授乳ができる産後うつの治療|薬に頼らないこころのクリニック│東京・神田






Postpartum Depression

眠れない、涙が止まらないのは、
あなたのせいではありません

産後うつは、出産した方の誰にでも起こりうる心の不調です。薬に頼りすぎず、授乳中の方にも配慮しながらサポートします。

神田駅 徒歩1分/平日夜20:30まで・土日も診療

監修:ベスリクリニック東京 理事長 田中 遥(心療内科・睡眠障害内科) |
 公開日:2026-07-06 更新日:2026-07-08

Introduction

産後うつとは、出産後に気分の落ち込みや強い不安などが2週間以上続く状態です。10人に1人前後が経験し、決して珍しいことではありません。

出産直後の一過性の「マタニティブルーズ」は2週間ほどで自然に軽快しますが、産後うつは自然には改善しにくく、専門的なケアが必要になることが多いのが特徴です。

出産 2週間 1か月 3か月 6か月 1年〜 マタニティブルー 出産後2〜3日〜2週間ほどで自然に軽快 産後うつ 2週間ごろから発症。3か月以内が多く、半年〜1年、長引くと2年以上続くことも
マタニティブルーズは一過性ですが、産後うつは自然には改善しにくく、発症・持続の時期が異なります。

01 ─ Symptoms

こんなサインはありませんか

思い当たる項目が複数あり、2週間以上続いている場合は、一度ご相談ください。

気持ちの症状

気分の落ち込み・涙もろさ、理由のない強い不安やイライラ、「良い母親になれていない」という自責感、集中力の低下、パートナーに当たってしまうほどの感情の波など。

体の症状

赤ちゃんの世話以外の時間も眠れない、または眠りすぎる。食欲の変化、原因不明の疲労感や頭痛・動悸、体重の急な変化など。

赤ちゃんへの気持ちの変化

愛情を感じられず自分を責めてしまう、お世話が極度に負担に感じる、赤ちゃんから逃げ出したくなる、といった変化も産後うつのサインです。

興味・関心の低下

これまで楽しめていたことが楽しめない、赤ちゃんの成長を素直に喜べないなど。

すぐにご相談ください:「消えてしまいたい」「赤ちゃんに危害を加えてしまうかもしれない」という考えが浮かぶ場合は、症状が重くなっているサインです。ためらわず、夜間・休日でも早めに医療機関にご相談ください。

02 ─ Causes

なぜ起こる?主な原因

産後うつは複数の要因が重なって起こります。特に大きいのが、出産を境に急降下する女性ホルモンです。抗うつ・抗不安作用のあるエストロゲン・プロゲステロンが出産とともにほぼゼロに近づき、気分が不安定になりやすくなります。

「出産前後のホルモン量の変化と気分の関係を示す折れ線グラフ。横軸は時間経過(妊娠後期・出産・産後1週・産後1か月・産後3か月の5点)、縦軸はエストロゲン・プロゲステロンの量(目盛りのない概念図)。線は妊娠後期にかけて高い水準を保った後、出産の時点で急激に低下する階段状の変化を描き、その後は産後3か月まで低い水準のまま推移する。出産直後から産後1か月ごろまでの期間には、薄いベージュ色の網掛けと「気分が不安定になりやすい時期」というラベルが重ねて表示されており、ホルモンが急降下した直後の期間に気分の不調が起こりやすいことを示している。」
慢性的な睡眠不足

数時間おきの授乳による睡眠不足が、気分の調整に影響します。

育児への不安・孤立感

慣れない育児と社会からの孤立が、ストレスを高めます。

周囲のサポート不足

いわゆる「ワンオペ育児」は、心のゆとりを奪います。

環境やアイデンティティの変化

「母親はこうあるべき」という理想と現実のギャップも要因に。

うつ病・不安症の既往

過去の病歴やPMS等がある方は、リスクがやや高いとされます。

不妊治療を経て出産された方へ:「せっかく授かった命なのに」という思いから、辛さを一人で抱え込んでしまう方は少なくありません。産後うつは気持ちの持ちようとは関係なく起こるものです。頑張ってきたご自身を責めず、どうぞお気軽にご相談ください。

03 ─ Family

パートナー・家族にできること

産後うつは、本人だけでなく周囲が早く気づくことで対応が早まります。

気づいてほしいサイン

以前楽しめていたことに興味を示さない、常に疲れた表情、突然涙ぐむ、赤ちゃんへの関心が薄い、自分を責める言葉が多い、些細なことでイライラしパートナーに強く当たってしまう、など。

