「今月もダメだったらどうしよう」、「夜中の授乳で、もう何時間眠れているのか分からない」——。

妊娠を願う時期から、妊娠中、そして産後まで。女性の眠りは、ホルモンの変化やライフイベントの大きさに影響を受けやすいものです。
眠れない夜が続くと、日中の集中力が落ち、些細なことで涙が出る。だけど、これからを考えると「薬を使っていいのかも分からないまま」一人で抱え込んでしまう——そんな方が少なくありません。
実は、慢性的な不眠には、薬に頼らずに“眠る力”そのものを取り戻していく治療法があります。世界の主要な診療指針が不眠症の「第一選択」とする不眠症の認知行動療法(CBT-I:Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia)です。2026年6月からは、日本でも保険診療になりました。
ベスリクリニック(東京・神田)では、妊娠前・妊娠中・産後のいずれの時期の方も安心して受けられるよう、薬を使わない短期集中型の睡眠CBTをご用意しています。神田駅から徒歩1分、当日予約にも対応しています。
うまく眠れない女性のお悩みはありませんか?
- 朝起きたとき、眠れた感覚がない
- 妊活・妊娠・育児のことが頭から離れず、寝つけない
- 日中、頭がぼんやりして集中できない/ミスが増えた気がする
- 些細なことでイライラしたり、涙が出たりする
- 「薬は使いたくない」と、不眠をそのままにしている

ひとつでも当てはまる方は、無理せず一度ご相談ください。眠れないのは「気のせい」でも「気合いの問題」でもなく、整え方のある状態です。
眠れないのは「気持ち」の問題ではない
妊活・妊娠・育児のなかで眠れなくなると、「もっと前向きにならなきゃ」「気にしすぎなだけ」「自分だけ弱いのかも」と感じてしまう方が多くいます。けれど、これは意志や根性の問題ではなく、脳と体に起きている医学的な状態です。
強いストレスが続くと、体は交感神経が優位な“戦闘モード”になり、疲れていても脳の覚醒スイッチが切れにくくなります(過覚醒=神経が高ぶり、考え事が止まらない状態)。「疲れているのに眠れない」という矛盾した状態は、自律神経の乱れの典型的なサインです。妊娠・出産という大きなライフイベントに真剣に向き合っているからこそ、脳が過剰に反応している——そう捉えると、少し肩の力が抜けるかもしれません。

なお、眠れない背景に、甲状腺の不調などの体の要因や、不安・抑うつが隠れていることもあります。当院ではまず丁寧に評価し、必要な検査やケアにつなげます。「不眠くらいで受診していいのかな」とためらわず、お気軽に一度ご相談ください。
なぜ「今」、眠りを整えることが大切なの?
妊娠前・妊娠中・産後——どの時期にも、眠りはあなたの心と体を支える土台になります。そして共通して言えるのは、この時期は「薬を使いにくい/使いたくない」場面が多く、薬に頼らずに眠りを整えられる方法がとくに役立つということです。
妊娠前(妊活期)|眠りは、こころと“妊娠しやすさ”の両方を支える
妊活中は、「今月もダメだったら」という不安が頭を離れず、眠ろうとするほど目が冴える——という方が少なくありません。まず知っていただきたいのは、眠れないことで最も影響を受けやすいのは、こころのコンディションだということ。睡眠不足は不安・焦り・気分の落ち込みを強め、それがまた眠りを妨げる悪循環をつくります。妊活のプレッシャーと睡眠不足が重なると、不安や抑うつが強まりやすいことも知られています。

