鍼灸とは
からだ全体のバランスを整える東洋医学の一分野です
鍼(ハリ)や灸(きゅう)を使用し、からだに361箇所あるとされている経穴(ツボ)を的確に刺激し、免疫力を高めて病気の予防・改善を目指す治療です。
WHO(世界保健機構)では、361箇所の「経穴(ツボ)」を認められています。
鍼灸は主に、肩痛や腰痛などの身体の痛みに対して施される治療でしたが、近年では「うつ病」など心の病気にも改善効果が注目されています。
鍼灸で心も身体も整える
鍼灸や漢方などの東洋医学では、人間の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」によって成り立っていると考えられています。
気(き)とは?
形もなく、目に見えるものではないですが、生きていくために必要なエネルギーで自律神経や内分泌系に関わっています。
生命エネルギー、精神エネルギー、身体を動かしコントロールする機能があります。
気は全身に存在し人体表面にある「経路」といわれる「気」の通り道の上を円滑に廻ることで生命を維持しています。
水(すい)とは
鼻汁や尿、リンパ液など体の中の水分を指し、免疫に深く関わっています。
こちらも滞ったり、不足したりすることで消化管の不調(下痢・便秘・吐き気、食欲不振など)や過労、肌荒れ、皮膚の乾燥、下肢の浮腫などが見られます。
血(けつ)とは?
血液のように、全身に酸素・栄養を運びます。ホルモンの分泌調整を行っています。
不足していると顔色が悪かったり、立ち眩みを起こします。滞ると冷え、便秘、ホルモンバランスの乱れなどが起こります。
「病気」の状態とは?
「病気」の状態は 精気の消耗(虚)であり、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」が、滞ったり(気滞 鬱滞)、偏ったり(上実下虚)している状態です。
こんなお悩みありませんか?
- イライラする。怒りっぽい。
- 朝起きるのが辛い。
- 休日も眠ってしまう。
- 気分の浮き沈みが激しい。
- 憂鬱になる。
- 緊張する。
- 些細なことが気になる。
- 頭痛や眩暈がある。
- 動悸・吐き気がある。
- お腹が張って気持ち悪い。ゲップやおならが多い。
- 下痢や便秘を繰り返す。
- 胸がつかえる。
- 不安で眠れない。
- 漠然とした不安が常にあり、仕事や人間関係に支障がある。
- 下半身が冷える。
- 顔がほてって、のぼせたような感じがする。
当院の鍼灸での治療方法
当院では、この「気」「血」「水」を整え、虚実の現象(滞りと不足)、病の根本原因は気の消耗にあることを前提として生命力そのものを賦活させて改善を目指しています。
例えば、ストレスや疲労が重なることで脳に慢性的な炎症が起きると「うつ症状」や「ブレインフォグ」が発生するといわれています。
この状態は「気」が消耗している現象で、これを改善することで「うつ」「ブレインフォグ」などの症状が治まります。
コロナ後遺症(ワクチン後遺症含む)なども同様で、「気」が、消耗している状態ですので、気を補うことで改善が期待できます。
人間の活動には自律神経が関与しており、身体機能を調整しています。
自律神経は起きているときに優位になる交感神経と、リラックスしているときに優位になる副交感神経があります。
鍼やお灸の刺激が脳の自律神経を調節している視床下部に伝わることで交感神経から、副交感神経への切替がスムーズになることが期待できます。
施術は基本的な治療を鍼で行い、必要に応じて灸を用います。
施術時間は1枠30分ですが、概ね15分前後で終わります。
初診の際は25〜30分です。
通院頻度は、患者様の状態で変わりますが、概ね週1回~2回を3か月続けていただくのを
推奨しておりますが、施術者 から、随時患者様へ直接お伝えしています。
鍼灸での治療が難しい・効果が感じられない例
・とにかく痛みに弱い人
鍼は経穴(ツボ)を狙って刺すのでほとんど痛みを感じることはないといわれています。
しかし経穴は神経が集中している部分ですのでたまに痛みを感じることはあります。
お灸については、温度調節など、多少の調節は可能です。担当者とご相談ください。
・鍼灸を魔法と思われている方
・施術者を信用できない方
当院の鍼灸の改善例
受診の流れ
お電話(03-5295-7555)かベスリクリニックホームページのお問い合わせフォームからご予約いただけます。
初診時には現在お困りの症状の確認と、治療方針のご相談をしていきます。初診のご来院時か、お問い合わせ時点でメンタル鍼灸を希望している旨お伝えいただくとご案内がスムーズです。