パワーアップ復職・リワークプログラムのご案内

うつ病で休職を余儀なくされ、治療をされている方の目標の多くは職場復帰です。
ただ残念なことですが、うつ病から職場復帰した方の1年目で29%、2年で38%、5年で47%が、再休職していると報告されています(厚生労働省調べ)。つまり、一度休職した方が将来、また休職をする状況になってしまう場合が多いという現実です。

それではなぜ再発してしまうのでしょうか。2つの理由が考えられます。

1. 本質的な原因の治療がされていない?

近年、うつ病と診断された方の中に、対人関係や仕事が関連してうつ状態になった人が含まれていることが見受けられます。
薬だけで、社会復帰し仕事をし続けられるとは限りません。投薬治療で以前と同じ身体に回復しても、病気が発生した元の環境に戻れば、また同じことが繰り返されます。
完全な職場復帰のためには、以前の自分とは違う対処方法を習得し、同じ環境に戻っても再発をしない状態に今までの状態よりもパワーアップしていることが必要なのです。

詳しくはベスリクリニックホームページ 「うつ状態はお薬だけでは治らない」のページをご覧ください。
うつ状態はお薬だけでは治らない

2. 治療をする医療と仕事をする職場との解離がある?

職場復帰をする際、職場に戻るタイミングを見極め、復帰のステップを細かく調整することができるかが再発を左右します。そのためには、患者様、主治医、会社(産業医や人事、雇用主)の連携が重要となります。しかしながら現状では、医療と会社とで綿密な連携ができていないことも多く見受けられます。

このような現状のまま復職すれば、再発の可能性が高くなります。
もし再発してしまうと、時間も、費用も損失してしまうことになります。

当院ではこの問題を解決するため、復職前より生産性が高い社会人を目指す、パワーアップ復職プログラムを導入しています。
復職したい方、再就職したい方、どちらの方も受けていただけます。

職場復帰プログラム(概念図)

職場復帰プログラム(概念図)

パワーアップ復職・リワークプログラムの特徴

1. 職場復帰ができる状態の明確化

当院に在籍する多くの医師は、会社の産業医としての経験を持ちます。そのため診療の場で、実際の職場で仕事が可能な状態かを適切に判断することが可能です。
患者様ごとに職場復帰できる状態を明確化し、現在の病状を評価していきます。次に、患者様の現在の病状と、復帰後に再発せずに働き続けることができる状態=目標とのギャップを、職場復帰プログラムで埋めていきます。

2. 患者 ー 職場 ー クリニックの連携

患者様にとっても、職場にとっても、治療の経過を必要な範囲で共有しておくことが重要です。また、復職に必要な技能は幅広い分野になります。そこで当院では、一般企業での勤務経験が豊富な医師、保健師、精神保健福祉士、公認心理師、臨床心理士が一つのチームとなり、一人ひとり患者様の復帰を支援していきます。担当者は、ベスリクリニックスタッフ紹介をご覧ください。

3. 職場復帰後のアフターフォロー

復帰後も、定期的に患者様と職場の間に立ち、スムーズな復帰を支援していきます。患者様と職場のそれぞれに適切なアドバイスをすることで、患者様のさらなるパワーアップを目指しています。

リワークは提携施設で実施しています。詳しくはこちらをご覧ください。