グリーフケア外来|薬に頼らない、大切な人を亡くした悲しみのケア|ベスリクリニック東京


GRIEF CARE / グリーフケア外来

その哀しみは、大切な存在が
確かにそこにあった証です。

大切な人やペット、大切な何かを失ったとき。無理に忘れる必要はありません。哀しみとともに、もう一度あなたらしく生きていく力を取り戻すお手伝いをします。

死別・失恋・ペットロスなど、どんな「別れ」のつらさでも構いません。

ABOUT

グリーフケアは、
「忘れる」ためのものではありません

グリーフ(悲嘆)とは、大切な存在を失ったことで生じる、深い心の苦しみを含むさまざまな反応のことです。グリーフケアは、その別れを少しずつ受け入れ、大切な存在がいなくなった世界でも、もう一度自分らしい人生をつくりあげていけるよう、心の哀しみに寄り添い支えることをいいます。

家族や友人など、お互いをよく知る相手だからこそ「話すと困らせてしまう」と、哀しみを表に出しにくいことがあります。そんなときこそ、第三者である専門家のいるグリーフケア外来をご利用ください。

グリーフのゴールは、大切な存在があったことを忘れることではありません。「苦痛なく思い出せる状態」になり、大切な存在とともに、あなたらしく生きていけるようになることです。

FOR YOU

こんな「別れ」を経験した方へ

グリーフは「死別」だけではありません。年齢や立場を問わず、ご相談いただけます。

突然の死・急病・事故
パートナーとの別れ
家族・友人との別れ
ペットとの別れ(ペットロス)
死産・流産・中絶
怪我や病気による生活の変化
失恋
手放した事業や役割の喪失

SELF CHECK

グリーフ セルフチェック

ひとつでも当てはまり、つらさが続いているなら、一人で抱え込まないでください。

  • 心の中にぽっかり穴が空いたように感じる
  • 「〜しなければならない」という焦燥感が強い
  • 大切なものに関連する日や場所で調子を崩す
  • 眠れない、途中で目が覚める、夢見が悪い
  • 集中できず、物事が前に進まない
  • 気づくと涙が出てくる、感情の波が激しい

REACTIONS

グリーフの4つの反応

「自分はおかしいのでは」と感じる反応の多くは、喪失に適応しようとする自然な働きです。

グリーフの4つの反応を、心の反応・体の反応・行動の反応・考え方(認知)の反応の4象限で示した図
図:グリーフは心・体・行動・考え方の4つの側面にあらわれます。

PROCESS

グリーフの段階と経過

順番どおりに進むとは限りません。行きつ戻りつしながら、ゆっくり回復に向かいます。

グリーフの5段階(ショック期・喪失認識期・引きこもり期・癒し期・再生期)と、行きつ戻りつしながら回復に向かう経過を示した図
図:5段階(ショック期・喪失認識期・引きこもり期・癒し期・再生期)と経過。

WHEN TO SEEK CARE

通常の悲嘆と「遷延性悲嘆症」の違い

立ち直れないのは弱さや性格のせいではありません。長引く悲しみは、自然な反応です。

大切な人を亡くした悲しみは、多くの場合、時間とともに少しずつ穏やかになっていきます。一方で、強い悲嘆が長期間続き生活に大きな支障が出る状態は、遷延性悲嘆症(旧称:複雑性悲嘆)として、国際的な診断基準ICD-11・DSM-5-TRにも位置づけられています。死別からおおむね6か月〜1年以上たっても強い苦痛が続く場合は、専門的なサポートが回復の助けになります。

通常の悲嘆は時間とともにやわらぐ一方、遷延性悲嘆症では強い悲しみが続くことを比較した経過グラフ。受診の目安は死別から6か月〜1年
図:通常の悲嘆は時間とともにやわらぎ、遷延性悲嘆症では強い悲しみが続きます。

受診を考えたい目安

受診の目安フローチャート。悲しみが和らがない・眠れない食べられない・仕事や人付き合いに支障のいずれかが当てはまれば相談を、後を追いたい気持ちがよぎる場合は早めに相談を促す図
図:いずれか当てはまるとき、また「後を追いたい」気持ちがよぎるときはご相談ください。

当てはまる項目があれば、
一人で抱え込まないでください

あなたのペースで大丈夫です。まずはお話を聞かせてください。

TREATMENT

段階に合わせた、
薬に頼らない治療

ご本人の回復力を大切に、3つのアプローチを組み合わせます。

グリーフの段階に合わせた治療マップ。カウンセリングは全期間、睡眠・生活トレーニングはショック期〜喪失認識期、TMS治療は喪失認識期〜引きこもり期に対応
図:段階に応じて、カウンセリング・睡眠トレーニング・TMS治療を組み合わせます。

グリーフケアカウンセリング 全期間

別れの事実がしっくりこない、怒りや後悔、寂しさ——感じ方は人それぞれです。利害関係のない専門家だからこそ話せることがあります。あなたの感情を否定せず、安心して表現できる場で、気持ちの整理をお手伝いします。

睡眠・生活トレーニング ショック期〜喪失認識期

後悔や落ち込みで眠りが浅くなりがちな時期です。当院では、薬に頼らず、自分の力で睡眠リズムを整えていくトレーニングを行います。眠れない・途中で目が覚める・朝ぼうっとする方に。

