不安感に効くツボとは?場所や押し方を知ってすぐに実践しよう

「不安感に効果あり!おススメのツボを紹介」

不安を感じる時というのは、大きくわけて2つ状態があります。不安を感じることによって現れるカラダの症状と先のことを想像(心配)して現れるココロの症状があります。

現代はストレスの多い環境が整っていますので、軽度な不安であっても慢性的に抱えていますと、その不安が強まっていく傾向があります。

深刻な状態になる前に、今ある不安を軽くすることによって症状を抑えられる可能性があります。不調のサインを知り、いつもと違う自分に気づくためにも、カラダとココロの声を聴く習慣をつけましょう。

以下の内容に思い当たる症状はありませんか?

「ココロに現れる症状」

  • 急に興味がなくなる
  • 憂うつ感
  • 焦燥感
  • イライラ、怒りやすい、周りにあたってしまう
  • 慢性的に落ち込む
  • 集中ができない
  • 心配、不安が多い
  • 些細なことが気になる
  • 考えすぎる
  • 記憶力低下

「カラダに現れる症状」

  • 頭痛
  • めまい
  • ぜんそく
  • 喉がつかえるような感じ
  • 高血圧
  • 胃痛
  • 下痢、便秘
  • 腰痛
  • 更年期障害
  • 睡眠の不調(寝つけない、睡眠中よく目が覚める、寝過ぎてしまう)
  • 食欲がなくなる

不安感がある時に効果的なツボ

「百会」

【場所】左右の耳の上を頭で結んだ所と顔の中央が交わり、少し凹んだ所。

【効果】自律神経を整え、精神安定、頭痛・肩こり、痔に効果あり。

【押し方】両手の人差し指を使って、気持ちいいと感じる強さで、体の中心に向かって押します。

「神門」

【場所】手首のシワ上にあり、小指側の腱の内側

【効果】精神面をコントロールしてくれる中心的存在。不安感・だるさ眠さが同時にある場合など、自律神経の働きを整える。

【場所】深呼吸をしながら少し弱めの強さでゆっくり押します。

「膻中」

【場所】左右乳頭を結ぶ中間点 

【効果】呼吸の乱れ、息苦しくなる息切れ、気持ちの高ぶりからくる動悸などに効果あり。

【場所】呼吸をしながら、両手の人差し指で静かに押します。

 「内関」

【場所】掌側の手首から指3本分ほど上がった所、腕幅の真ん中。

【効果】心の悩み・動悸・つわり・車酔い・吐き気に効果あり。

【場所】腕にある二本の筋間に指先をグッと押し込むような感じで押します。

 「合谷」

【場所】親指と人差し指の間で、人差し指から手首に繋がる骨の半分ほどの所。

【効果】ツボの中では有名で、万能のツボといわれています。その他に気圧による頭痛、便秘、歯の痛みにも効果あり。

【場所】親指は掌に当てて、人差し指を使って、ギューッと気持ちいい状態で押します。

 「太衝」

【場所】足の親指と人差し指の間、指の骨が交わる所。

【効果】イライラ・疲れ目や充血・めまい・ストレスを感じた時に効果あり。

【場所】気持ちがイライラの強いと感じる時は、ゴリゴリとした方を少し強めにもみほぐします

「失眠」

【場所】足の裏・踵の中央  

【効果】不眠症・足のむくみ・のぼせに効果あり。※中国語で「不眠」を意味する言葉です。

【場所】親指を使ってかかとの中央を垂直に押していきます。

ツボによる効果の具体的事例

事例1「百会」

1日中のパソコン業務に加え、毎日残業があり、時には残業が0時を過ぎるほど多忙な方でした。帰宅後に自宅で会議に参加することもありました。

寝つきが悪く、中途覚醒、眠れないことに不安感がありました。常にストレス過多で、喉が渇き、のぼせ傾向でした。

「百会」を使用した時のこと。

「気持ちいい~」とお話しになると同時に、楽しんでいた会話が徐々に落ち着いて、眠られほどリラックスされました。

現在も毎日の業務でストレスはありますが、睡眠導入剤の断薬が成功して、問題なくお仕事をされています。

事例2「膻中」

家事をやりたくても体がだるくて動くのも大変な方でした。外出の機会も減っており、「自分の体がこのまま治らないのでは?」と常に不安感を抱えていらっしゃいました。ご主人の帰宅が遅くなると、不安は更に強まっていました。

食欲不振、軽い咳、めまい、胸が苦しい等のカラダの症状も訴えがありました。

「膻中」を使用した時のこと。

「何だかス~っとする」とお話になった途端、急に口数が増えて徐々に顔色も明るくなりました。

現在は食欲もあり、外出、家事なども問題なくこなしていらっしゃいます。

不安感に効くツボを刺激して解消しよう

当院では実際に来院されての施術や治療だけでなく、自宅や職場でできるセルフケアも重視しています。
通院を卒業してもその後にセルフケアできていなければ状態はまた悪くなるかもしれませんし、自分で状態を変えられるスキルが身についていなければ再発させてしまうかもしれない、といった考えが治療理念としてあるからです。

今回ご紹介したツボや刺激方法は、皆さんがセルフケアや病気になる前の状態のときの改善にきっと役立つと思います。
ツボや東洋医学に興味があり、鍼やお灸によるメンタル治療をご希望の方は、ぜひ一度ベスリクリニックにご相談ください。