こころ外来とは
その方のお話を丁寧にお伺いし言葉や感情を引き出していきます。起きている問題の本質を見つけ、その方の気づきを深めていき、「その人らしくあること」ができるように協働関係を築いていきます。
問題が起こったばかりの時は混乱が強く、自分がどういう状態で何が起こっているのかこれからどうしたいのか、ご自身でもわからないということも多くあります。
こころ外来では、そういった状態の方に根気強く寄り添っていき、気持ちを受け止め、まずは状況の整理をしていきます。
「聞いてもらって楽になった」「とても話しやすかった」「安心できた」などのお声をいただくことが多いです。
お悩みを整理し、本来の自分を取り戻す心のカウンセリング
まずは対話の中で感情の整理を行っていくことで、今の苦しみの要因を理解していくことを目指します。
開始時は往々にして、自分がメンタル不調になった原因の追求や答え探しに目が行きがちですが、それを始めてしまうと、不安や焦り・恐れの感情に支配され、更に状態が悪化してしまうということが起こります(扁桃体の過活動)。
このような脳と心のメカニズムをご説明しながら、まずは考えることよりも心を癒したり労わることの大切さについて理解をしていただき、同様に生活リズムを整えることや身体へのアプローチも回復へ向かう上で重要であることも、これまでの臨床事例などを交えながら、ご説明します。
今の自分に出来ることを無理ない範囲で探しながら、少しずつ一緒に行動変容をしていきます。そうすることで自分自身に興味を持ち、自尊心を取り戻しながらアイデンティティーや価値観を見直していきます。
また、傷ついた心の感情のケアや、不安で落ち着かない時の対処を自分で出来るようになることで、同じような壁にぶつかりそうになっても、自ら乗り越えていける思考法や対処法を身に着けることができます。
こころ外来の実施が難しい例
トラウマ反応や不安感が強く、過去の振り返りが難しい場合はトラウマケアを先に実施していただくようご案内しております。
また、ある程度感情的苦しみが落ち着いてくると、より現実的で具体的な相談に移っていきますので、その場合は、ビジネストレーニングやキャリアデザインといったより専門性の高い担当者にお話を聞いて頂くと安心して実生活に戻られる方が多いです。
こころ外来での治療法
パーソンセンタード・アプローチ、NLP、ナラティブセラピー、認知行動療法、応用行動
分析、解決志向アプローチ、フォーカシング、ゲシュタルト療法、マインドフルネス等の理論を背景としています。
症状の強さや感情的苦しみの強さにより、目下の感情的な苦しみのケア(例えば傷つき等)を会話の中や心理学的取り組みを通して行っていきます。
対人関係・認知(考え方)・心の反応の癖などを一緒に紐解いていき、その上でその課題についてスモールステップの行動課題を一緒に考えていくか、改善の為の練習等を行っていきます。
当院のこころ外来での改善例
受診の流れ
お電話(03-5295-7555)かベスリクリニックホームページのお問い合わせフォームからご予約いただけます。
初診時には現在お困りの症状の確認と、治療方針のご相談をしていきます。
初診のご来院時か、お問い合わせ時点でこころ外来を希望している旨お伝えいただくとご案内がスムーズです。