できる具体的なサポート

夜間の授乳やおむつ替えの分担、家事の分担、一人で休める時間をつくる、まずは解決策より話を聞く、「よく頑張っているね」と労いの言葉をかける。

避けたい言葉かけ

「気の持ちようだよ」「もっと頑張って」「他のお母さんはできているのに」といった励ましや比較は、かえって心の負担になります。

職場の方へ

育休から復帰したスタッフには「体調は戻ってきていますか」と気遣い、本人の意向を聞かずに一方的に業務量を調整しないことが大切です。

変化に気づく 本人・パートナー・家族 やさしく声をかける 「一緒に相談してみない?」 相談先へ連絡 産婦人科・保健センター・心療内科 治療・ サポート開始
ひとつの窓口にこだわらず、産婦人科・保健センター・心療内科など、頼りやすいところから相談して大丈夫です。

04 ─ Self-check

セルフチェックと受診の目安

エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)は、10個の質問に答えるだけの簡単なセルフチェックで、産後2週間・1か月健診などでも使われています。合計点数が9点以上、または「自分を傷つけたいと思ったことがある」という項目に当てはまる場合は、心が負担を抱えているサインです。ただしあくまで目安であり、診断に代わるものではありません。点数にかかわらず、気になる場合は一度ご相談ください。

知っておいてほしいこと:「頑張れていない」のではなく、「頑張りすぎている」だけかもしれません。ひとりで抱え込まないでください。

05 ─ Flow

受診の流れ

Web予約ご都合の良い日時を選んでご予約ください。
問診・カウンセリング現在の症状や生活状況を丁寧に伺います。
治療方針のご相談授乳の有無なども踏まえ、治療方針を一緒に決めます。
治療開始・経過フォロー無理のないペースで治療を進めます。
育児・復職の両立支援職場復帰のタイミングもご相談いただけます。

06 ─ Treatment

治療の選択肢

お一人おひとりの状況(授乳の有無、症状の程度など)に合わせて組み合わせます。次の3つは、授乳中の方にもご相談いただきやすい治療です。

01

カウンセリング

認知行動療法を中心に、考え方や行動のパターンを整理し、気持ちの回復を後押しします。授乳中も相談可能です。

02

漢方治療

体質や授乳の状況に配慮しながら、体調を整える選択肢です。授乳中も相談可能です。

03

TMS治療

薬を使わない磁気刺激治療。適応は診察のうえで判断します。授乳中も相談可能です。

睡眠の認知行動療法(CBT-I)

薬に頼らず、眠る力を取り戻していきます。

復職・両立支援

産業医経験を活かし、職場復帰まで伴走します。

07 ─ Medication

お薬・授乳との付き合い方

症状によっては、抗うつ薬などの治療が必要になることもあります。授乳中の方には母乳への影響を慎重に考慮したうえで、必要な場合のみ個別にご提案します。自己判断での中止・開始はお控えください。