薬に頼らないTMS治療 喪失認識期〜引きこもり期

抑うつが強まると、自分を客観的に見ることが難しくなります。TMS治療は磁気を用いた治療で、抑うつ状態に対して2019年に保険診療として認められました。薬の副作用が不安な方、人に話すことさえつらい方の選択肢です。

SELF CARE

ご自身・周囲でできること

  • 感情を我慢しない。泣きたいときは泣く。哀しみを出すことは、回復に必要なプロセスです。
  • 同じ経験をした人とつながる。遺族会や自助グループで、安心して気持ちを分かち合う。
  • 生活リズムを大切に。睡眠・食事・少しの散歩など、できる範囲で生活の軸を保つ。
  • 「節目」を活かす。法要やお別れの会など、区切りの機会が気持ちの整理を助けます。

周囲の方へ。よかれと思った励ましが、かえって負担になることもあります。前向きな声かけを急がず、まずはただ話を聴く(傾聴)ことを大切にしてください。

PET LOSS

ペットロスについて

大切に育てたペットを亡くし、思い出す場所やものを見るとつらい、頭がぼうっとして集中できない——こうした別れの反応をペットロス(症候群)といいます。ペットの死は、わが子を失うほどつらいものです。「いつか別れが来る」と分かっていても、悲しみ・後悔・感謝といったさまざまな感情に圧倒されることがあります。

当院では、ペットロスのつらさに配慮しながら、感情の整理をていねいにサポートします。

FAQ

よくある質問

Q.グリーフケア外来は、どんな人が対象ですか?
大切な存在との別れを経験し、心や体のつらさを抱えている方が対象です。死別、パートナーや家族・友人との別れ、ペットロス、死産・流産・中絶、病気による生活の変化、失恋、事業の喪失など幅広い喪失が含まれ、年齢や立場は問いません。
Q.グリーフによって、どんな症状が出ますか?
心の反応(寂しさ・落ち込み・罪悪感・現実感の喪失)、体の反応(不眠・食欲低下・頭痛・疲労感)、行動の反応(泣く・引きこもる・依存・回避)、考え方の反応(思考力・集中力・決断力の低下)の4つに分けられます。複数が重なって出ることもあります。
Q.どのくらい悲しみが続いたら受診を考えたほうがよいですか?
明確な線引きはありませんが、死別からおおむね6か月〜1年が過ぎても強い悲しみが和らがず、睡眠・食事・仕事・人付き合いに支障が続く場合は、専門的なサポートが回復の助けになります。「自分も後を追いたい」という気持ちがよぎる場合は、できるだけ早めにご相談ください。
Q.薬を使わずに相談できますか?
はい。当院は「薬に頼らない」アプローチを基本とし、カウンセリング・睡眠/生活トレーニング・TMS治療などを組み合わせています。お薬の使用に不安がある方もご相談ください。
Q.TMS治療とは何ですか?保険は使えますか?
磁気を用いた、薬に頼らない治療です。抑うつ状態に対して2019年に保険診療として認められました。抗うつ薬の副作用が不安な方、自分の状態を冷静に見るのが難しい方の選択肢になります。
Q.ペットロスでも相談できますか?
はい、ペットロスのご相談も承っています。大切なペットを亡くした後のお気持ちに配慮しながら、ていねいにサポートします。
Q.グリーフケアは、大切な存在を「忘れる」ためのものですか?
いいえ。忘れるためのものではありません。大切な存在を想った時間と気持ちを振り返り大切にすることが、ご自身を大切にし、未来へ進む力につながります。無理に忘れる必要はありません。
Q.家族には話しにくいのですが、それでも利用していいですか?
はい。身近な人だからこそ話しにくい感情があります。利害関係のない専門家だからこそ、安心して話せることがあります。どうぞお気軽にご利用ください。
ベスリクリニック 院長 田中 遥 医師
監修

田中 遥/ 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 院長

専門:心療内科/睡眠障害内科

プロフィールを見る →

実績
17,000人超
働くビジネスパーソンの心の診療実績
5,000症例以上
TMS治療(薬に頼らないうつ治療)の実績
20冊弱
医師による著書・監修書籍(睡眠・脳科学・発達障害ほか)
20件以上
テレビ・新聞・Web・専門誌などへの出演・掲載・講演

RESERVATION

つらい気持ちを、
一人で抱え込まないでください

グリーフケア外来が、あなたの歩みにそっと寄り添います。
まずは初診のご予約から。

初診は対面診療です。フォームではいくつかの質問のあと、予約カレンダーへ進みます。

ベスリクリニック東京 グリーフケア外来

大切な存在を失った悲しみ(グリーフ)に、薬に頼らないアプローチで寄り添います。

クリニック情報

参照

  • 宮林幸江・関本昭治『はじめて学ぶグリーフケア』
  • 『金融機関行職員の相続対応とグリーフケア〜心を込めた接遇のために〜』
  • 米国精神医学会 DSM-5-TR/WHO ICD-11(遷延性悲嘆症 / Prolonged Grief Disorder)

本ページは情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。再診の方、ご紹介での受診、ご不明点のある方はお問い合わせフォームをご利用ください。つらい症状が続く場合や緊急性を感じる場合は、専門の医療機関にご相談ください。