仕事での失敗が不安な人へ!気持ちが楽になる考え方や具体的行動を解説

仕事の失敗が怖くて不安…その原因は?

「ミスをしてしまった」という感情を引きずると、他の仕事への注意力が散漫になってしまいます。その結果、新たな失敗を誘発する「負のループ」に陥ってしまうことがあります。ミスをしたことを反省することはとても大切です。しかし、気持ちを切り替えることも忘れてはいけません。反省したら、早めに気持ちを切り替えて、次の仕事に全力で取り組むことが、失敗を繰り返さないためにとても重要です。

【マインド編】仕事の失敗が不安なときの対処法

①「失敗は誰でもするもの」と考える

どのような人でもミスは必ず起こします。おそらく、上司や同僚の方々全員がミスをした経験をしているはずです。大切なのはミスを受け入れて、次にどうすればいいか、考えることです。
「ミスは自分が成長するべきポイントを知らせてくれる出来事」と捉えて、ミスをしたら「原因の究明」「今後の対策を立てる」ことを繰り返していきましょう。ミスをなくす努力を継続することで、自分の成長に繋げることができます。

②周りを気にしすぎない

仕事の失敗で落ち込む原因として、「こんな失敗をしたら、周りから仕事が出来ないヤツだと思われる」と周りからの評価を気にしてしまう人も多いでしょう。ハッキリ言ってしまうと、周りは自分が思っているほど他人に興味がありません。
あなたが失敗したところで、周りは「あいつ失敗したな」と思うかもしれませんが、次の日には忘れていることがほとんどです。なぜなら、周りの人は他人の失敗よりも自分のことで精一杯だからです。
他人はそれほど自分に注目していないものだと意識すれば、落ち込みづらくなり自然と気分も楽になるはずです。

③失敗の中にも良かった点を見つける

仕事の失敗をしてしまった時には、落ち込んでしまうこともあります。なぜこんな失敗をしてしまったのか、自分は仕事が出来ないなどと思ってしまうこともあるかもしれません。
でも実際には、すべてが出来なかったことは少ないでしょう。失敗した中にも、ある部分は工夫出来ていたり、うまくいっていた部分があることが多いです。
失敗したときは、単に自分を責めたり、失敗したことに意識を向けるのではなく、失敗した中にも良かった点を見つけて、次の作業に繋げる意識を持つことが大切です。こうすることで、落ち込みづらくなり、自然と前向きに考えられるようになります

④気持ちを切り替えるために、リフレッシュする

失敗した後に一番ツライのは、逃げられない状況にとどまってしまうことです。仕事で失敗したときの状況や怒られたことが頭から離れずにずっと考えていると、より落ち込んでしまい立ち直りも遅くなります。失敗した日は忘れられる逃げ場所に避難してください。 
オススメは、聞き上手な友人と話すこと。話すことでスッキリしますし、原因も見つかるかもしれません。出来れば対面で話をするのが、ベストです。話を聞いてくれる友達との時間は最大の逃げ場所になります。

【行動編】仕事の失敗が不安なときの対処法

①仕事に優先順位をつけ、スケジュール管理する

仕事に優先順位をつけて処理をしていくことは非常に大切です。
仕事の優先順位とは、「緊急度」と「重要度」を基準に決めることです。緊急度と重要度が高い仕事は、後回しにすると自分にも会社にもマイナスになってしまうからです。ここでは、「緊急度」と「重要度」が上下する基準を次のように定義します。
 

  • 緊急度・・・早急に対処すべき仕事、放置できない仕事、処理しないと他人に迷惑が掛かる仕事
  • 重要度・・・長期的に見たときに対処すべき仕事、自分にとってプラスになる仕事

 
この緊急度と重要度を組み合わせると、仕事の優先順位を以下の4つに分けることができます。 
【緊急度✖重要度による優先順位の付け方】
緊急度✖重要度による優先順位の付け方
 (※上記の具体的な内容は、一例となります。)
会社で働いている限り、「緊急度も重要度も高い」仕事から優先して対応するのが大切です。しかし、優先度①の仕事ばかりを優先すると、優先度②の仕事にいつまでも取り掛かることが出来なくなる可能性があります。優先度②の仕事も可能な限り前倒しで行うことが出来れば、自分を成長させて、且つ将来的には緊急度が高い仕事を減らすことも出来るでしょう。
その為、理想の対応する順番は「②→①→④→③」と言えます。
新人であるため自分で優先順位をつけるのが難しい時は、その日の朝に先輩や上司に1日のタスクや作業の流れを確認しておくことが大切です。
また失敗を減らすために、スケジュール帳の携帯は必須です。
スケジュール帳を持たない人より持っている人の方が失敗は少ないという研究結果があるほどです。スケジュール帳には、今日やるべきことを書いておき、終わったら完了と書いたり、2重線で消していきます。忘れ物が多い場合は、持っていくものを事前に書いておきます。記述化することで覚えやすく、忘れにくくもなるので、書き出すことは大切です。

