メンタル鍼灸はどんな人に効果がある?投薬治療との違いや施術方法も

メンタル鍼灸とは

メンタル鍼灸の特徴

鍼灸治療というと、肩こりや腰痛など痛みの緩和のための治療という印象があるかも知れません。

当院で行うメンタル鍼灸は痛みの治療にも対応しますが、不眠やうつ、生理前後の気分変調、自律神経の失調や更年期症状などメンタルや自律神経系の調子を整えることを得意としています。

心と体はひとつのものです。

そのため治療においても心と体を別々に治すのではなく、体の調子を整えながら心を安定させることで心身共に元気になります。

それがメンタル鍼灸の他の治療とは異なる最大の特徴です。

メンタル鍼灸はどんな人に効果があるのか

  • 病気ではないが調子がすぐれない
  • なんとなく元気がない
  • 意欲や集中力が持続しない
  • 検査では異常なしと言われたが具合が悪い
  • 薬を飲んでも改善しない
  • 治ったり再発したりを繰り返してしまう
  • 精神科に通院していたが改善しない
  • 休んでも疲れがとれない
  • いろいろ試したけど良くならない
  • 感情のコントロールができない
  • 人前にでると不安で息苦しくなってしまう
  • やらなければならないことがあるのに動けない
  • 遅刻や欠勤、早退をしがち
  • 休職と復職を繰り返してしまう
  • 薬を使わずに治したい

もし、このようなことにお困りならメンタル鍼灸はきっとあなたのお役に立てるでしょう。

メンタル鍼灸と投薬治療の違い

投薬治療には、以下のような特徴があります。

  • 薬の作用によって症状を緩和
  • 即効性がある
  • 副作用が出る可能性がある
  • 対症療法のため、原因の解消にならない

一方、メンタル鍼灸は投薬治療とは異なり、以下のような特徴があります。

  • 症状の原因から解消する
  • 根治を目指すため時間がかかる場合がある
  • 副作用はない
  • 自然治癒力を高められる

現在のメンタル疾患の治療は、向精神薬による薬物療法が主流です。

薬の作用で気分や症状を緩和させていきますが、一方で服薬していても改善が見られないことや向精神薬を長期間服用することによる副作用に悩む方が増えています。

そこで当院では、副作用がなく安心して継続的に治療に取り組める方法のひとつとしてメンタル鍼灸による治療を提供しています。

現在投薬治療中の方でもメンタル鍼灸の施術を受けることができます。減薬をご希望の方には減薬のための治療も行っています。

メンタル鍼灸の効果

過労やストレスで体力を消耗すると意欲低下や感情の浮き沈み、眠れないといった問題が起きてしまいます。

メンタル鍼灸はあらゆる病の根本原因、生命力の元になる力である精気の消耗を補うことで体の芯から元気になることができます。

メンタル不調の治療というとカウンセリングが有名ですが、メンタルの状態がすぐれないときは体の調子も思わしくない傾向があります。

体調不良のまま心を整えようとしてもうまくいかないことがあります。

メンタル鍼灸では、メンタルヘルスの土台である体を元気にすることで心の状態を安定させます。

施術を受けてから効果を実感するまでは個人差があります。

早い場合は初回の施術中に実感する方もいますし、数日経ってから変化を感じる方もいます。

その時々の体調や症状の違いによって効果の感じ方は異なります。

鍼灸治療というと「1回の施術で劇的に改善した」というエピソードを耳にしたことがあるかも知れません。

そのような劇的な変化が起きることもありますが、継続した施術で徐々に回復することが一般的です。

ご自身の生活習慣や働き方の見直しもしながら体調を整えていければより効果的です。

メンタル鍼灸の施術方法

体内の気の巡りが滞ると、不調や冷えの原因になります。

鍼やお灸で滞りが解消されると体が温かくなり気分が落ち着きます。

体の緊張が解けるとリラックスして心地良さを感じ睡眠の質が高まります。

鍼の治療は痛そうと思うかも知れませんが、メンタル鍼灸の治療は痛みを感じないで受けることができます。

施術は個室で個別対応になっていますので、心身の悩みを先生に話しても周りに会話が聞こえる心配はありません。

具体的な手順は初回の施術の前に症状や体調に関する問診を行い、不調の原因がどこにあるのか診立てます。

問診の後に問診で得られた情報を基に治療方針を定め施術を行います。

施術の所要時間は担当する先生により異なりますが、概ね15~30分以内に終了します。

施術後は症状の原因がどこにあるのか、これからどうやって改善していくのか、回復までの工程をご説明します。

施術を受ける頻度や治るまでにどれくらいの期間がかかるのかなど詳しいことは担当の先生に直接お尋ねください。

メンタル鍼灸の前に自分でできる心に効くツボとは?

1. 合谷(ごうこく)

「万能のツボ」と言われていて、色々な症状への効果が期待できます。

頭痛(片頭痛や筋緊張性頭痛など)、歯の痛み、手の痛みなど痛み全般、目の症状、肩こり、ストレス、血流障害、自律神経症状などの緩和が代表的な効用です。

合谷が痛み全般に効果があるのは、刺激を感じると脳内に「エンドルフィン」というモルヒネのような物質が分泌され、脳が感じる痛みを緩和すると言われています。

■ツボの取り方

手の甲を上にして、親指と人差し指の付け根あたり、人差し指側の骨際を指で押すと圧痛やへこみのあるところ。(ポイントは下に向かって押すのではなく、骨際を横から)

2. 百会(ひゃくえ)

「多種多様なものが交わる」という意味で、多様な効果が期待できる重要なツボです。

頭部の痛み、重だるさ、頭の芯がボーっとするといった頭部の不定愁訴。

また、耳鳴りやめまい、さらには精神的ストレスや不眠、痔核などの症状にも効果的と言われています。頭でお尻の病気の治療をする、これは経絡(身体の連絡網)を介した効果によるものです。

■ツボの取り方

頭のてっぺん。両耳の上端をつないだ線と、体の中心(正中線)が交わる点で、

やや陥没していて柔らかいところ。

3. 神門(しんもん)

「神」は精神の「神」をあらわし、「門」は出入口を指しています。

神が出入りする重要な門であると考えられて、この名がついたと言われています。

精神的な緊張をほぐし、不安感を和らげる。不眠、健忘、動悸などに効果が期待できます。

■ツボの取り方

手のひらを上にして、手首の曲がりジワを小指側になでて行き、骨の出っ張り(豆状骨)の手前で指が止まるところ。

『心に効くツボを使った指圧によるセルフケア』

■指の腹を使い、心地よいと感じられるリズム・強さでほぐしましょう。

  1. 息を吐きながら、ゆっくりと圧をかける(3秒~5秒程度)。
  2. キープ(3秒~5秒)

息を吸いながら、ゆっくりと力を抜く

メンタル鍼灸を知って心と身体を整えよう

メンタル鍼灸治療は自律神経系や更年期症状を引き起こしている身体に働きかけ、メンタルを改善していく治療法です。

東洋医学による治療法であり、投薬治療と違い、自然治癒力を高めて根本治療を目指すことができます。

合谷、百会、神門といったツボを使いながら、気の巡りを良くして消耗を回復させ、睡眠の乱れや意欲低下を改善していきます。

根本治療を目指したい方や身体に負担をかけない治療をご希望の方は、ぜひ一度ベスリクリニックにご相談ください。