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Fertility & Mental Care
妊活・不妊治療が
つらい。
そのつらさは、
弱さではありません。
終わりの見えない不妊治療、眠れない夜、周囲への罪悪感——頑張っても報われないつらさは、あなたのメンタルが弱いからではありません。ベスリクリニックは、薬に頼りすぎず、心と身体の両面から支えます。
神田駅 徒歩1分/平日夜20:30まで・土日も診療/当日初診も可
監修:ベスリクリニック東京 理事長 田中 遥(心療内科・睡眠障害内科) | 公開日:2026-07-05 更新日:2026-07-05
Introduction
妊活・不妊治療がつらいのは、あなたのメンタルが弱いからではありません。不妊治療とは、ストレスの連続です。多くの場合、治療そのものが最大のストレッサーとしてあり、そこに仕事や人間関係のストレスが積み重なっていきます。
「これをやれば必ず授かる」という標準治療がなく、毎周期あなた自身が選択を迫られる。努力が結果に直結しないこの構造が、心を静かにすり減らします。この記事では、心がすり減る理由、よくある心の揺れ、仕事との両立、流産・死産のグリーフケア、睡眠との関わり、そして薬に頼りすぎない治療までを整理します。気になるところから読んでいただけます。
01 ─ Stressors
妊活・不妊治療で心がすり減る、3つの理由
「気の持ちよう」で片づけられがちですが、不妊治療のつらさには、はっきりした理由があります。
① 終わりが見えない
いつ終わるのか、何の確約もないまま走り続けなければならない。ゴールが示されないまま努力を求められる状況は、それだけで心を消耗させます。
② 選び続けなければならない
「これをやれば大丈夫」という標準治療がないため、毎周期さまざまな治療法を示され、あなた自身が選択を迫られます。「自分の選択で未来が変わってしまうかもしれない」という恐怖やプレッシャーが、そこに重なります。
③ ホルモンの負荷が、心身に直接かかる
排卵誘発をはじめとする治療は、身体に大きな負荷をかけます。次のような不調は「気のせい」ではなく、治療に伴う身体の反応として起こり得るものです。
寝つけない・途中で目が覚める・眠りが浅い。
治療周期に伴う身体の不快感。
仕事が手につかない、頭に霧がかかったよう。
気分の波とともに、日中の眠気が不安定に。
02 ─ You are not alone
あなただけではありません|妊活中によくある心の揺れ
妊活のさなかに湧いてくる、こんな気持ち。多くの方が同じように抱えています。
友人や同僚の妊娠を、素直に喜べない
「おめでとう」と言いながら、心の奥がざわつく。そして、喜べない自分を「嫌だ」「ひどい人間だ」と責めてしまう——。これは人としての欠陥ではなく、強く望んでいることの裏返しとして自然に起こる反応です。感じてしまう気持ちそのものに、良い・悪いはありません。
「ストレスは卵に悪い」という言葉が、さらに自分を追い詰める
イライラしたり落ち込んだりするたびに「これも卵に良くないのでは」と不安になり、お酒を控え、友人と過ごす時間にも罪悪感を覚える。気づけば、二重・三重のプレッシャーで自分を縛っていることがあります。
03 ─ Work & treatment
仕事と妊活の両立|
通院・早退・「言えなさ」の負担
働きながら通院を続けることには、身体だけでなく気持ちの負担も伴います。
周期に合わせた通院で、勤務時間の調整が必要になる。
子どもがいるわけでもないのに休むことへの、周囲への罪悪感。
妊活していることを職場に伝えたくない、という緊張。
パートナーは数回でも、自分だけが何度も通う疲れと孤独感。
「休みが取りにくい」「どう説明すればいいかわからない」という悩みは、とても多く聞かれます。当院の医師は全員が産業医の経験を持ち、職場の状況を踏まえて、通院と仕事を両立するための現実的な工夫を一緒に考えます。診断書や職場への配慮の相談にも対応しています。
04 ─ Communication
「どう伝えればいい?」
周囲とのコミュニケーションの悩み
妊活のつらさの多くは、身近な人との関係の中で生まれます。ひとりで抱え込まず、こんな悩みも相談の対象です。
※ 周囲との関わり方の悩みは、東京都福祉局「妊活こころの相談室」などの公的な情報も参考になります。当院でも、こうした人間関係のストレスを診療のなかで扱います。
05 ─ Grief care
流産・死産を経験されたあなたへ
短い期間の妊娠であっても、それは確かな喪失です。悲しみに、大きい・小さいはありません。周囲から「次があるよ」「まだ若いから」と言われても、いまの悲しみが軽くなるわけではないでしょう。
