「また今夜も眠れないのではないか」
寝る前になるとざわつき、眠ろうとすればするほど目が冴えてしまう。
睡眠薬を飲んでも一時しのぎに感じられ、「このまま薬がないと眠れないのでは」と不安になる――。

実は、慢性的な不眠には、薬に頼らずに“眠る力”そのものを取り戻していく治療法があります。
2026年6月から世界の主要な診療指針で不眠症の「第一選択」とされている、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)が保険診療になりました。
当院では、東京で「最初からお薬を使わずに不眠症を治したい」、と考えている方に向けて、忙しい方も受けられる短期集中型の睡眠認知行動療法を行っています。
うまく眠れないお悩みはありませんか?

- 寝つくのに30分以上かかる夜が、週に何度もある
- 眠ったはずなのに、朝になっても疲れが抜けない
- 日中に強い眠気や集中力の低下を感じる
- 睡眠薬を飲み始めたが、「やめられなくなるのでは」と不安
- できれば薬に頼らず、自分の力で眠れるようになりたい
眠れないのは「気のせい」でも「気合いの問題」でもなく、整え方のある状態です。
そもそも不眠症とは?
不眠症とは、眠る時間が十分にあるのに、寝つけない・途中で目が覚める・朝早く目覚める・眠っても回復した感じがしない、といった状態が続き、そのために日中の生活に支障が出ているものを指します。
専門的には、寝つきの悪さを 入眠困難(寝つくのに時間がかかること)、夜中に目が覚めることを 中途覚醒、朝早く目覚めてしまうことを 早朝覚醒、眠っても疲れが残ることを 熟眠感の欠如 と呼びます。これらが週に3日以上、3か月以上続くとき、慢性不眠症と診断されます。

不眠は、決して珍しいものではありません。厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査」では、睡眠で十分に休養がとれていないと感じる人は 成人の約4人に1人(約25%) にのぼります。働く世代に特に多く、“国民病”ともいえる悩みです。
なぜ不眠は慢性化してしまうの?
意外に思われるかもしれませんが、「眠ろうとする努力」そのものが、不眠を長引かせていることがあります。

眠れない時間を長く寝床で過ごすほど、心身が休息モードに切り替わりにくい状態(過覚醒:夜になっても神経が高ぶり、考え事が止まらない状態)が強まり、「寝床=眠れない場所」という結びつきができてしまうのです。CBT-Iは、まさにこの悪循環にはたらきかけます。
世界の不眠症治療の第一選択:認知行動療法
世界の主要な診療ガイドラインは、慢性不眠症に対してまずCBT-Iを行い、効果が不十分な場合に薬物療法を短期間だけ併用する、という順序を勧めています。 米国内科学会(ACP・2016年)、米国睡眠医学会(AASM・2021年)、欧州睡眠学会(2023年改訂)のいずれも、CBT-Iを第一選択治療として位置づけ、薬物療法は第二選択・短期使用としています。

日本では、実際には“お薬が第一選択”になりがち
ガイドライン上の考え方は世界と同じでも、日本の不眠症診療では、実際には睡眠薬による薬物療法が“事実上の第一選択”として広く行われてきました。 従来の日本の診療は急性期の薬物療法に重きが置かれ、その結果として睡眠薬の長期使用が課題と指摘されています(専門誌『心身医学』2025年)。

背景には、CBT-Iを提供できる医療機関や専門家がまだ少ないこと、2026年6月まで保険適用外だったこと、そして「眠れない → とりあえず睡眠薬」という流れが定着していることがあります。そのため日本では、CBT-Iは「お薬で効果が不十分なとき」や「減薬・休薬の補助」として、後から検討される位置づけにとどまりがちでした。世界では“最初の一手”とされる治療が、日本では“薬の次”に置かれてきた——ここに大きなギャップがあります。
だからこそ、「最初からお薬に頼りたくない」という方にとっては、CBT-Iを“入り口”から受けられる場所を選ぶことが大切になります。次に、その保険制度の“入り口”の違いを見ていきましょう。
不眠症のCBT-I│ “保険の対象が限られる”のはなぜ?
2026年6月から、不眠症のCBT-Iは公的医療保険の対象になりました。 ただし対象は限られており、「最初からお薬を避けたい」という方は、そのままではうけにくいのが実情です。
保険で不眠症に対してCBT-Iを受けられるのは、(1) うつ病や不安障害を合併した不眠症の方、または (2) 2種類以上の睡眠薬を使っても効果が不十分だと医師が判断した方 です。

