働く人のうつ・適応障害——
サインから治療・復職まで

「最近、思うように働けない」と感じていませんか。このページは、働く人に起こりやすいうつ・適応障害について、サインの見つけ方から、原因、薬に頼らない治療、休職・復職の進め方、病院の選び方までを一つにまとめた総合ガイドです。気になるところから読み進めてください。

監修:田中遥(医師)
公開:2015.8.20
最終更新:2026.6.17

First step

何を受ければいいか、
決めなくて大丈夫。

情報がたくさんあって、どこから始めればいいか分からない——そんな声から、この入り口をつくりました。受診前に、何かを決めておく必要はありません。まずは初診のご予約を。お話をうかがってから、あなたに合った進め方をご提案します。

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このページの要点

  • うつ・適応障害は「気合いの問題」ではなく、医療でケアできる状態です。
  • 適応障害は、ストレス要因への対処と環境調整で改善しやすいのが特徴です。
  • ベスリクリニックは、薬で抑えるだけでなく「考え方」へアプローチし、減薬・再発予防を目指します。
  • 休職・復職には、産業医・産業保健スタッフがチームで寄り添います。
  • 何から受ければよいか迷う方は、まず初診のご予約を。進め方は一緒に考えます。

01

うつ・適応障害とは——働く人のこころに起きること

どちらも、ストレスに対してこころと体が反応した結果として起こります。性格の弱さや努力不足ではなく、医療でケアできる状態です。

適応障害

特定のストレス(職場環境、人間関係、過重な業務量、役割の変化など)に対して、気分の落ち込み・不安・不眠・集中力の低下などが強く生じる状態です。原因となるストレスから離れると、比較的改善しやすいのが特徴で、早めに手を打つほど回復もスムーズになります。

うつ病

こころのエネルギーが大きく低下し、興味や意欲、睡眠、食欲など広い範囲にわたって不調が続く状態です。きっかけがはっきりしないこともあり、「気の持ちよう」で戻せるものではありません。適応障害が長引くなかで、うつ病へと移行していくこともあります。

「ただの疲れ」との違い
休んでも回復しない、朝になると気分が重い、好きだったことに興味がわかない——こうした状態が2週間以上続くなら、疲労ではなく治療の対象となるサインかもしれません。
図1適応障害とうつ病のちがい
適応障害
きっかけ
特定のストレスがはっきりしている
回復
原因から離れると改善しやすい
あらわれ方
その状況に関連して起こる
VS長びくと
移行も
うつ病
きっかけ
特定できないこともある
回復
時間と治療が必要になる
あらわれ方
広く全般的に続く
02

こんなサインは、ありませんか

当てはまる項目をチェックしてみてください。これは診断ではありませんが、ご自身の状態を見つめ直すきっかけになります。






ひとつでも当てはまった方へ
それは、こころのケアを始めるサインかもしれません。当てはまる数の多さよりも、「つらい」と感じていることそのものが大切です。気軽に、ひとつ目の一歩を踏み出してください。
03

なぜ起きるのか——原因と背景

働く人の不調には、いくつもの要因が重なっています。長時間労働や過重な責任、人間関係、昇進・異動といった役割の変化、評価へのプレッシャー。こうした環境のストレスが引き金になります。

同時に見落とされがちなのが、「考え方のクセ」です。「もっと頑張らなければ」「弱音を吐いてはいけない」「自分が我慢すればいい」——責任感が強くまじめな人ほど、無理を重ねてしまいます。環境を整えても、このクセが残っていると、回復後にまた同じ状態をくり返しやすくなります。

だからこそ、症状を抑えるだけでなく、その背景にある考え方や働き方に目を向けることが、再発を防ぐ鍵になります。次の章で、その治療の考え方をご説明します。

図2放っておくと、くり返す「再発のループ」
STRESS職場の
ストレス
業務量・人間関係・役割の変化

MIND考え方の
クセ
「もっと頑張らねば」と無理を重ねる

SIGN心身の
不調
不眠・気分の落ち込み・意欲の低下
そのままだと、回復してもまた同じ状態をくり返す
04

治療の考え方——「薬に頼らない」根本治療

一般的な治療では、休養・環境調整・薬物療法・精神療法を組み合わせます。ベスリクリニックは、このうち「原因へのアプローチ」と「再発予防」に重点を置いています。

症状ではなく、原因にアプローチする

症状の引き金となっている考え方のクセや働き方の背景にまで目を向け、ご自身でストレスと向き合う力を取り戻していきます。薬で一時的に抑えるのではなく、減薬・卒薬と再発予防を目指す——これが「根本治療」の考え方です。具体的には、認知行動療法などのカウンセリング、漢方治療、薬を使わないTMS治療(磁気刺激)、睡眠の認知行動療法(CBT-I)などを、症状に合わせて組み合わせます。

