職場のトラウマ・PTSD治療|働く人に特化した心療内科|神田



Workplace Trauma Care

仕事のトラウマで
つらいあなたへ

上司の顔を思い出すだけで動悸がする。日曜の夜から眠れない。
――それは気持ちの問題ではなく、トラウマかもしれません。

適切な治療で、改善できます。まずは話せる範囲で大丈夫です。

初診は来院1時間前までWeb予約OK / 神田駅 徒歩1分

Checklist

こんなお悩みはありませんか

働く人の心の治療に特化した当院には、仕事にまつわるトラウマ症状でお悩みの方が多く受診されます。一つでも当てはまる場合は、一度ご相談ください。

  • 平日の朝になると、動悸や吐き気が強くなる
  • 職場の特定の人を思い浮かべるだけでつらくなる
  • その人を前にすると動悸がして、頭が真っ白になる
  • 休みの日も「連絡が来るのでは」と怖くて落ち着けない
  • 仕事用のPCを開こうとしても、手が止まって開けない
  • つらかった場面が、ふとした瞬間に何度もよみがえる

「自分の性格が弱いだけ」「我慢が足りないだけ」と一人で抱え込んでいた方がほとんどです。でも、それは弱さではありません。理由を順番にご説明します。

About

仕事のトラウマとは

トラウマとは、強い衝撃を受けた出来事のあとで、その体験に長くとらわれ、日常生活に支障が出ている状態を指します。

ポイントは「日常生活に影響が出ているかどうか」です。嫌な記憶が残ること自体は誰にでもあります。しかし、その記憶のせいで眠れない、仕事に集中できない、特定の場面を避けてしまう――そこまで影響が出ているなら、それは「トラウマ」として治療の対象になり得ます。

特定の状況でだけ反応が出ることもあれば、関係のない場面で突然フラッシュバックが起きることもあります。どちらも珍しいことではなく、多くの働く方が同じ症状で悩んでいます。

Why

なぜ起こるのか
「異常な状況に対する正常な反応」

トラウマ反応を理解するうえで、最も大切なことがあります。それは、トラウマ反応が「異常な状況に対する正常な反応」だということです。

たとえばサバンナで、お腹を空かせたライオンが目の前にいると想像してみてください。じりじり近づいてくると、あなたは不安になり、動悸がして、頭が真っ白になり、逃げ出したくなるはずです。たとえ逃げ切れても、その場所を思い出すだけで恐怖がよみがえり、翌日もそこへ行くと考えると眠れなくなるかもしれません。これらはすべて、危険から命を守るために脳が起こす当然の反応です。

  • 動悸がする ── 全身に血液を巡らせ、素早く逃げるため
  • 足がすくむ・頭が真っ白になる ── 感情を麻痺させ、身を守るため
  • 逃げた後も不安が消えない ── 危険な場所に再び近づかないようにするため

職場でも同じことが起きています。上司に叱責されても命の危険があるわけではありません。それでも脳が「危険だ」と判断すれば、身体はライオンを前にしたときと同じ反応を自動的に起こします。つまりトラウマ反応は「弱さ」でも「甘え」でもなく、自分を守る力が正常に働いているからこそ起きている反応です。その反応が過度に繰り返されると生活に支障が出るため、治療が有効になります。

出来事・刺激 叱責・否定など 脳が「危険」だと 判断する 身体が自動で 防御反応する 動悸・すくみ・強い警戒 安全だと再認識できると 脳が「もう安全だ」と認識できると 防御反応はおさまり、回復へ向かう
図1トラウマが起こる仕組み(異常な状況に対する正常な反応)

Triggers

働く人に多いきっかけ

  • ミスをオンライン会議で叱責された
  • 時間を問わず、電話などで叱責される
  • 繰り返し指摘を受け、人格を否定されるように感じた

共通するのは「自分の安全がおびやかされたように感じる」ことです。同じ状況でもトラウマになる人とならない人がいるのは、感じ方が人によって異なるためです。信頼関係が薄かったり、表情の読み取りにくいオンライン中心の環境だったりすると、安全を感じにくくなります。子どもの頃の体験が関連して過度に反応してしまう場合もあり、その際は丁寧な治療で長年の生きづらさが大きく改善することもあります。