加えて、睡眠は“妊娠しやすさ”にも関わると考えられています。睡眠中に多く分泌されるメラトニン(体内時計を整えるホルモン)は、卵胞(卵子を包む袋)の中で強い抗酸化作用をもち、卵子を酸化ストレスから守るはたらきがあると考えられています(体外受精での研究が中心で、自然妊娠や出産率への効果はまだ研究段階です)。
男性側でも、睡眠不足はテストステロン(精子づくりに関わるホルモン)の低下と関連し、ある海外の追跡研究では、睡眠が6時間未満の男性は8時間の男性に比べ、1回の周期あたりの“妊娠しやすさ”が約4割低い傾向が報告されています(観察研究での関連であり、原因と結果が確定したものではありません)。
つまり、眠りを整えることは、ご自身のこころを守りながら、ご夫婦の体のコンディションも整える、負担が少なく前向きな一歩です。「眠れていないから妊娠できない」と自分を責める必要はありません。できることから整えていきましょう。
妊娠中|不眠は半数以上に。だからこそ「薬に頼らない方法」が活きる
妊娠中は、ホルモンの変化やお腹の大きさ、頻尿、胸やけ、足のつりなどから、多くの方が睡眠の悩みを経験し、妊娠後期にかけて強まります。報告によって幅はありますが、妊娠初期で15〜80%、妊娠後期(第3三半期)では66〜97%もの方が、何らかの睡眠の問題を感じるとされています。
さらに、妊娠中の短い睡眠は、妊娠糖尿病・妊娠高血圧腎症・早産などのリスクとの関連も報告されており、眠りを整えることには大切な意味があります。一方で、睡眠薬の多くは妊娠中の安全性・有効性が十分に確立されておらず、選択肢が限られるのが現実です。

ここで大きな意味をもつのがCBT-Iです。妊娠中の不眠にCBT-Iを行った複数のランダム化比較試験(RCT:くじ引きのように治療法を割り付けて公平に効果を比べる研究)で、睡眠が改善するだけでなく、産後の抑うつ症状まで軽くなることが示されています。たとえば2024年に報告されたRCTでは、妊娠中にCBT-Iを受けた女性は、受けなかった女性に比べて、産後6か月の時点で抑うつ症状が低いという結果でした。薬を使わない方法であるため、妊娠中でも安心して取り組めるのが大きな利点です。当院では、妊娠中は睡眠を削りすぎない、妊娠期に合わせたやさしい形に調整して行います。
産後|細切れ睡眠と「産後のこころ」を守る
産後は、授乳や夜泣きで睡眠がどうしても細切れになります。産後の気分の落ち込み(産後うつ)はめずらしいものではなく、妊娠中からの不眠は、その「整えれば変えられる危険因子(modifiable risk factor=対処によってリスクを下げられる要因)」と位置づけられています。だからこそ、妊娠前・妊娠中のうちから眠りを整えておくことは、産後のこころを守ることにつながります。

「完璧に眠らなければ」という思い込みをゆるめ、限られた時間でも休まる眠り方を身につけておくこと、そしてパートナーと睡眠を分担できる形を整えておくことは、産後のこころを守る大切な備えになります。強い気分の落ち込みや、自分・まわりを傷つけたくなるような気持ちが続くときは、ひとりで抱えず、早めにご相談ください。
ライフステージ別|なぜ「今」、眠りを整えることが大切なの?
世界の「第一選択」は薬ではなく、認知行動療法(CBT-I)
世界の主要な診療ガイドラインは、慢性不眠症に対してまずCBT-Iを行い、効果が不十分な場合に薬物療法を短期間だけ併用する順序を勧めています(米国内科学会・2016年、米国睡眠医学会・2021年、欧州睡眠学会・2023年改訂)。
ところが日本では、CBT-Iを提供できる施設が少なく、「眠れない → とりあえず睡眠薬」という流れが定着してきました。世界では“最初の一手”とされる治療が、日本では“薬の次”に置かれてきた——ここに大きなギャップがあります。妊娠を考えている方や妊娠中の方ほど薬を避けたいのに、です。

2026年6月から保険適用に。でも対象は限られています
2026年6月から、不眠症のCBT-Iは公的医療保険の対象になりました。ただし対象は、(1) うつ病や不安障害を合併した方、または (2) 2種類以上の睡眠薬を使っても効果が不十分だと医師が判断した方に限られます(厚生労働省/中央社会保険医療協議会)。