図3対症療法と根本治療のちがい
水面 症状 不眠・気分の落ち込み 意欲・集中力の低下 原因 考え方のクセ・働き方 過度なストレス

薬で抑えるのは、水面の上に見えている“症状”。根本治療は、水面下の“原因”にアプローチし、再発を防ぎます。

薬を使う場合も、丁寧に

必要に応じてお薬を活用することもありますが、その際も量や副作用、仕事への影響まで含めて丁寧にご相談します。「飲み続けないと不安」「眠気で仕事に支障が出る」といった悩みも、遠慮なくお話しください。


関連ページどうやって薬に頼らないのか
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05

休職・復職という選択肢

「休むこと」は、逃げではありません。こころとからだを回復させ、もう一度しっかり働くための、前向きな選択肢のひとつです。一人で抱え込まず、専門家と一緒に進め方を考えていきましょう。

働く人を支える制度とサポート

休職中の収入を支える傷病手当金などの制度は、申請のサポートを受けながら活用できます。ベスリクリニックには産業医・産業保健スタッフが在籍しており、主治医・会社・産業医の連携のもとで、無理のない復職プランを一緒に組み立てます。

復職で大切なこと
焦って元のペースに戻すと、再発につながることがあります。「働きながら、再発しない状態をつくる」ことを目標に、段階的に進めていきます。
図4休養から復職までのステップ
  1. 1
    休養まず心と体を休める
  2. 2
    回復睡眠・生活リズムを整える
  3. 3
    復職準備考え方・働き方を見直す
  4. 4
    段階的に復職無理のないペースで戻る
  5. 5
    再発予防働きながら続ける


関連ページ復職・受診のご相談(初診の受診方法)
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06

心療内科の選び方

はじめての受診では、どの医療機関を選べばよいか迷うものです。働く人にとっては、次のような視点が選ぶ手がかりになります。

確認したい4つの視点

① 働く人への理解があるか。② 復職・休職のサポート体制があるか。③ 薬に対する方針(減薬や副作用への姿勢)が自分に合うか。④ 通いやすさ——通院を続けられる場所か。これらが揃っているほど、安心して治療に専念できます。


関連ページはじめての心療内科選び
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07

受診の流れ

受診前に、何かを決めておく必要はありません。流れはシンプルです。① 初診を予約 → ② 問診でお話をうかがう → ③ 一緒に治療方針を相談 → ④ 通院。どの治療が合うかは、お話をうかがってからご提案しますので、まずは予約から始めていただければ大丈夫です。

図5受診の流れ
STEP 1予約Webから初診を予約

STEP 2問診お話をうかがう

STEP 3方針の相談一緒に治療方針を決める

STEP 4通院あなたのペースで


関連ページ初診の受診方法・持ち物
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08

よくある質問

Q仕事を続けながら通えますか?
はい。多くの方が働きながら通院されています。仕事への影響を最小限に抑えながら治療を進められるよう、診療時間やお薬の調整までご相談いただけます。
Q必ず薬を飲まないといけませんか?
いいえ。ベスリクリニックは、薬に頼らない治療と減薬・卒薬を方針としています。必要に応じてお薬を使う場合も、量や副作用まで丁寧に相談しながら進めます。
Q休職したいのですが、診断書は出ますか?
状態を拝見したうえで、必要と判断される場合に診断書を作成します。休職や傷病手当金の申請についても、産業保健スタッフがサポートします。
Q何を相談すればいいか、まとまっていなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。「うまく言葉にできない」という状態のままで構いません。こちらからお話をうかがいながら、一緒に状況を整理していきます。
Q費用はどのくらいかかりますか?
保険診療に対応しています。費用は診療内容によって異なりますので、詳しくは受診前にお問い合わせいただくか、よくある質問のページをご確認ください。


関連ページよくある質問の一覧を見る
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ベスリクリニック 院長 田中 遥 医師

監修

田中 遥/ 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 院長

専門:心療内科/睡眠障害内科

プロフィールを見る →

実績

17,000人超

働くビジネスパーソンの心の診療実績

5,000症例以上

TMS治療(薬に頼らないうつ治療)の実績

20冊弱

医師による著書・監修書籍(睡眠・脳科学・発達障害ほか)

20件以上

テレビ・新聞・Web・専門誌などへの出演・掲載・講演



はたらくあなたを、
ひとりにしない。

パフォーマンスの低下は、こころのケアを始めるサインです。薬だけに頼らない根本的なアプローチで、あなたの「はたらく」を、そっと支えます。

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