その悲しみを、無理に前向きな気持ちへ変える必要はありません。悲しむ時間そのものが、回復の一部です。眠れない、涙が止まらない、何にも気力がわかない——そうした状態が続くときは、ひとりで抱えず、私たちにお話しください。
06 ─ Sleep & body
眠りは、こころとからだの土台です
妊活中に眠りが浅くなるのは、珍しいことではありません。そして睡眠は、心の安定だけでなく、ホルモンのリズムや身体のコンディションとも深くつながっています。
男性では睡眠「時間」の短さが、女性ではむしろ睡眠の「質・乱れ」のほうが、それぞれ妊娠のしやすさに関わりやすい——近年はそうした男女差も指摘されています。妊娠を希望する女性を対象とした北米の大規模研究(PRESTO研究)でも、夜間の睡眠障害や睡眠時間の短さが、妊娠のしやすさとゆるやかに関連する可能性が示されています。ただしこの関連はあくまで軽度で、「よく眠れば授かる」といった単純な話ではありません。それでも、睡眠の質を整えることは、妊娠を望む方にとって取り組む価値のあるプレコンセプションケア(妊娠前からの体調づくり)のひとつと考えられています。とくに抑うつ気分やストレスが強い方ほど、この傾向がやや目立つとも報告されており、心のケアと睡眠のケアは切り離せません(Willis SKら, 2019/Lateef OMら, 2020)。
眠りが整うと、感情の波もおだやかになりやすい。
睡眠は、ホルモン分泌の日内リズムと密接に関わる。
睡眠の回復で、仕事のパフォーマンスも戻りやすい。
深い眠りは、心身のコンディションを立て直す時間。
07 ─ Our approach
ベスリクリニックの
薬に頼りすぎない3つのアプローチ
妊活中は、できるだけお薬に頼りたくない——その気持ちに応えるための選択肢をご用意しています。
カウンセリング
自分を責めてしまう考え方のクセや、不安の悪循環、グリーフケア専門外来など、対話のなかで少しずつ「つらさ」をほどいていきます。
漢方・睡眠CBT
自律神経の乱れや不調には漢方で、眠れなさには薬に頼らない睡眠の認知行動療法(CBT-I)で。身体の土台から整えます。
TMS治療
気分の落ち込みが強いとき、薬を使わない磁気刺激による選択肢(うつ病のTMS治療)です。適応は診察のうえで判断します。
FAQ
よくある質問
妊活・不妊治療中の気分の落ち込みや不安は、受診したほうがいいですか?
「ストレスが不妊の原因」と言われ、自分を責めてしまいます。
友人や同僚の妊娠を素直に喜べない自分が嫌です。おかしいのでしょうか。
不妊治療で眠れません。睡眠薬に頼りたくないのですが。
仕事を頻繁に休むのが難しいです。両立のコツはありますか?
妊活していることを職場や家族に知られたくありません。
パートナーが治療に非協力的で、温度差がつらいです。
流産・死産のあと、気持ちが戻りません。
TMS治療は妊活中でも受けられますか?
予約方法・診療時間・アクセスを教えてください。
Supervised by — 理事長
田中 遥(たなか はるか)
医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 理事長/専門:心療内科・睡眠障害内科
「環境・身体・認知」の観点から状態を分解し、診断書の発行だけでなく、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。妊活・不妊治療に伴う心と身体の不調にも、薬に頼りきらない選択肢をご提案します。
働く人の心の
診療実績
TMS治療
(薬に頼らないうつ治療)
著書・
監修書籍
メディア出演
・掲載・講演
Better Sleep, Better Life
ひとりで抱えず、
まずは話しにきてください。
妊活・不妊治療のつらさは、あなたの弱さではありません。眠れない、気持ちが晴れない、仕事との両立が苦しい——その状態を、一緒にほどいていきましょう。
※本記事は妊活・不妊治療に伴う心の不調について、一般的な情報提供を目的として作成したものです。個別の診断・治療方針は医師の診察に基づきます。記載の治療法の適応は一人ひとり異なります。強い落ち込みや不眠、「消えてしまいたい」といった気持ちが続くときは、ひとりで抱え込まず、早めに医療機関や相談窓口にご連絡ください。
参考文献:Willis SK, et al. Fertil Steril. 2019. doi:10.1016/j.fertnstert.2019.01.037/Lateef OM, et al. Journal of Circadian Rhythms. 2020;18(1):1–11. doi:10.5334/jcr.190