更年期の不眠を薬に頼らず改善|睡眠の認知行動療法(CBT-I)|東京・神田 ベスリクリニック


Menopausal Insomnia & CBT-I

更年期の不眠を、
薬やホルモンに頼らず整える

「眠れないのは更年期だから、歳だから仕方がない」——そうあきらめる前に。更年期の不眠にも、“眠る力”そのものを取り戻していく治療法があります。東京・神田で、最初からお薬を使わない短期集中の睡眠認知行動療法(CBT-I)を。

薬に頼らない世界の第一選択治療短期集中 3回HRTと並行可

Check

こんなお悩みはありませんか?

  • 夜中にほてりや汗(ホットフラッシュ)で目が覚め、そのまま眠れない
  • 眠ったはずなのに、朝になっても疲れが抜けない
  • 日中に強い眠気や集中力の低下を感じ、仕事や家事に支障が出る
  • 睡眠薬を飲み始めたが、「やめられなくなるのでは」と不安
  • ホルモン補充療法(HRT)が受けられない、または受けたくない

更年期の不眠は、「気のせい」でも「気合いの問題」でも、ただ「歳のせい」でもありません。ホルモンの変化にともなう、整え方のある状態です。

Self-Check

更年期の不眠 セルフチェック

次のような状態が、この2週間で続いていませんか。当てはまる数が多いほど、受診をおすすめする目安になります(医学的な診断ではありません)。

  • 布団に入っても、なかなか寝つけない(30分以上かかる日が多い)
  • 夜中に何度も目が覚める/一度起きると眠れない
  • 朝、予定より早く目が覚めてしまう
  • 眠った気がせず、日中に疲れ・眠気・集中力低下がある
  • ほてり・発汗・動悸などで目が覚めることがある
  • 「今夜も眠れないのでは」と、夜が近づくと不安になる
3つ以上当てはまる場合は、不眠が慢性化しかけているサインかもしれません。早めに整えるほど、こじれずに回復しやすくなります。

Basics

そもそも不眠症とは?

不眠症とは、眠る時間が十分にあるのに、寝つけない・途中で目が覚める・朝早く目覚める・眠っても回復した感じがしない、といった状態が続き、そのために日中の生活や仕事に支障が出ているものを指します。

不眠の4つのタイプ:入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害

専門的には、寝つきの悪さを入眠困難、夜中に目が覚めることを中途覚醒、朝早く目覚めてしまうことを早朝覚醒、眠っても疲れが残ることを熟眠感の欠如と呼びます。これらが週に3日以上、3か月以上続くとき、慢性不眠症と診断されます。

不眠は決して珍しいものではありません。とりわけ更年期の女性に多く、更年期に不眠を訴える方は6割にのぼるという調査もあります。多くの女性が、同じ悩みを抱えています。

Mechanism

なぜ更年期に眠れなくなるの?

更年期(閉経をはさんだ前後のおよそ10年)には、卵巣の働きが少しずつ低下し、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが減っていきます。この変化が、いくつかの道すじで眠りに影響します。

卵巣機能の低下 女性ホルモン の減少 眠りに影響する4つの変化 睡眠を支える働きの低下 鎮静・催眠作用の低下 ほてり・発汗(VMS)で覚醒 不安・抑うつ・気分の揺れ 更年期の不眠 入眠困難・中途覚醒
女性ホルモンの減少が、4つの変化を通じて入眠困難・中途覚醒につながります。
  • エストロゲンの減少:睡眠を支える働きが弱まり、寝つきの悪さや夜中の目覚めにつながりやすくなります。
  • プロゲステロンの減少:心身を落ち着かせ眠りを促す作用が減り、眠りの浅さに関わります。
  • ホットフラッシュ・寝汗(血管運動症状=VMS):自律神経が乱れ、のぼせ・ほてり・発汗が起こります。夜間に起こるたびに目が覚め、中途覚醒の大きな原因に。米国の大規模研究SWANでは、閉経移行期に最大8割の女性がVMSを経験すると報告されています。
  • 不安・抑うつ・気分の揺れ:心理的な負担が増え、気持ちのざわつきが不眠をさらに強めることもあります。

そのため更年期の女性では、入眠困難中途覚醒がとくに多くみられます。

Vicious Cycle

なぜ不眠は慢性化してしまうの?

