扁桃体外来とは
メンタル不調を作り出しているのは、相手の表情や声のトーン、場の雰囲気などに強い恐怖を感じてしまう扁桃体の過活動が原因ともいわれています。ストレス反応が日常化すると、ささいな出来事に対しても扁桃体が過剰に反応してしまい、不安や恐怖の感情に捉われてしまいます。
扁桃体外来では、扁桃体の過活動が身体症状として表れることに着目し、身体へのアプローチによって扁桃体や神経系を落ち着かせることでストレス反応を抑えます。
身体の反応を通して何故このような感情になってしまうのかを理解し、右脳的な直感・イメージを使った技法によって、感情にのみこまれずに落ち着いて物事に対処できるようになることを目指します。
以下の項目に多く該当する方は、扁桃体が過剰反応しやすいといえそうです。
- 苦手なタイプの人と接するとパニックを起こしたり頭が真っ白になってしまう
- 人の表情や言動が気になってしまう
- 相手に気を遣いすぎて、思っていることを安易に口に出せない
- 自分が他人からどのように見られているかを気にしすぎてしまう
- 自分の限界がわからず、キャパオーバーの業務をひとりで抱え込んでしまう
- 自分に自信が持てない、自己肯定感が低く自分のことを無価値だと感じてしまう
- 対人関係や自分の行動に対して不安感が消えない
不安や恐怖を改善する扁桃体外来
扁桃体の過活動を抑えて、物事を肯定的に捉えられるよう感情を整えていき、自己信頼感を取り戻していきます。相手の反応を気にしすぎない、不安や恐怖の感情が生じてもそれを乗り越えていける、高く広い視点から落ち着いて物事に対処していける、というように自ら問題解決につなげていくことを目標としています。
扁桃体外来での治療法
Structured Association Technique(構造化された問いかけによって右脳を活性化し、意識下でのひらめきを用いて問題解決の気づきを促す手法)、このSAT法をベースにポリヴェーガル理論と併せて、身体および感情重視で問題解決に導きます。
SAT法は、扁桃体は顔の表情といった視覚情報の影響を大きく受けていること、ストレスによる扁桃体の過活動が身体症状として表れることに着目しています。「代理顔表情イメージ誘導法」を行うことで、扁桃体の興奮を鎮め、前向きな感情へと神経構造を変化させていきます。
さらに独自のチェックテストを行い、感情記憶として扁桃体に保存された潜在情報がどのように現在の思考や行動に関わっているのか、未消化の感情に気づいて本来の自分を取り戻していくことを目指します。
一通りの情報・手技を伝えるのに5回程度を目安としています。
当院の扁桃体外来での改善例
扁桃体外来の実施が難しい例
問題が起こったばかりで頭が混乱しているときは、まずはこころ外来で気持ちの整理をしていくことをすすめています。
トラウマ反応が強い方、極度の対人恐怖で人の顔を見ること自体が辛いという方、頭の中でイメージすることが難しい方は治療そのものが負担になるので、別のカウンセリングをご案内させていただくことがあります。
ストレスに対する自身の反応パターンが変わった後、より自分らしい働き方・生き方を実現していくにはどうしたらよいかの具体的な相談がしたいときはキャリアデザイン外来やビジネストレーニングにご案内します。
当院の受診の流れ
お電話(03-5295-7555)かベスリクリニックホームページのお問い合わせフォームからご予約いただけます。
初診時には現在お困りの症状の確認と、治療方針のご相談をしていきます。
初診のご来院時か、お問い合わせ時点で扁桃体外来を希望している旨お伝えいただくとご案内がスムーズです。