つまり「最初から薬を避けたい」「まだ薬を始めていない」という方は、保険ではCBT-Iを受けにくい構造のままです。
Q. 妊娠を考えています。最初から薬を使わずに不眠を治せますか?
ベスリクリニックでは、薬を経由せず最初からCBT-Iをご案内しています。 妊娠前・妊娠中はとくに薬を避けたい時期。当院は「最初から非薬物で、専門家と対面で」という選択肢をご用意しています。
ベスリの短期集中・睡眠CBT|働く女性・プレママが続けやすい3つの工夫
ベスリクリニックでは、お薬の処方がなくても最初から不眠に対するCBT-Iを受けられます。世界基準の治療を、無理なく続けられる形で。

① なぜ「3回」なの? ― 要点を絞った短期集中
標準的なCBT-Iは4〜8回ですが、当院は核となる技法に絞り、3回の短期集中で組み立てます。忙しい方でも完走しやすく、早い段階で“眠れる手応え”を得ていただくことを目指します(最短およそ1.5か月)。
② 「睡眠の感受性」を見て、あなたに合わせて調整
眠りは、大きく3つの生体リズム——光に反応するメラトニンリズム(朝の光や夜の暗さで整う体内時計)、活動量に反応する深部体温リズム、起きている時間と眠る時間の配分で決まる睡眠・覚醒リズム——が組み合わさって成り立っています。どのリズムに反応しやすいか(=感受性)には個人差があり、体質や時計遺伝子(体内時計をつかさどる遺伝子)の傾向が関わると考えられています。当院ではこの感受性を見極め、「あなたの最適」に合わせて無理のない範囲で調整します。
③ 生活記録を土台に、睡眠の知識ごとお伝えします
日々の眠りと生活の記録(Neruノート)というあなた自身のデータをもとに、思い込みではなく事実に基づいて、一人ひとり専用の睡眠プランを設計します。「なぜ眠れるのか/眠れなくなるのか」という仕組みも一緒にお話しするので、論理的に納得でき、もし再び眠れなくなったときも自分で立て直せるようになります。
なお、薬を使うかどうかは、いつでもご本人の希望を最優先します。「まずは薬なしで始めたい」というご希望も、そのままお伝えください。(漢方や必要最小限の薬物療法など他の選択肢の有無は、診察時にご相談ください。)
CBT-Iとは|“眠る力”を取り戻す心理療法
CBT-Iは、眠りを妨げている行動のクセと「眠れない」ことへの思い込みを少しずつ整え、薬に頼らずに“眠る力”を取り戻していく心理療法です。次のような技法を組み合わせて行います。

- 睡眠制限法:実際に眠れている時間に合わせ、寝床で過ごす時間を調整して睡眠の質(睡眠効率)を高めます。
- 刺激制御法:「寝床=眠る場所」という本来の結びつきを取り戻します。
- 認知療法:「8時間眠らないと体を壊す」といった思い込みを、現実に即した見方へ整えます。
- リラクセーション法・睡眠衛生:心身の緊張をゆるめ、眠りを支える生活習慣を整えます。
研究が示すCBT-Iの効果
2024年に報告された研究(Furukawa Y, et al. Psychiatry and Clinical Neurosciences. 2024)では、世界の13件の臨床試験(合計823人・平均47.8歳・約6割が女性)を解析。最初にCBT-Iで治療を始めた人は、睡眠薬で始めた人より、時間が経っても症状が改善している割合が高いことが示されました(長期の寛解率:CBT-I 約41% 対 睡眠薬 約28%)。治療を途中でやめる人もCBT-Iのほうが少ない結果でした。