Symptoms

トラウマで現れる主な症状

医学的には、トラウマ反応で現れる症状は大きく4つのタイプに分けられます(米国精神医学会の診断基準 DSM-5 による分類)。ご自身の状態を整理する手がかりにしてください。

再体験

つらい記憶が突然よみがえる

思い出そうとしていないのに記憶がよみがえります。フラッシュバック(その場面が再現されたように感じる)、悪夢、思い出したときの強い動悸・吐き気などが含まれます。

回避

関連するものを避けてしまう

トラウマを思い出させる人・場所・状況・会話を避けようとします。「あの人がいる会議に出られない」「仕事用PCを開けない」などはこの回避にあたります。

気分の陰性変化

考え方や気持ちが沈み込む

「自分が悪い」「世界は危険だ」という否定的な考えが続く、意欲がわかない、人から孤立している感じがする、喜びや愛情を感じにくくなる、といった変化です。

過覚醒

常に気が張りつめている

警戒心が強くなり、些細なことでビクッとする、イライラする、集中できない、寝つけない・途中で目が覚める、などがみられます。

これらの症状が1か月以上続き、生活や仕事に支障が出ている場合は、専門的な治療の対象になります。

Diagnosis

関連する診断名と、その違い

トラウマ反応は、症状の出方や続いた期間によっていくつかの診断名がつくことがあります。「診断名がつく=弱いから」ではなく、「医学的に認められた状態である」という意味です。

診断名特徴期間の目安
急性ストレス障害
(ASD)
直後に出るフラッシュバックや回避、ぼーっとする・感情が乏しくなるなどの解離症状直後〜約4週間。未治療だとPTSDへ移行することも
PTSD
(心的外傷後ストレス障害)
上記4タイプの症状が続く状態症状が1か月以上持続
複雑性PTSD長期間・反復的な逆境(虐待・DV・継続的なハラスメント等)が背景。感情の調節困難・強い無価値感・対人関係の困難を伴う反復的・長期的な体験が背景
適応障害明確なストレス要因への反応で、うつ病やパニック障害ほどではないが社会生活に支障が出る状態ストレス要因が和らげば改善しやすい
急性ストレス障害(ASD) 直後〜約4週間 PTSD(心的外傷後ストレス障害) 症状が1か月以上続く 出来事 時間の経過 → 約1か月 ▼ 期間ではなく、背景・誘因で分けられるタイプ 複雑性PTSD 長期・反復的な体験(虐待・継続的なハラスメント等)が背景 適応障害 明確なストレス要因への反応。期間より「誘因」で規定される
図2関連する診断名と時間の関係

どれに当てはまるかをご自身で判断する必要はありません。診察のなかで医師が一緒に整理します。

Risk

そのままにすると

「まだ我慢できる」と思い続ける方は少なくありません。しかし放置すると、次のようなリスクがあります。

  • PTSDへの移行・慢性化:症状が1か月以上続くとPTSDと診断されることがあり、放置するほど慢性化し、回復にも時間がかかります。
  • うつ病・不安障害の併発:長期化すると二次的に併発しやすくなり、意欲の低下や慢性的な疲労感など、仕事への影響がさらに深刻になります。
  • 回避による業務範囲の縮小:特定の人・場所・場面を避ける行動が定着すると、対応できる業務の幅が狭まっていきます。
  • 不健康な対処への依存:緊張や不安を紛らわせるために飲酒や過食が増えることも。一時的には楽でも、悪循環に陥るリスクがあります。
放置すると 悪循環に 1 トラウマ反応 動悸・不安・不眠 2 回避・先延ばし つらい場面を避ける 3 業務縮小/飲酒・過食 対処の幅が狭まる 4 抑うつ・不安が悪化 さらに動けなくなる
図3そのままにすると起こりやすい悪循環

早い段階で専門家に相談することが、回復への近道です。

When to visit

受診を考えるタイミング

受診をためらう方は多くいらっしゃいます。判断の目安は、次の2つです。

  • 日常生活や仕事に支障が出ているか
  • 自分なりに対処しても、改善する見込みがないと感じるか

どちらか一つでも当てはまるなら、相談してみる価値があります。医療機関やカウンセラーとの相性も大切です。「合わないかも」と不安なら、別の場所を試せば大丈夫。まずは一度試して、安心して進められそうか確認してみてください。