ベスリクリニックの考え方:授乳中はまずTMS治療・カウンセリング・漢方治療を中心にご提案し、お薬は必要な場合に個別にご相談します。

08 ─ When to visit

受診を考える目安

次のような場合は、一人で抱え込まず、医療機関への相談をおすすめします。

✓ 症状が2週間以上続く

気分の落ち込みや不安が2週間以上続いている。

✓ 日常生活に支障がある

家事・育児・仕事に明らかな支障が出ている。

✓ 危害についての考えが浮かぶ

自分や赤ちゃんを傷つけることを考えてしまう。

✓ 授乳や育児が強い負担に感じる

お世話が極度につらく、逃げ出したいと感じる。

✓ パートナーとの関係がぎくしゃくする

些細なことでイライラをぶつけてしまう。

ベスリクリニックは神田駅から徒歩1分。平日は夜20:30まで、土曜・日曜も診療しているため、パートナーの付き添いや仕事帰りでも通いやすい環境です。

FAQ

よくある質問

産後うつとは何ですか?マタニティブルーズとの違いは?
産後うつは、出産後に気分の落ち込みや強い不安、育児への自信喪失などが2週間以上続く状態です。出産直後にみられる一過性の「マタニティブルーズ」は通常1〜2週間で自然に軽快しますが、産後うつは自然には改善しにくく、治療が必要になることが多い点が異なります。
産後うつの症状にはどのようなものがありますか?
気分の落ち込みや涙もろさ、強い不安や焦り、赤ちゃんに愛情を感じられず自分を責めてしまう、眠れない、食欲の変化、何をしても楽しめない、強い疲労感や集中力の低下などがみられます。自分や赤ちゃんを傷つけることを考えてしまう場合は、症状が重くなっているサインです。
産後うつになると、赤ちゃんに悪影響はありますか?
治療を受けずに産後うつを放置すると、赤ちゃんの情緒発達や母子関係に影響を与える可能性があります。だからこそ早期の治療が大切です。適切な治療でお母さまの心が回復することは、結果的に赤ちゃんにとっても良い影響につながります。
不妊治療を経て出産しましたが、産後うつになった自分を責めてしまいます。
産後うつは本人の気持ちや頑張りとは関係なく、ホルモンバランスや環境の変化など複数の要因が重なって起こるものです。「せっかく授かった命なのに」という思いが強いほど、辛さを感じたときの罪悪感も大きくなりがちですが、それはあなたのせいではありません。長い治療期間を経て心身に疲労が積み重なっていたと捉え、適切なサポートを受けてください。
産後うつはいつからいつまで続きますか?
多くは出産後数週間から1年以内に発症するとされ、治療をせずに長期間続くケースもあります。早期に相談・治療を始めるほど回復までの期間を短くしやすいため、症状が2週間以上続く場合は早めのご相談をおすすめします。
どのくらいで良くなりますか?仕事復帰の予定があり不安です。
回復には個人差がありますが、早期に治療を始めるほど回復も早まる傾向があり、多くの方が数か月以内に改善していきます。仕事復帰は焦らず、まずご自身の回復を優先してください。産業医経験のある当院の医師が、職場や人事担当者と連携しながら、段階的な復帰プランをご相談することもできます。
産後うつはどこで相談すればいいですか?何科を受診すればいいですか?
心療内科・精神科が相談先になります。当院は働く女性のメンタル不調に力を入れる心療内科として、産婦人科や小児科とも連携しながら、育児と治療の両立を前提にサポートします。
授乳中でも治療を受けられますか?お薬は使えますか?
授乳中でも受けられる治療として、TMS治療(薬を使わない磁気刺激治療)、カウンセリング、漢方治療をご提案しています。お薬による治療は授乳への影響を慎重に考慮する必要があるため、必要な場合のみ診察の中で個別にご相談します。自己判断で服薬を中止・開始しないようにしてください。
産後うつのセルフチェックはできますか?
エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)など、産後の気分の状態を確認するための質問票が広く使われています。ただしセルフチェックはあくまで目安であり、診断ではありません。気になる点があれば、点数にかかわらず一度ご相談ください。
育児休業からの復職に不安があります。相談できますか?
可能です。当院の医師は産業医経験を持ち、症状の治療だけでなく、復職のタイミングや働き方の調整など、職場と両立しながら回復していくためのサポートも行っています。
パートナーが産後うつを理解してくれません。どうすればいいですか?
まずは、産後うつについて医師から一緒に説明を受ける機会をつくることをおすすめします。「気の持ちよう」ではなく医学的な対応が必要な状態だと理解してもらうことが第一歩です。「話を聞いてほしい」「週末の午前中は赤ちゃんを見てほしい」など、具体的にお願いする形にすると、パートナーも動きやすくなります。
受診したことが会社や家族に知られませんか?
ご本人の同意なく受診の事実が会社や家族に伝わることはありません。プライバシーに配慮して診療を行っています。
休職や診断書は必要ですか?その日に発行できますか?
症状の程度によっては、休職が回復への近道になることもあります。必要と判断された場合、診断書の即日発行に対応しています。
予約方法と当日の流れを教えてください。
ご予約はWeb予約で承っています。初診では問診とカウンセリングを通じて現在の状態を丁寧に伺ったうえで、治療方針をご相談します。来院予約フォームからお申し込みください。

Supervised by — 理事長

田中 遥(たなか はるか)

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 理事長/専門:心療内科・睡眠障害内科

「環境・身体・認知」の観点から状態を分解し、診断書の発行だけでなく、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。産後のお母さまにも、同じ視点で寄り添います。

17,000+

働く人の心の
診療実績

5,000+

TMS治療
(薬に頼らないうつ治療)

約20冊

著書・
監修書籍

20件+

メディア出演
・掲載・講演

Better Sleep, Better Life

ひとりで抱え込まないでください

産後うつは、適切なケアで回復が見込める心の不調です。原因を一緒に整理し、薬に頼りすぎない形で回復を目指しましょう。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個々の診断・治療を保証するものではありません。症状には個人差があり、効果を確約するものではありません。お薬の調整は自己判断せず、必ず医師にご相談ください。強い気分の落ち込みや、ご自身や赤ちゃんを傷つけてしまうかもしれないという思いがあるときは、夜間・休日でも早めに医療機関にご相談ください。