働く女性・プレママ・ママに「まずCBT-I」がおすすめな理由

- 体への負担・副作用が少ない:
依存・日中の眠気・ふらつきのリスクが小さく、妊活中・妊娠中・産後(授乳中)にも配慮しやすい方法です。妊娠中の不眠への有効性・安全性も複数の試験で確認されています。
- 薬代がかからない
くり返しやすい不眠だからこそ、続けやすさも魅力です。
- 効果が長続きしやすい
薬は飲んでいる間だけ効くことが多いのに対し、CBT-Iは「眠る力」そのものを育てます。
働きながら続けられる短期集中睡眠のCBT-I
不眠の背景には、仕事や生活のストレス、抑うつや不安が隠れていることも少なくありません。当院では眠りの問題だけを切り離さず、こころ全体のサインとして一緒に評価し、必要なサポートを行います。すでに睡眠薬を飲んでいる方の減薬・休薬も、医師(必要に応じて産科の主治医)と相談しながら段階的に進められます。
■ 当日予約・アクセスの良さ
東京駅から1駅、神田駅から徒歩1分、大手町駅からも徒歩圏内。
仕事帰りやランチタイムにも立ち寄りやすく、「明日の検診前にどうしても相談したい」という方のために当日・翌日の予約枠もご用意しています。
よくある質問
神田・大手町エリアで不安障害・睡眠の認知行動療法、不眠症治療に強い心療内科をお探しの方からよくいただくご質問をまとめました。

Q. 妊活中でも、睡眠外来・心療内科を受診していいですか?
はい、もちろんです。 妊活中だからこそ、睡眠とこころのケアは大切です。「まだ妊娠しているわけではないけれど、将来に備えて相談したい」という段階でも、お気軽にお越しください。
Q. 妊娠中でもCBT-Iは受けられますか? 安全ですか?
受けられます。薬を使わない方法で、妊娠中の有効性・安全性が複数の臨床試験で示されています。 むしろ妊娠中の不眠を整えることは、産後の抑うつの予防にもつながると報告されています。妊娠中は睡眠を削りすぎないやさしい形に調整して進めます。
Q. 産後・授乳中でも受けられますか?
はい。 細切れ睡眠のなかでも休まる眠り方や、産後のこころを守る工夫を一緒に整えます。授乳中の服薬が必要な場合は、産科の主治医と相談しながら慎重に対応します。
Q. 睡眠薬を飲んでいても始められますか? 妊娠前に減らせますか?
はい、可能です。 お薬を続けながら始め、経過を見て主治医と相談しながら段階的に減らしていく方が多くいらっしゃいます。妊娠を考えている方の減薬の支えにもなります。急にやめる必要はありません。
Q. 効果が出るまでどのくらい? 何回くらい通いますか?
当院は3回の短期集中が基本で、多くの方が2〜4週間ほどで変化を感じ始めます。 標準的なCBT-Iは4〜8回ですが、要点を絞ることで続けやすい形にしています。
Q. 睡眠制限法はつらくありませんか? 妊娠中でも大丈夫?
導入初期に日中の眠気が一時的に強まることがあるため、感受性に合わせて調整します。 妊娠中は睡眠を削りすぎないやさしい形にします。長距離運転や危険な作業がある方、交替勤務の方、双極症(躁うつ病)の方は慎重に進めますので、状況を事前にお伝えください。
Q. 婦人科・産科や、他院との併診はできますか?
はい、可能です。 現在通われている婦人科・産科やレディースクリニックの治療内容を把握したうえで進め、必要に応じて情報共有や紹介状のやりとりも行います。お薬手帳をお持ちいただくとスムーズです。
Q. 東京で、最初から薬を使わずに不眠を治したいのですが可能ですか?
はい。当院では、お薬を経由せず、最初からCBT-Iを受けていただけます。 保険のCBT-Iは対象が限られるため、「最初から非薬物で」という方にこそご検討ください。
まずは相談だけでも、お気軽にご予約ください
妊娠前・妊娠中・産後の不眠を、「もう少し頑張れば治る」と我慢し続ける必要はありません。眠れない夜が続いている、薬を飲んでいいか分からない、どこに相談すればいいかも分からない——そんな状態が続いているなら、まずは予約だけでもしてみませんか。眠りは整え方のある力です。あなたの“眠る力”を、一緒に取り戻していきます。
初診や同一週での来院予約も受け付けております。迷ったらまずはお気軽にご予約ください。
院名: 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック
最寄り駅: JR山手線・東京メトロ銀座線 神田駅 徒歩1分
住所: 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目2 神田サンミビル8階
17,000人超
5,000症例以上
20冊弱
20件以上
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