まずは、話せる範囲で大丈夫です

「何から相談すればいいか分からない」という方も、初診でご一緒に整理していきます。神田で仕事帰りに通える心療内科をお探しなら、ベスリクリニックへ。

初診は来院1時間前までWeb予約を受け付けています

Treatment

働く人のトラウマの治療法

トラウマ症状は「危険から身を守るため」に脳が起こす反応です。脳が「もう安全だ」と認識できたとき、症状は改善していきます。この「安全の再認識」を専門的に支えるのが、トラウマ治療です。体験からの時期によって、有効なアプローチが異なります。

1. 急性期体験の直後〜およそ3週間

夜眠れない、同じ場面を何度も思い出す、思い出すたびに動悸や吐き気が起きる時期です。ショックは一時的なことも多く、まずは安心できる環境と状態を取り戻すことが有効です。

一般的なアプローチ

  • 職場の人(上司・同僚・産業医)や、信頼できる人に話す
  • 休みの日は、没頭できる趣味などで気を紛らわせる
  • 症状が強いときは、無理せずその場から離れる(休みを取るなど)

当院のアプローチ

家族や友人には話しにくいという方には、守秘義務のあるカウンセリングという選択肢があります。当院では、まず気持ちを安心して話せる場をご用意しています。

2. 適応期およそ3週間以降

時間は経ったものの、似た状況で身体症状が出たり、思い出すと嫌な気持ちになったりする時期です。

一般的なアプローチ

  • 生活習慣(睡眠・食事・運動)を整える
  • 信頼できる人への相談を続ける/改善しなければ医療機関を検討する
  • 場合によっては、部署異動や転職も視野に入れる
エビデンスのある治療について(一般情報)
国際的な治療ガイドラインでは、トラウマに焦点を当てた心理療法――持続エクスポージャー療法(PE)/認知処理療法(CPT)/EMDR――が中心的な選択肢として推奨されています。薬物療法は不安・不眠などを和らげる補助的な役割で使われるのが一般的です。

当院のアプローチ

トラウマカウンセリング

身体の反応に注目しながら、トラウマの記憶を少しずつ安全に和らげます。

TMS治療

磁気で脳の特定領域に働きかけ、低下した意欲や集中力の回復をめざす治療です。

お薬の治療

西洋薬や漢方など、ご希望や体質に合わせて最小限から検討します。

1. 急性期 〜約3週間 夜眠れない、思い出すと動悸。 まず安心できる環境と状態を 取り戻すことが有効です。 2. 適応期 約3週間〜 似た状況で身体症状が出る時期。 専門的な治療で記憶を 少しずつ安全に処理します。 適切な治療で、症状の改善・回復・再発予防へ
図4回復のステップ(急性期 → 適応期)

背景に幼少期の体験が関連している場合もあるため、焦らず丁寧に、時間をかけて進めていきます。症状やご状態に合わせて、医師が一人ひとりに合った方法をご提案します。

Support

診断書・休職・お金のこと

「休職できるのか」「収入はどうなるのか」という不安にも、働く人に特化した当院が対応します。※下記は一般的な情報です。適用や金額は、加入先の健康保険組合・年金事務所などにご確認ください。

  • 診断書の発行:休職や各種申請には医師の診断書が必要になることが一般的です。医師が必要と判断した場合に作成します(書式・発行までの目安はご相談ください)。
  • 会社への伝え方:診断書に病名は記載されますが、用途に応じて記載内容を相談できる場合があります。
  • 傷病手当金:業務外の病気・ケガで連続して休んだ場合、健康保険からおおむね給与の3分の2が支給される制度です(一定の条件あり)。

「我慢して働き続けるか、休むか」で迷っている段階でも構いません。まずは状態を整理するところから始めましょう。

Note

治療を受けるにあたって

安心して治療を進めていただくために、大切にしていることがあります。

つらい記憶は、無理に話さなくて大丈夫

初診でつらい体験のすべてをお話しいただく必要はありません。話せる範囲で構いません。治療が進むなかで、ご自身のペースで少しずつ扱っていきます。

つらいと感じたら、遠慮なくお伝えください

治療の過程で一時的に気持ちが揺れることがあります。つらいときは無理に続けず、いったん立ち止まることが回復への近道です。私たちはあなたのペースに合わせます。

Supervised by

この記事の監修

田中 遥

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 院長

専門:心療内科 / 睡眠障害内科

17,000人超働くビジネスパーソンの心の診療実績
5,000症例以上TMS治療(薬に頼らないうつ治療)の実績
20冊弱医師による著書・監修書籍(睡眠・脳科学・発達障害ほか)
20件以上テレビ・新聞・Web・専門誌などへの出演・掲載・講演

公開日:2023年1月17日 / 最終更新日:2026年6月22日

FAQ

よくある質問

Qトラウマかどうか自分では判断できません。それでも受診していいですか?

