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職場適応障害
生産性向上 上司部下関係 産業医

2020.7.12

職場適応障害

在宅ワークでパフォーマンスを上げる3つの方法

新型コロナウイルスの流行に伴い、在宅ワークの導入が一気にすすみました。

導入時は、「在宅で仕事できるのか」とネガティブな意見も聞かれましたが、非常事態宣言解除後も、在宅ワークを引き続き実施する企業が増え、またビジネスパーソンも「在宅ワークを続けたい」とのアンケート結果が公表されました。

通勤時間がなくなることや、自分のペースで仕事をすすめられるなど利点がある一方、どうも自宅で仕事をすると集中できない、気が散ってしまうなどお困りの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、脳の仕組みを使って在宅でも集中して仕事ができるような環境をどう作るか」についてお話をしていきたいと思います。

脳の機能を活かす・・・フィードフォワードを使う

フィードバックというのはよく聞くこともあるかと思いますが、フィードフォワードという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
フィードバックは行動を起こした後の振り返りのことですが、

フィードフォワードとは、それとは逆に

行動を起こす前に脳内の情報から次の予測をし、その準備をするプログラム

のことです。

例えば、いつも食事をしている椅子に座ると脳は

「これから食事をするだろう」

と感じて食事をする体の準備を始めます。

食後にテレビをみながらいつもうたたねするソファがあれば、そこに入るだけで眠くなってくるという経験をされたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もともと家は家族と過ごしたり趣味をしたりリラックスをする場所、

という風に脳が認識をしている場合が多く、この場所ではどうしても仕事モードにはなりにくいものです。
在宅ワークをするときに、「ここは仕事の場所だ」という場所を自宅内に1か所決めてみましょう。

 

新しく場所を作るのが難しい場合は、座る向きを変えたり机の上の配置物を整理したりなどで「いつもと違う場所」を演出してみるのも良い方法です。

在宅ワークの場所を1か所にしぼり、家で仕事をする際は必ずその場所、その場所以外では仕事をしないようにしていくと、やる気が起きないときでもその場所に入るだけで仕事モードの脳に切り替わりやすくなります。

注意資源を節約する

人が何かに集中したいとき、そこに注意を向けています。この「注意」は向けられるエネルギーに限界があり、その人がその時に使える注意のエネルギーの総量を「注意資源」と呼びます。
在宅で仕事がはかどらない理由の1つとして、自宅には注意資源を裂くものがたくさんあるという点があります。

例えば。部屋に置いてある自分の趣味のもの、家族の生活音など…

 

職場ではデスク周りも周りの人も仕事に関する割合が多いですが、自宅はそうはいきません。
まずは上でお話したように1か所仕事の場所を決め、仕事に関係のないものは机の引き出しや足元など見えない位置にしまうようにしてみましょう。

仕事に関係するものであっても、「今やっている仕事」に関係ないものも見えない位置にしまうようにするとより注意減を節約できます。

よく、ToDoリストやふせんで覚書をデスクのパソコンなどにはりつけている方がいますが、それが目に入ると今やっている仕事のほかにふせんに書いてある内容にも注意を払わなければならなくなるので、仕事が手につかなくなったり「今何やってたんだっけ?」となってしまうことがあります。
机上に置く資料やファイルスタンドや電子機器は最小限にして、ToDoリストなどはすぐに取り出せる引き出しや手帳などに収納し、仕事に1段落ついたら見直すという習慣をつけていくことがおすすめです。

また、視覚以外にも聴覚や嗅覚にも注意資源は裂かれてしまいます。他の音が気になって仕事が手につかない!という場合は別ですが、仕事をしながらテレビやラジオを聞いたりするのは避けてみましょう。

やる気が出ない時

 

在宅ワークはどうもやる気が出ない…。

それは性格や根性の問題ではなく、環境の問題です。

職場でやる気がでるのは、仕事に「手をつける」という環境が整っているからです。

朝礼でのスケジュール確認、デスク上の書類など視覚から「仕事」を連想するものはたくさんあり、周りも仕事をしているので「とりあえずやるかあ」となりやすいのです。

この「とりあえずやる」ということが脳を刺激し、さらなるやる気を引き出すのです。
自宅だとこの「とりあえずやる」という最初の一歩を踏み出すのが難しいというわけです。

在宅ワークをする際は「とりあえずやる」ことです。作業場所に座る、メールを1通だけ返す、資料の1行目だけ書く、なんでもいいのでとりあえずやる始めるとだんだんとやる気が出てきます。

「これを終わらせよう」と思うと、途端におっくうになるので、「やるだけやって、やめてもいいや」というくらいの気持ちで始めてみてください。

まとめ

仕事の場所を決める(フィードフォワード)
・注意資源を節約する
・とりあえずやる!

べスリクリニック

公認心理師 蓮見紋加