②目の前の仕事に集中する

帰宅後に確認作業や仕事のやり残しが気になる場合は、業務をしていた時の「記憶があいまい」であることが多いです。
 
理由としては、業務をしながら、多くの考え事をしていることにあります。
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と考えていると確認作業をしたつもりでも、集中力が分散してしまい、失敗の原因となります。
今後はやろうと決めた業務に対して、集中して取り組むように心がけていきましょう。
考え事をしながら仕事をしないと意識するだけで、不安を感じる頻度がだいぶ減ってきます。

③確認作業を徹底する

仕事をする上で最も大切なことの一つに「確認をする」ことが挙げられます。
しかし、この「確認をする」ことができず、確認不足によるミスを犯す人が多いのも事実。

「確認不足によるミス」が起こる主な原因は下記のとおりです。 

  • 確認が適当:言葉通りにしっかりと確認していない
  • 理解不足:確認する仕事の理解が出来ていないことによるミス
  • 集中不足:日頃の生活習慣の乱れや、仕事に余裕が出来た時のうっかりミス
  • 業務への甘え:他に確認する人がいるから大丈夫という甘え

 
これらのミスを解消するためにも、日常の生活習慣や仕事への向き合い方を正していくことが大切です。

④不安なときは相談する

仕事が終わってからミスが気になってしまう原因には、「あいまい」なまま仕事を終わらせてしまっている点が挙げられます。
少しでも気になることは、その場で質問して解消しましょう。そのまま家に帰ってしまうと、「なぜその時に言ってくれなかったの?」と思われてしまうのが怖くなってきます。
面倒くさいことでも、後で問題にならないようにちょっとの疑問でもその場で確認するようにしましょう。

⑤失敗してしまったときは謝罪する

失敗してしまった時は、ただ考えていても解決には至らないので、気になっていることは勇気を出して確認したり報告することをお勧めします。
自分が休みの日だった場合には、会社に連絡するのは勇気がいるかもしれません。しかし、早く解決した方が自分の為です。
言い出しづらいかもしれませんが、仕事のミスを隠していると、罪悪感で自分自身がどんどん辛くなってしまいます。素直に報告して、その後の対応が必要な場合は方法も確認しておきましょう。
また自分の非が明らかな場合は、自分の非を認めて謝罪することも大切です。
不祥事を起こした社長の謝罪会見を見ていると、心から申し訳ないと思っている人と、人を見下した態度で謝罪している人に別れます。
なぜ、謝罪するのか、誰に、謝罪するのか、これを明確にして、誠意を伝えましょう。「心からの謝罪」は、今後の評価にとても影響するのです。

仕事での失敗が不安なときは対処法で乗り切ろう

仕事での失敗が不安に感じられるときは、気持ちも苦しくなり、行動が出来ない状態になってしまうことがあります。そんなときは、自分一人が特別ではなく誰でも失敗してしまうこととして捉え、周りを気にしすぎず、失敗の中でも良かった点をみつけながら、気持ちを切り替えましょう。
また、仕事の優先順位を付けて作業をし、確認作業を徹底しながら、目の前の仕事に集中することが大切です。仕事をしていく中で、上司や先輩、同僚などに相談しながら、着実に仕事を進めていくことで、安心して業務を進めることが出来ます。
仕事での不安を減らすためには、適切に相談しながら仕事をすることが大切です。もしも、不安が強くなり、仕事に支障をきたすなどの不調が出てしまった場合は、産業医などにも相談し適切に処理できる状態を作っていくこともお勧めします。
当院では、産業医を行っている医師が多数在籍しており、ビジネストレーニングといったカウンセリングも実施しています。もし仕事での失敗が不安なときは、お気軽にお問い合わせください。