不安感に効くツボとは?場所や押し方を知ってすぐに実践しよう

不安をやわらげる“ツボ”をご紹介

不安を感じるとき、私たちの体と心にはさまざまな変化が起こります。
大きく分けて、不安によって起こる「体の症状」と、将来のことを考えて心配になる「心の症状」があります。

現代社会はストレスが多く、軽い不安でも続くとだんだん強くなることがあります。
そのため、不安が大きくなる前に、早めにケアすることが大切です。

ツボ押しは、そんな不安をやわらげるのに役立つセルフケアの一つ。
体と心のちょっとした変化に気づき、自分の声に耳を傾ける習慣をつけましょう。

不安のサインとは?

不安を感じるとき、私たちの心と体はさまざまなサインを出しています。
不安によって現れる症状は、大きく2つに分けられます。

① カラダにあらわれるサイン
・頭が重い、ズキズキする(頭痛)
・ふわふわするようなめまい、耳鳴り
・夜なかなか寝つけない、眠りが浅い
・なんとなく体がだるい
・自律神経が乱れているような不快感

② ココロにあらわれるサイン
・イライラして、人にきつく当たってしまう
・なんとなくやる気が出ない、元気がわかない
・集中できず、仕事や家事が手につかない

「なんとなくいつもと違うな」と感じたら、それはカラダやココロからの大切なメッセージかもしれません。
無理をせず、少し立ち止まって、心と体の声に耳を傾けてみましょう。

不安を感じたときに効くツボ

■ 百会(ひゃくえ)

  • 場所:左右の耳の上を結んだ線と、顔の中心を結んだ線が交わる少しへこんだ部分(頭頂部)

  • 効果:自律神経を整えて精神を安定させ、頭痛・肩こり・痔にも効果あり

  • 押し方:両手の人差し指で、体の中心に向かって気持ちいいと感じる強さで押します


■ 神門(しんもん)

  • 場所:手首のシワの上、小指側の腱の内側あたり

  • 効果:不安やだるさ、眠気など精神的な不調をやわらげ、自律神経を整える

  • 押し方:深呼吸しながら、少し弱めの力でゆっくり押します


■ 膻中(だんちゅう)

  • 場所:左右の乳頭を結んだ線の真ん中

  • 効果:息苦しさ、動悸、呼吸の乱れに効果あり

  • 押し方:呼吸に合わせて、両手の人差し指で静かに押します


■ 内関(ないかん)

  • 場所:手のひら側の手首から指3本分上、腕の中央

  • 効果:心の悩み、動悸、つわり、乗り物酔い、吐き気などに効果あり

  • 押し方:2本の筋の間に指先をグッと差し込むように押します


■ 合谷(ごうこく)

  • 場所:親指と人差し指の間、人差し指から手首に向かう骨の中間あたり

  • 効果:万能のツボ。頭痛、便秘、歯痛、気圧の変化による不調にも効果あり

  • 押し方:親指を手のひらに当て、人差し指で心地よい強さにギューッと押します


■ 太衝(たいしょう)

  • 場所:足の親指と人差し指の骨が交わる部分

  • 効果:イライラ、目の疲れや充血、めまい、ストレスの緩和に

  • 押し方:イライラが強いときは、ゴリゴリとした部分を少し強めにもみほぐします


■ 失眠(しつみん)

  • 場所:足の裏、かかとの中央部分

  • 効果:不眠、足のむくみ、のぼせに効果あり(「失眠」は中国語で「不眠」を意味します)

  • 押し方:親指でかかとの中心を垂直にじっくり押します

不安に対する有効な治療法とは?

今回ご紹介したツボや刺激方法は、皆さんがセルフケアや病気になる前の状態のときの改善にきっと役立つと思います。

当院では実際に来院されての施術や治療だけでなく、自宅や職場でできるセルフケアも重視しています。
通院を卒業してもその後にセルフケアできていなければ状態はまた悪くなるかもしれませんし、自分で状態を変えられるスキルが身についていなければ再発させてしまうかもしれない、といった考えがクリニックの理念としてあるからです。

  • セルフケアを試しても、なかなかうまくいかない

  • できるだけ早く問題を解決したい

  • 今の自分の状態を専門家に見てもらいたい

上記の方はぜひ一度ベスリクリニックにご相談ください。

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【1】お薬の治療

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

脳の中には「セロトニン」という物質があります。セロトニンは神経細胞の間でやり取りされる物質で、気分を安定させたり不安を和らげたりする役割を持っています。

セロトニンは、神経細胞の先端(神経終末)からシナプスという細胞同士のすき間に放出され、その後すぐに回収されてまた使われます。この回収には「セロトニントランスポーター」という働きが関わっています。「SSRI」という薬は、このセロトニンの回収を一時的にブロックして、脳内のセロトニンの量を増やします。セロトニンの量が増えると、脳の扁桃体(不安や恐怖を感じる部分)が働きすぎるのを抑えることができます。

SSRIははじめは少ない量から飲み始めて、少しずつ量を増やしていくのが一般的です。

ただし、SSRIは効果が出るまでに少し時間がかかるため、効果がすぐに出やすい「抗不安薬」と一緒に使うことが多いです。

【2】TMS治療(脳の磁気治療)

通常は「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という脳の理性的な部分が、感情をつかさどる「扁桃体(へんとうたい)」を、うまくコントロールしているため、落ち着いて感情をコントロールすることができます。

しかし、ストレスが長く続くと、前頭前野の働きが弱まってしまい、扁桃体が暴走しやすくなります。その結果、「不安」や「恐怖」といった感情が強く出てきてしまいます。

実際、うつ病では、前頭前野の中でも特に「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」という部分の働きが弱まり、扁桃体の活動が活発になりすぎるということが起きています。落ち込む、だけではなく周りの人にイライラしてしまうこともうつ状態の一つです。

この脳のバランスを改善するための方法が、「TMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)」という治療法です。

TMS治療は、磁気を用いてバランスを崩している脳部位に磁気刺激を与えることによってダイレクトに効果を引き出します。なお、扁桃体に対するTMS治療はうつ病の刺激法と異なる場合があります。

TMS治療で前頭前野の活動が活発になると、扁桃体の暴走を抑える力が回復して、意欲、判断力、考える力などが改善されていきます。

【3】不安・感情カウンセリング

当院の不安・感情カウンセリングでは、過剰な反応が身体症状として表れることに着目し、安心した場の中で身体へアプローチすることによって扁桃体の興奮を鎮める方法をお伝えします。

気質(生まれ持った性質)的に扁桃体の感受性が高い方もいますが、仕事や人間関係で発生するストレスの本質を掘り下げていくと、「自分の感情をうまく表現できていない」ことにも原因があるといえます。

  • 相手に気を遣いすぎて、自分の言いたいことが言えない
  • 他人からどのように見られているかを気にしすぎてしまう
  • 自分の限界を超えて、キャパオーバーの業務をひとりで抱え込んでしまう。

これらの項目に多く該当する方は、扁桃体が興奮しやすいです。

「理屈」だけで物事を片付けるのではなく、不安や感情に寄り添う「感情」も大事にするカウンセリングです。
人は誰でも自分の問題は自分で解決したいと思っているはずです。

過去のつらい出来事や現在の否定的な状況を今後どのように捉えていくのかは自分自身の反応で変えることができ、それが「自己成長」でもあるのです。
扁桃体の過剰な活動で不安や恐怖のループに捉われてしまってお困りの方はまずご相談ください。

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