ベスリクリニックでは現在
PEA(リン酸エタノールアミン)についての共同治験を行っております。
2023年5月31日までの実施期間であり、ご興味がある方はお問い合わせフォーム記載時に
「PEA治験希望」とご入力ください。
目的 | 抑うつ症状をもつ方を対象に、磁気刺激(TMS)治療前後での血中PEA濃度がどのように変化するか、さらに、心理検査とPEA濃度の相関性についての検証も行います。PEA濃度を臨床心理学に応用し、抑うつ状態の変化をモニターできることを検証するのが本試験の目的です。 |
期間 | 現在実施中〜2023年5月31日まで |
対象者 | ・研究参加に関して文書による同意が得られた方 |
測定内容 | ・TMS治療前と20回終了後における採血および心理検査。検査のタイミングは2回です。 |
謝礼金について | ・TMS施術料 初回と20回目無料 (それ以外は患者様ご負担の通常の治療をお受けいただくことになります) |
お問い合わせフォームはこちらから
「PEA治験希望」とご入力いただけますとスムーズにご案内ができます。
<PEAについて>
川村総合診療院の川村則行理事長(医学博士)らは、慶應義塾大学先端生命科学研究所の研究成果をもとに創立された「ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)」(山形県鶴岡市)との共同研究において、健常者と比較して、うつ病患者の血中PEA濃度が顕著に低下していることを明らかにしました。健康な人のPEA濃度は、1.5~3.0μM(マイクロモーラー)ですが、うつ病では1.5μM未満になることがわかったのです。77人を対象に検証した結果では、うつ病の人を「うつ病である」と正しく診断できた確率(感度)は88.1%、うつ病でない人を「うつ病でない」と正しく診断できた確率(特異度)は88.6%という結果でした。また、うつ病の治療を続け、回復していくに伴い、PEA濃度の数値は上昇傾向を示し、1.5〜3.0μMのあいだで安定してきます。PEAは他の精神疾患との鑑別も可能です。例えば、うつ病と不安障害は見分けるのが難しい病態ですが、うつ病ではPEA濃度が低下するのに対し、不安障害では健常者とあまり変わりませんでした。このように、PEAはうつ病のバイオマーカーとなり得る物質であり、うつ病の客観的診断の一助となる可能性があります。
<注意点>
・ご協力いただく試験の内容については担当者が説明します。ご協力いただけない場合でも、今後の治療において不利益になることはありませんので、お気軽にお問い合わせください。
・希望者には検査結果の開示はいたしますが、治療期間中に結果が出ない可能性があることをご了承ください。