意外に思われるかもしれませんが、「眠ろうとする努力」そのものが、不眠を長引かせていることがあります。眠れない時間を長く寝床で過ごすほど、心身が休息モードに切り替わりにくい状態(過覚醒)が強まり、「寝床=眠れない場所」という結びつきができてしまうのです。

眠れない・ 目が覚める 「また眠れ ないかも」不安 長く寝床で 過ごす 「寝床=眠れ ない場所」化 CBT-Iがこの輪を断ち切ります くり返す
眠れないことが不安と過覚醒を強め、「寝床=眠れない場所」という結びつきを生む悪循環。CBT-Iはこの輪にはたらきかけます。

更年期では、ホットフラッシュや寝汗で目が覚める経験が重なるうちに、「また今夜も眠れないのでは」という不安と、寝床への苦手意識が育ちやすくなります。やがて、ほてりや発汗が時間とともに和らいでも、いったん身についた「眠れないクセ」だけが残ってしまうことが少なくありません。CBT-Iは、まさにこの悪循環にはたらきかけます。

Compare

更年期の不眠|治療法の違いを整理

更年期の不眠には複数の選択肢があり、組み合わせることもできます。それぞれの特徴を整理しました。

CBT-I(睡眠の認知行動療法)

眠る力・習慣そのものを立て直す。終了後も効果が続きやすく、副作用はほぼなし。※木曜日担当者

睡眠薬

その場の寝つきを補う。飲んでいる間が中心で、眠気・ふらつき・依存の懸念。

HRT(ホルモン補充療法)

ほてり・発汗などVMSを軽減。適応・禁忌の確認が必要。

漢方薬

体質にあわせ心身を整える。副作用は比較的少ない。

※一般的な整理です。適否は診察で個別に判断します。CBT-IはHRTや漢方と組み合わせて行うこともできます。

SECTION 03

世界の「第一選択」は、薬ではなく認知行動療法(CBT-I)

世界の主要な診療ガイドラインは、慢性不眠症に対してまずCBT-Iを行い、効果が不十分な場合に薬物療法を短期間だけ併用する順序を勧めています(米国内科学会・2016年、米国睡眠医学会・2021年、欧州睡眠学会・2023年改訂)。

ところが日本では、CBT-Iを提供できる施設が少なく、「眠れない → とりあえず睡眠薬」という流れが定着してきました。世界では“最初の一手”とされる治療が、日本では“薬の次”に置かれてきた——ここに大きなギャップがあります。妊娠を考えている方や妊娠中の方ほど薬を避けたいのに、です。

世界の標準(主要ガイドライン) ① まず CBT-I 薬を使わない第一選択 効果不十分なら ② 短期間だけ薬を併用 必要に応じて補助的に 日本でありがちな流れ 眠れない とりあえず すぐ睡眠薬 「第一選択」が後回しに
図3:世界では“最初の一手”とされるCBT-Iが、日本では“薬の次”に。当院は最初からCBT-Iをご案内します。

About CBT-I

不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)とは

薬に頼らずに不眠症の改善を目指すのに効果的なのが、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I:Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia)です。CBT-Iは、眠りを妨げている行動のクセや「眠れない」ことへの思い込みを少しずつ整え、薬に頼らずに“眠る力”を取り戻していく心理療法です。

慢性不眠症 第一選択 CBT-I 睡眠の認知行動療法 十分に改善した? はい いいえ 治療終了 効果が続きやすい 第二選択 睡眠薬を短期だけ併用 ※ ACP(2016)/AASM(2021)/欧州睡眠学会(2023)は、CBT-Iを不眠症の第一選択と位置づけています。
世界の主要ガイドラインが示す治療の順序。まずCBT-I、効果が不十分なときに薬物療法を短期だけ併用します。