つまり制度上は、「一度お薬を試して、十分に効かなかった」、あるいは「うつ・不安の併存がある」ことが前提になっています。保険適用は大きな前進ですが、副作用や依存が心配で最初から薬を避けたい方や、まだ薬を始めていない方は、世界の第一選択であるCBT-Iを保険では受けにくい構造のままです。加えて、標準的なCBT-Iはおおむね1回50分・4〜8回程度が目安とされ、「何度も通う時間がとれない」という働く世代には負担が大きい、という声もあります。
ベスリの短期集中睡眠CBT-I
ベスリクリニックではお薬の処方がなくとも最初から不眠に対するCBT-Iを受けることができます。世界基準の治療を、不眠の入り口の段階から、無理なく。働く方が続けやすいよう、次の3つを大切にしています。

①なぜ「3回」なの? ― 要点を絞った短期集中プログラム
標準的なCBT-Iは4〜8回ですが、当院は核となる技法に絞り、3回の短期集中で組み立てます。忙しい毎日の中でも完走しやすく、早い段階で“眠れる手応え”を得ていただくことを目指します。
②「睡眠の感受性」を見るとは? ― あなたに合わせた調整
眠りは、大きく分けて3つの生体リズムが組み合わさって成り立っています。
- 光に反応するリズム(メラトニンリズム):朝の光や夜の暗さで整う、体内時計のリズム
- 運動・活動の影響を受けるリズム(深部体温リズム):日中の活動量や体温の上下に応じて変化するリズム
- 眠りと目覚めのリズム(睡眠・覚醒リズム):起きている時間と眠っている時間の配分で決まるリズム
このうち、どのリズムに反応しやすいか(=感受性)には個人差があり、体質や時計遺伝子(体内時計をつかさどる遺伝子)などの傾向が関わると考えられています。そのため、「どのリズムから整えると効果的か」も人によって変わります。当院では、この感受性を見極めながら、睡眠制限などを無理のない範囲で調整します。「誰かの正解」ではなく「あなたの最適」を、一緒に探していきます。
③なぜ“わかりやすい”の? ― 生活記録を土台にして睡眠の知識ごとお伝えします
「なぜ眠れるのか/なぜ眠れなくなるのか」という仕組みも、あわせてお話しします。論理的に納得できると、取り組みが続けやすく、もし再び眠れなくなったときも、ご自身で立て直せるようになります。日々の眠りと生活の記録という“あなた自身のデータ”をもとに、思い込みではなく事実に基づいて、一人ひとり専用の睡眠プランを設計します。
不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)とは
薬に頼らずに不眠症を改善を目指すのに効果的なのは、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I:Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia)です。
CBT-Iは、眠りを妨げている行動のクセや「眠れない」ことへの思い込みを少しずつ整え、薬に頼らずに“眠る力”を取り戻していく心理療法です。米国内科学会(ACP)や米国睡眠医学会(AASM)、欧州睡眠学会などの診療指針で、慢性不眠症の 第一選択治療 として位置づけられています。
薬とは違い、身につけた習慣や考え方そのものが変わるため、治療を終えたあとも効果が続きやすいのが大きな特徴です。眠気やふらつき、依存といった副作用の心配がない点も、薬に頼りたくない方にとって安心できます。
CBT-Iは、次のような技法を組み合わせて行います。
- 睡眠制限法:実際に眠れている時間に合わせて、寝床で過ごす時間を調整し、睡眠の質を高めます。
- 刺激制御法:「寝床=眠る場所」という本来の結びつきを取り戻します。
- 認知療法:「8時間眠らないと体を壊す」といった思い込みを、現実に即した見方へ整えます。
- リラクセーション法・睡眠衛生:心身の緊張をゆるめ、眠りを支える生活習慣を整えます。
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なかでも中心となるのが 睡眠制限法 です。眠れないまま長く寝床で過ごすと、かえって眠りは浅く細切れになります。そこで、寝床にいる時間を“実際に眠れている時間”に近づけることで、眠りをまとめ、睡眠の質(睡眠効率)を高めていきます。
世界の研究が示したCBT-Iの効果
これまでに世界で行われた13件の研究(合計823人)のデータを集め、3つの方法を比べました。

