー体質で皮膚が乾燥しやすく、のぼせのある方に。血を補いながら、冷やしすぎずにほてりを鎮めます。

同じ「のぼせ」でも、適した漢方薬は体質によって異なります。自己判断で選ばず、診察のうえで処方を受けることをおすすめします。詳しくは漢方治療のページもご覧ください。

08 ─ Self-care

今日からできるセルフケア

のぼせを感じたとき、また日常的な予防として役立つ工夫です。無理のない範囲で取り入れてみてください。

ゆっくり長く吐く呼吸のぼせを感じたら、4秒かけて吸い、8秒かけて吐く呼吸を数分。吐く息を長くすると副交感神経が働き、血管の調節が落ち着きます。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かる38〜40℃程度のぬるめの入浴は自律神経を整えます。熱いお湯や長風呂はのぼせを悪化させることがあるため控えめに。
カフェイン・アルコールを控えめにどちらも血管や心拍に作用し、のぼせや動悸を強めることがあります。特に夕方以降を控えると睡眠にも good。
首元・脇を冷やす/睡眠リズムを整えるのぼせたら太い血管が通る首元や脇を冷やすと和らぎます。起床時刻を一定にして睡眠リズムを整えることも予防に。
ポイント:セルフケアを2〜3週間続けても改善しない場合や、のぼせが仕事・生活に影響している場合は、我慢せずご相談ください。

FAQ

のぼせに関するよくある質問

のぼせとほてりはどう違いますか?
厳密な区別はありませんが、一般に「のぼせ」は頭や顔に血が上るような感覚、「ほてり」は顔や体の表面が熱く感じる状態を指します。原因の考え方や受診先はほぼ共通です。
ストレスでのぼせることはありますか?
あります。緊張や過労が続くと交感神経が優位になり、血管調節が乱れて顔や上半身に血流が偏ります。会議前や締切前に悪化する、夕方に強くなるといったパターンが特徴的です。
のぼせは何科を受診すればいいですか?
高血圧や甲状腺の病気など身体の原因が心配な場合は内科、月経の変化を伴う場合は婦人科が目安です。検査で異常がないのに続く、ストレスで悪化する、不眠や不安を伴う場合は心療内科が適しています。当院では身体面の確認も含めて横断的にご相談いただけます。
更年期ではないのに、のぼせるのはなぜですか?
更年期以外にも、ストレスによる自律神経の乱れ、睡眠不足、冷えのぼせ、甲状腺の病気、飲酒やカフェインなど多くの原因があります。若い方や男性にも起こります。
のぼせを放置するとどうなりますか?
背景にストレスや自律神経の乱れがある場合、不眠・動悸・気分の落ち込みなどが重なって悪化することがあります。身体の病気が隠れている場合もあるため、続くのぼせは早めに原因を確かめることをおすすめします。
薬を使わないのぼせの治療はありますか?
あります。当院では体質に合わせた漢方治療、カウンセリング(認知行動療法)、薬を使わないTMS治療、不眠を伴う場合は睡眠の認知行動療法(CBT-I)など、薬に頼りすぎない治療を組み合わせています。
のぼせに漢方は効きますか?
のぼせは漢方治療の得意分野のひとつです。熱を冷ます黄連解毒湯、ストレスやイライラを伴うタイプに用いる加味逍遙散、アトピー体質・血虚タイプに用いる温清飲など、体質と症状のパターンに合わせて処方を選びます。当院では漢方治療を専門的に行っています。
すぐに病院へ行くべき危険なのぼせはありますか?
突然の激しい頭痛、ろれつが回らない、片側の手足のしびれや麻痺、胸の痛みを伴うのぼせは、脳や心臓の病気の可能性があります。ためらわず救急受診をご検討ください。
仕事帰りや土日でも受診できますか?
はい。JR神田駅から徒歩1分で、平日は夜20:30まで、土曜・日曜も診療しています。仕事を続けながら通院いただけます。
受診したことが会社や家族に知られませんか?
ご本人の同意なく受診の事実が会社や家族に伝わることはありません。プライバシーに配慮して診療を行っています。

Supervised by — 理事長

田中 遥(たなか はるか)

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 理事長/専門:心療内科・睡眠障害内科

「環境・身体・認知」の観点から状態を分解し、診断書の発行だけでなく、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。のぼせについても、薬に頼りきらない選択肢をご提案します。

17,000+

働く人の心の
診療実績

5,000+

TMS治療
(薬に頼らないうつ治療)

約20冊

著書・
監修書籍

20件+

メディア出演
・掲載・講演

Better Sleep, Better Life

そののぼせ、「体質」
で終わらせないために。

「病院に行くほどではないかも」という段階のご相談も歓迎です。原因を一緒に整理し、薬に頼りすぎない形で、のぼせに振り回されない毎日を取り戻しましょう。

来院予約はこちら(24時間受付)

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個々の診断・治療を保証するものではありません。症状には個人差があり、効果を確約するものではありません。服用中の薬の調整は自己判断せず、必ず医師にご相談ください。突然の激しい頭痛・麻痺・胸痛などを伴う場合は、ためらわず救急受診してください。