薬とは違い、身につけた習慣や考え方そのものが変わるため、治療を終えたあとも効果が続きやすいのが大きな特徴です。そして、日中も仕事・家事・育児・介護でパフォーマンスを保ちたい更年期世代にとって重要なのが、眠気やふらつき、依存といった薬の副作用がない点です。翌朝に作用を持ち越す心配がないため、日常生活への影響を気にせず取り組めます。

Evidence

世界の研究が示したCBT-Iの効果

これまでに世界で行われた13件の研究(合計823人)のデータを集め、3つの方法を比べた解析があります。

CBT-Iと睡眠薬の効果を比較した研究データのグラフ

  • CBT-Iは睡眠薬より、しばらく時間がたっても症状が良くなった人の割合が高かった(およそ41%対28%)。
  • 治療を途中でやめてしまう人も、CBT-Iのほうが少なかった。
  • 始めてすぐの時期の効果も、だいたいCBT-Iが上回っていた。
  • 薬との併用は、薬だけよりは少し良さそうだったが、CBT-I単独より優れているとまでは言えなかった。

さらに、更年期の女性にしぼった研究も増えています。更年期の不眠を対象とした11件の研究(合計およそ970人)をまとめた解析では、治療を終えたあともCBT-Iによって睡眠の質が改善し、不眠の重症度が下がることが確認されました。

なぜ「まずCBT-I」がすすめられるの?

CBT-Iと薬物療法の効果の持続を比較した図

効果が長続きしやすい。更年期のほてりや発汗(VMS)は時間とともに和らぐことも多い一方、いったん身についた「眠れないクセ」はその後も残りがちです。CBT-Iは飲んでいる間だけ効くのではなく、「眠る力」そのものを育てるため、更年期を過ぎても効果が続きやすいのが特徴です。

体への負担や副作用が少ない。依存・日中の眠気・ふらつき・転倒などのリスクが小さく、HRTが受けられない方・受けたくない方や、睡眠薬に頼ることへの不安がある方にも取り入れやすい方法です。今受けている更年期の治療(HRTや漢方など)と並行して行うこともできます。

飲み続ける薬代がかからない。くり返しやすい不眠だからこそ、コスト面でも続けやすさが魅力です。

04 ─ Our program

ベスリの短期集中 睡眠CBT-I

ベスリのCBT-Iはお薬の処方がなくても、最初からCBT-Iを受けられます。忙しい方が仕事と両立しやすいよう、要点を絞った3回で「眠る力」の回復を目指します。

01

要点を絞った3回

標準的なCBT-Iは4〜8回ですが、核となる技法に絞り、忙しくても完走しやすい形にしています。

02

あなたに合わせた調整

体内リズムへの反応の個人差を見極めながら、睡眠制限などを無理のない範囲で調整します。

03

仕組みごと、わかりやすく

「なぜ眠れる/眠れないか」も説明。論理的に納得できると続けやすく、再発時も自分で立て直せます。

短い間隔で 安定したら、間隔を広げる → 初診〜 現状を整理 睡眠トレーニング 全3回/約1.5か月 2週に1回 睡眠が安定 月1回 間隔を広げる 卒業 薬がなくても眠れる
通院は最初こそ短い間隔で、よくなるほど2週に1回・月1回と広げていきます。「薬がなくても眠れる」状態を“卒業”と呼びます。

睡眠外来の治療の流れ(全3回)

初回:評価と見立て問診と睡眠日誌の使い方をご説明。眠りの状態を評価し、あなたの「眠れなくなる型」を見立てます。
2回目:土台の立て直し睡眠日誌をもとに睡眠制限法・刺激制御法を調整。眠りのリズムを整え直していきます。
3回目:定着と再発予防改善を定着させ、再び眠れなくなったときの立て直し方まで身につけます。

Access

働きながらでも、改善できます

更年期の不眠の背景には、仕事や生活のストレス、抑うつや不安が隠れていることも少なくありません。当院では眠りの問題だけを切り離さず、こころと体全体のサインとして一緒に評価し、必要なサポートを行います。すでに睡眠薬を飲んでいる方の減薬・休薬も、医師と相談しながら段階的に進められます。