はい、もちろんです。「トラウマかどうかわからないけれど、つらい」という段階でご相談いただく方は多くいらっしゃいます。医師が一緒に状態を整理しますので、ご自身で判断する必要はありません。

Q仕事のトラウマは、何科を受診すればいいですか?

心療内科または精神科が専門です。動悸・吐き気・不眠といった身体症状が前面に出ている場合も、心療内科で対応できます。当院は、働く人の心の治療に特化した心療内科です。

QPTSDと適応障害、急性ストレス障害は何が違うのですか?

おおまかには、続いた期間と症状で分かれます。強い衝撃の直後(約4週間以内)に出るものが急性ストレス障害、その症状が1か月以上続くとPTSD、明確なストレス要因への反応で社会生活に支障が出るものが適応障害です。長期間・反復的な逆境が背景にある場合は複雑性PTSDと呼ばれます。診断は診察のなかで医師が行います。

Qオンラインで叱責されたくらいで…と、自分が大げさなのではと思ってしまいます。

大げさではありません。トラウマ反応は出来事の「大きさ」だけで決まるのではなく、その人がどれだけ安全をおびやかされたと感じたかによって生じます。表情が読み取りにくいオンライン環境では、対面以上に脅威を感じやすいこともあります。性格の弱さの問題ではありません。

Q過去のつらい体験を、詳しく話さなければいけませんか?

いいえ。初診ですべてをお話しいただく必要はありません。話せる範囲で構いません。治療が進むなかで、ご自身のペースで少しずつ扱っていきます。

Q子どもの頃のつらい経験が、今の症状に関係していることはありますか?

あります。幼少期の体験が背景にあり、特定の状況に過度に反応してしまうことがあります。時間が経ってから症状が現れる場合もあるため、関連がありそうなときは焦らず丁寧に治療を進めます。

Q治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

症状の種類や程度によって異なります。数回のカウンセリングで改善が見られる方もいれば、数か月かけてじっくり取り組む方もいらっしゃいます。初診時に見通しをお伝えします。

Q薬を必ず飲む必要はありますか?

いいえ。当院のトラウマ治療はカウンセリングが中心です。薬は症状に応じて必要最小限から処方しますが、「できれば飲みたくない」というご希望にも、相談しながら対応します。

Q休職したいのですが、診断書はもらえますか?

医師が必要と判断した場合、休職や各種申請に使う診断書を作成します。書式に指定がある場合はお持ちいただくとスムーズです。発行までの目安は診察時にご相談ください。

Q傷病手当金や労災は使えますか?

業務外の病気・ケガで休む場合は、健康保険の傷病手当金(おおむね給与の3分の2)の対象になることがあります。業務が原因と認められる場合は労災の対象になる可能性もあります。診断書の発行で手続きをサポートします(適用の可否は健康保険組合・労働基準監督署などの判断によります)。

Q会社にどう説明すればいいですか?

「心療内科を受診した」と伝えること自体に抵抗がある方も多いです。伝え方や、そもそも伝えるべきかどうかも含め、診察のなかで一緒に考えます。必要であれば診断書を発行し、職場への説明をサポートします。

Q初めての心療内科で不安です。どんな流れですか?

ご予約後、Web問診に事前回答いただき、ご来院いただくだけです。初診は、医師がお話を丁寧にお聞きすることから始まります。いきなり治療が始まるわけではないので、相談だけのつもりでお越しいただいて大丈夫です。

まずは相談だけでも、
お気軽にご予約ください

仕事や日常に少しでも支障を感じているなら、相談のタイミングかもしれません。トラウマ反応は「正常な反応」であり、適切な治療で改善できます。

WEBで来院予約する

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック

JR山手線・東京メトロ銀座線 神田駅 徒歩1分(大手町駅からも徒歩圏内)
〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3丁目2 神田サンミビル8階
初診は来院1時間前までWeb予約を受け付けています