「企業」と「働く女性」の女性ホルモンコントロール

「企業」と「働く女性」の女性ホルモンコントロール
2019年11月16日の日経新聞夕刊に「女性の生理に広がる理解 社内セミナー、男性も学ぶ」という記事が一面のトップに載りました。

女性ホルモンの不調による経済損失は6800憶円の上ります。
女性ホルモンの不調は最近注目され始めましたが、生産性の低下につながるというデータを知る会社は多くありません。
女性ホルモンの不調は大きく、2つに分かれます。

一つ目は短い「月の周期による女性ホルモン不調」
女性ホルモンの不調の会社対応
*生理痛・生理前のイライラ・落ち込み・貧血…
*管理職「部下にどう接したらいいか分からない…」

特に生理前の心身の不調のPMSは男性管理職には知られていないことがあり、特に心の不調がでてイライラして当たってしまったり、落ち込んで涙がとまらないPMDDは誰にも相談できない状態の女性スタッフも多いです。また管理職は「セクハラ」になるのではと対応しずらいケースが多いです。

⇒女性スタッフに女性ホルモンで困っていないか、解決策の情報発信や勉強会などをする、管理職として女性ホルモン不調の人への対応方法を知ることが重要です。

2つ目は「大きな人生の波としての女性ホルモン」
女性としてのライフデザインの対応
*いつ妊娠するか?
「今の会社のことを考えたらいつまでも妊娠できないのではないか」とうつ状態になる女性の相談を受けることもあります。
⇒女性の卵子は老化します。妊娠のリミテーションを踏まえ、ライフデザインの機会を入社●年目、昇進や結婚の機会に職場として行う
*妊活の対応
午前休、午後休と「妊娠していないのに休むなんていい迷惑」といわれ今まで活躍してきたにもかかわらず罪悪感で優秀な人材がやめてしまうこともあります
⇒妊活の情報を他の社員も知る 職場として一人の職員のライフデザインをサポートする
*産休・育休
産休・育休あけに「今まで休ませてもらった分頑張ろう」という一方お子さんが熱を出してしまったりして帰る、同僚や上司から厳しくあたられ、全部が中途半端で罪悪感につまり病気になるケースがあります
⇒産休・育休明けに上司や同僚も一緒にどのように戻るかのセミナーを受ける・妊娠した際や結婚した際にパートナーを含め妊娠や育児の情報や先輩からコツを学び相談しやすい環境をつくる

当院では生理痛だけでなく、生理前の不調(PMS/PMDD)を専門的に扱う産業医の女性医師がおります
不妊治療の現場の視点から「職場における女性のライフデザイン」についての講演会も承っております

まずはお気軽にご相談ください