  • アクセス:東京駅から1駅・JR/銀座線「神田駅」徒歩1分・大手町駅も徒歩圏
  • 予約:「急に不安が強くなった」方のため、当日・翌日予約枠をご用意
  • 並行治療:婦人科のHRTや漢方を続けながら、睡眠外来だけの受診も可能

FAQ

よくある質問

神田・大手町エリアで、睡眠の認知行動療法・不眠症治療に強い心療内科をお探しの方から、よくいただくご質問をまとめました。

更年期の不眠は、放っておけば自然に治りますか?
ホットフラッシュや発汗などの症状は時間とともに和らぐことが多い一方、いったん身についた「眠れないクセ」は自然には戻りにくく、症状が落ち着いても不眠だけが残ることがあります。眠りづらさが週3日以上・3か月以上続く場合は、早めにCBT-Iなどで整えることをおすすめします。
更年期の不眠を、最初から薬を使わずに東京で治すことはできますか?
はい。当院(東京・神田駅徒歩1分)では、睡眠薬の処方を経由せず、最初からCBT-Iを受けていただけます。
睡眠薬を飲んでいても、CBT-Iを始められますか?
はい、可能です。お薬を続けながら始め、経過を見て主治医と相談しながら段階的に減らしていく方が多くいらっしゃいます。急にやめる必要はないので、安心して取り組んでいただけます。
婦人科でHRTを受けています。睡眠外来だけを受けることはできますか?
はい。いまの婦人科の治療を続けながら、当院の睡眠外来(CBT-I)だけを受けていただけます。CBT-Iは眠りの習慣や考え方を整える治療なので、現在の治療を中断する必要はありません。睡眠薬の減薬・調整は処方主治医の判断が必要なため、必要に応じて情報を共有しながら進めます。お薬手帳などをお持ちいただくとスムーズです。
ホルモン補充療法だけでは、不眠は治らないのですか? CBT-Iも必要ですか?
HRTはほてりや発汗など自律神経症状による不眠をやわらげるのに役立ちます。ただ、いったん「眠れないクセ」が身につくと、症状が落ち着いても眠りにくさだけが残ることがあります。そうしたときは、習慣や考え方に直接はたらきかけるCBT-Iが力を発揮します。HRTや漢方と組み合わせて行うこともできます。
効果が出るまで、どのくらいかかりますか?
多くの方が2〜4週間ほどで変化を感じ始めます。一時的に眠気が強まる時期を越えると、寝つきや熟眠感が改善し、治療を終えたあとも効果が続きやすいのが特徴です。
何回くらい通う必要がありますか?
当院は3回の短期集中を基本としています。標準的なCBT-Iは4〜8回ですが、要点を絞ることで、忙しい毎日を送る方でも続けやすい形にしています。
睡眠制限法はつらくありませんか? 誰でも受けられますか?
導入初期は、日中の眠気が一時的に強まることがあります。そのため、長距離運転や危険な作業に従事する方、交替勤務の方、双極症の方などは慎重に進めます。ご自身の状況や不安な点は、受診前に必ずお伝えください。
アプリやセルフケアだけでも改善しますか?
一定の改善効果は確認されていますが、専門家による対面の指導のほうが効果が高いとされています。とくに強いうつ症状がある方や、ほかの睡眠障害が疑われる方は、まず医療機関での評価をおすすめします。
更年期の不眠と、うつ病や睡眠時無呼吸症候群はどう見分けますか?
強い気分の落ち込みや興味の喪失が続く場合はうつ病、大きないびきや日中の強い眠気を伴う場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、それぞれ対応が異なります。当院では眠りの問題だけを切り離さず、こころと体全体のサインとして評価し、必要な場合は適切な検査・治療につなげます。

ベスリクリニック 理事長 田中 遥 医師

Supervised by — 理事長

田中 遥(たなか はるか)

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 理事長/専門:心療内科・睡眠障害内科

「環境・身体・認知」の観点から状態を分解し、診断書の発行だけでなく、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。

17,000+

働く人の心の診療実績

5,000+

TMS治療(薬に頼らないうつ治療)

約20冊

著書・監修書籍

20件+

メディア出演・掲載・講演

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