- CBT-Iは睡眠薬より、しばらく時間がたっても症状が良くなった人の割合が高かった(およそ 41% 対 28%)。
- 治療を途中でやめてしまう人も、CBT-Iのほうが少なかった。
- 始めてすぐの時期の効果も、だいたいCBT-Iが上回っていた。
- 薬との併用は、薬だけよりは少し良さそうだったが、CBT-I単独より優れているとまでは言えなかった。
なぜ「まずCBT-I」がすすめられるの?
- 効果が長続きしやすい。
薬は飲んでいる間だけ効くことが多いのに対し、CBT-Iは「眠る力」そのものを育てます。
- 体への負担や副作用が少ない。
依存・日中の眠気・転倒などのリスクが小さく、妊活中、妊娠中や産前産後、集中力が必要な仕事をする人にも配慮しやすい方法です。
- 飲み続ける薬代がかからない。
くり返しやすい不眠症だからこそ、コスト面でも続けやすさが魅力です。
働きながらでも続けられる? ― 働く人の心療内科でできること
不眠の背景には、仕事や生活のストレス、抑うつや不安が隠れていることも少なくありません。当院では眠りの問題だけを切り離さず、こころ全体のサインとして一緒に評価し、必要なサポートを行います。すでに睡眠薬を飲んでいる方の減薬・休薬も、医師と相談しながら段階的に進められます。
■ 当日予約・アクセスの良さ
東京駅から1駅 神田駅から徒歩1分 大手町駅からも徒歩圏内。
「急に不安が強くなった」「明日の商談前にどうしても相談したい」という方のために、当日・翌日予約枠をご用意しています。
よくある質問
神田・大手町エリアで睡眠の認知行動療法、不眠症治療に強い心療内科をお探しの方からよくいただくご質問をまとめました。

Q. 睡眠薬を飲んでいても、CBT-Iを始められますか?
はい、可能です。お薬を続けながら始め、経過を見て主治医と相談しながら減らしていく方が多くいらっしゃいます。急にやめる必要はないので、安心して取り組んでいただけます。
Q.他院に通院中ですが、睡眠外来だけを受けることはできますか?
はい、いまの通院を続けながら、当院の睡眠外来(CBT-I)だけを受けていただくことも可能です。CBT-Iは眠りの習慣や考え方を整える治療なので、現在の治療を中断する必要はありません。ただし、睡眠薬の減薬・調整は処方している主治医の判断が必要なため、必要に応じて主治医と情報を共有しながら進めます。今のお薬や経過がわかるもの(お薬手帳など)をお持ちいただくとスムーズです。
Q. 効果が出るまで、どのくらいかかりますか?
多くの方が、2〜4週間ほどで変化を感じ始めます。一時的に眠気が強まる時期を越えると、寝つきや熟眠感が改善し、治療を終えたあとも効果が続きやすいのが特徴です。
Q. 睡眠制限法はつらくありませんか? 誰でも受けられますか?
導入初期は、日中の眠気が一時的に強まることがあります。そのため、長距離運転や危険な作業に従事する方、交替勤務の方、双極症(躁うつ病)の方などは慎重に進めます。ご自身の状況や不安に感じられている点を必ず睡眠外来を受ける前にお伝えください。
Q. アプリやセルフケアだけでも改善しますか?
一定の改善効果は確認されていますが、専門家による対面の指導のほうが効果が高いとされています。特に、強いうつ症状がある方や、ほかの睡眠障害が疑われる方は、まず医療機関での評価をおすすめします。
Q. 何回くらい通う必要がありますか?
当院は3回の短期集中を基本としています。標準的なCBT-Iは4〜8回ですが、要点を絞ることで、忙しい働く方でも続けやすい形にしています。
Q. 東京で、最初から薬を使わずに不眠症を治したいのですが可能ですか?
はい。当院では、お薬を経由せず、最初からCBT-Iを受けていただけます(自費診療)。保険のCBT-Iは対象が限られるため、「最初から非薬物で」という方にこそ、当院の睡眠CBTをご検討いただければと思います。
まずは相談だけでも、お気軽にご予約ください
眠れない夜が続くと、夜そのものが怖くなり、「自分ではどうにもできない」と感じてしまうかもしれません。けれど、眠りは整え方のある力です。お薬に頼り切る前に、どうぞ一度ご相談ください。あなたの“眠る力”を取り戻す道を、一緒に探していきます。
初診や同一週での来院予約も受け付けております。迷ったらまずはお気軽にご予約ください。
院名: 医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック
最寄り駅: JR山手線・東京メトロ銀座線 神田駅 徒歩1分
住所: 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目2 神田サンミビル8階


