「薬に頼らない診療」について

当院では「薬に頼らない治療」をベースに日々診療を行っております。
「薬に頼らない」は、「薬を使わない」と似ていますが、当院は「薬に頼らない」治療を行っております。

急性期など、集中治療が必要な状態と診断し、薬を用いる治療を併用しながらの方が患者さんが回復する際に、つらさを軽減したり、回復が早くなるなどのメリットがある場合には、「薬を使う治療」、「薬に変わる集中TMS」をご案内します。薬物治療やTMSと同時にトレーニングを行うことで最終的に「薬に頼らない」治療をすすめております。

慢性期に関しては、ただ半分、4分の1など、単に薬を減らしていくだけでなく、離脱症状や再発をしないよう心身のトレーニングをしながら減薬をすすめます。

うつには病期があります。最終的には「薬に頼らない」治療を目指すため、薬の処方の有無にかかわらず、身体を整えるトレーニング、心を整えるトレーニングを行いながら治療をBESLI CLINICでは行っています。

私たちは「患者さんが自分の足で自分の人生を歩んでいく」ことを最終的に目指して日々診療にのぞんでいます。

私たちも人間であり、患者さんの人生、患者さんの心を私たちが無理やり変えるということは難しいです。患者さんご自身が「自分で変わりたい、治りたい」というお気持ち、行動を医療として支える「当たり前のことを当たり前にする」ことを大切にしています。

ご家族からの相談などでクリニックに「連れてこられた」患者さんにもお会いすることがあります。ご家族は困っていらっしゃるけれど、ご本人は「自分はなにもしたくない、このままでいたい」という状態のときはなかなかお力なれないこともあります。

「いうことを聞かせたい」「仕事場を変えるために訴えたい」「受験を合格させたい」「家族を説得してほしい」「性格を変えてほしい」など、「行政」や「教育」「司法」などのご相談もいただくこともあり、「医療」の力では及ばないこともあります。

ご自身の病気を治すためにトレーニングをうけることは、ただ薬を飲むよりも大変な時もありますが、自分の人生を自分の足で歩まれていく患者さんを多く診てきました。自分の身体、心、人生を自分で歩めるように「病気を自分でコントロールできるように」これからもBESLIは「治りたい」患者さんを支えていきます。